ひなぴし ドラマ考察

会いたくて、会いたくてふるえるシンドローム。トケルのブログ。

ハウステンボス黒字化?HISによる再建。でも公的支援もあるし。「東洋一のイルミネーション」にそんなに使って大丈夫?



こちらの記事をみて。

素直に地元の方なんかは元気をもらえるニュースだったかもしれません。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100901/biz1009012041022-n1.htm

エイチ・アイ・エスによる再建はうまくいってるんでしょうか。。

数億円の経常利益となる見込みと言われていますが、
佐世保市はハウステンボスへ年間8億8千万円の免税を10年間(?)受ける約束があり、それが底上げしているといわざるをえないような。


値下げもニュースになっていましたよね。

一定の「値下げ」はしかたないかもしれませんが、これも有料施設では強く首を絞めることになるのではないかと思います。

まずは来てもらって、飲食や物販で稼ぐ。
それは理想ですが・・現実はそう簡単ではない。

無料であればきてくれる人がある程度は増えるでしょうが、完全無料は難しい。それはなぜか。それは、結局収入に占める「入場料」の割合が大きいからです。飲食や物販には大きな「原価」がありますが、「入場料」は一番原価が低い。まあ実際には施設の維持や人件費などはここから出るわけですが、利幅が大きい収入なんですよね。だからこれを下げるということは。確実に集客が増えなければ絶対にペイできない。2割下げて、2割集客増加できるか。今までほとんどの施設でこれが成功した施設はないんじゃないでしょうか。

今年のハウステンボスは集客に成功したといわれていますが、テレビアニメ「ワンピース」などのイベントによる集客が大きいと思われます。イベント費の一部をフジテレビに負担させて・・・というような話も出ていますが、結局莫大な費用がかかることには変わりない。その中での値下げですから・・・。実はイベントをやるなら値下げしなくても良かったのではないか、イベントで来てくれる人は「どうしても来たい」という人たちでしょうから、実はこれまでの料金でも来てくれたかもしれません。

そして、「東洋一のイルミネーション」

これも莫大な費用がかかっていることは間違いありません。
「イルミネーション」はお金を生み出しません。つまりきてもらって、飲食や物販で稼ぐ。そして、何より入場料収入、やはりこれが大きい。でも、こちらも値下げしてしまったことによる減収は大きいでしょう。さらに、イルミネーションは夜の集客がメインです。夜のチケットはさらに安かったりしますからもっと減収に。。

誰がみにくるのか。

HISが旅行で呼んでくる。これはまずは期待したいところでしょう。では地元の人は??入場料が安くなったといっても、タダではない。イルミネーションは最近では、無料施設でたくさんみられますから、いくら東洋一といってもハウステンボスまで来てくれるかどうかは。。

遠方からたくさん来てくれるにこしたことはないですが、やはり底上げするのは近隣からの集客。ディズニーリゾートがあれだけの集客があるのは、やはり東京の間近にあるからだと思います。イルミネーションは夜ですから、それをみにこられる近隣・・・というと、佐世保の人でしょうけど、ハウステンボスまでは遠いような気が・・・。

後背人口、人が多い地域からの距離は、テーマパーク、とくに夜のイベント集客には大きく影響します。その意味で、ハウステンボスにイルミネーションはアンマッチな気がして。。それを埋められるだけの旅行客誘致ができるのであれば、さすがエイチ・アイ・エスといいたいです。旅行客をとってきて直営ホテルを満室にできれば・・それはかなりの収入になるでしょうから。(ホテルを埋めることは大きな収入になります)


さて、もうひとつ。入場料を下げることのリスク。
それはお客さんが来ない理由は高いからなのか、ということ。

それもひとつの理由だとは思いますが、実際にはいろいろな理由があります。1つは見所がない。これはイベントの開催で克服しようとしているといえるでしょう。ただ、莫大な費用が。。

もうひとつ。それは距離です。
距離=コストです。費用・時間です。

お客さんが遊びにくるときにかかるのは入場料だけでなく、そこまで行くための交通費、そして時間があります。これはいくら施設側ががんばってもなかなかなんともできないものです。立地上しかたないこともあるでしょう。


だから。入場料を下げることはあまり得策ではないのではないかと思うわけです。その価格でも来てくれていた人がいるわけですから。

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ハウステンボスは入場料を下げて、下げたことによる効果で集客を増やせたのでしょうか。

イベントをいくつも実施した今年ではそれを図れないかもしれません。

もしかしたら、入場料を下げずにいればもっと売上があったかも・・・というのは、単なる想像ですが。



「価格を下げてうまくいった」という話は「必需品」でしか成功例を聞いたことがない気がするんですよね〜。

テーマパークへ遊びにいくことは必需品ではないですから、価値を感じなければいくら安くてもいくことはない。行かなくても生きていけますから。。


ハウステンボスが大変なのは、大変な立地にあるということ。
ハウステンボスへ行く日は、ハウステンボスだけで終わってしまう。

それを自覚して「どうしても行きたい」場所であり続けることこそ、生き残っていくためには必要なんじゃないでしょうか。


遊びに行く場所ですから「無ければ困る場所」ではないんですよね。
佐世保市としては、雇用の面でも観光の面でも必要な施設でしょうが、いつまで市民の理解が得られるかは・・・・


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