2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」
2017年度下半期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「わろてんか」
この2つにどちらも出演しているのが
俳優・高橋一生さんです。
おんな城主直虎では、主人公である井伊直虎の幼馴染で
井伊家を守るために自分を犠牲にして壮絶な死を遂げた
小野但馬守政次 を演じ、
わろてんかでは、主人公である藤岡てんの結婚相手となるはずが
てんに好きな人がいることを知り自ら身を引き、その後はビジネス分野で
てんと交流していくという、伊能栞の役を演じています。
朝ドラ・わろてんかの伊能栞(高橋一生)のモデル・小林一三が宝塚歌劇団を育てた手法!松岡修造はひ孫です - 顔だけ黄色い人
高橋一生さんはまさに「ハシゴ」状態で出演しており
「直虎」で政次が死んだと思った途端
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わろてんかに、登場しました(笑)
この2つの作品自体は時代も全く違い
とくに主人公に血縁関係があるわけでもないので
全く別のお話でつながりはないはず・・なんですが
実は、高橋一生さんが両方に出演している
という以外にも、不思議なつながりがありました(^_^;)
というか、これはあえてつなげたのでは?という憶測ですが・・・
それが「草履番(草履取り)」に関わる話なんです。
井伊万千代は草履番をやっていたという記録はない
おそらくですが、井伊万千代(のちの井伊直政、菅田将暉)が草履番・草履取りを家康の元でやっていたという確証はないようです。
#おんな城主直虎 第40話 天正の草履番 あらすじ/ネタバレ/Twitter感想考察まとめ/展開ストーリー予想 - 顔だけ黄色い人
直政は幼い頃、家康に仕え始めた頃、下積みから初めて苦労した
という情報から
「草履取り、草履番をやっていた可能性もある」ぐらいのことだと思います。
そこで「直虎」では、万千代は草履番として働き
家康に才を見出されていくという内容になっています。
もしかしたら「草履番をやっていた」というのは
上にリンクを貼った第40話のタイトルを「天正の草履番」にしたかったからではないか
と前には書いたのですが(笑)
(「天皇の料理番」という映画の脚本は「直虎」の脚本家・森下佳子さんが担当しており、「直虎」におけるサブタイトルはたいてい映画やドラマのパロディになっていることが多いため、このサブタイトルを使いたいがゆえにあえて草履番にしたのでは?という予想)
でも、おそらくこれが理由ではなかったようです。
それは・・・
伊能栞のモデル・小林一三が草履番に対する名言を残していた
高橋一生さん演じる伊能栞のモデルが小林一三であることはこちらの記事で書きましたが
朝ドラ・わろてんかの伊能栞(高橋一生)のモデル・小林一三が宝塚歌劇団を育てた手法!松岡修造はひ孫です - 顔だけ黄色い人
その小林一三は、草履番についての名言を残している人だったんです。
その内容というのが・・
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」
小林一三の言葉をなぜか家康・万千代が流用している(笑)
これ、まさに、井伊万千代(菅田将暉)と徳川家康(阿部サダヲ)が
「おんな城主直虎」内で言っていること、そのままなんですよね(笑)
「直虎」では
「ひのもと(日本)一の草履番に!!」
と言っています。
実は第40話の時点ですでに万千代は「ひのもといちの草履番ではないか?」と家康から評される状態にまでなっています。
これ・・・どう考えても、
「おんな城主直虎」の脚本家である森下佳子さんが
あえて「わろてんか」に登場する伊能栞のモデルになった著名人・小林一三の名言を流用したとしか思えません(笑)
しかもその伊能栞を演じるのが
「直虎」で重要な役を演じていた高橋一生さんということで(笑)
相変わらず休日はなかなかツイートできませんが(;´∀`)昨日の佐賀新聞の有明抄が直虎だとか、宝塚歌劇団創設者の小林一三だとか書いてあって、一体どこのファンを狙っているんだ佐賀新聞!という記事だったので載せておきます。有明抄は朝日新聞の天声人語的なコーナー #おんな城主直虎 #虎絵 pic.twitter.com/Gwmi7mQItX
— カノープス (@JJht05n1vsIHenY) 2017年10月14日
時代を超えて、NHKドラマ同士でつながっています。
なんというか、
「直虎」においての高橋一生さんが演じた小野但馬守政次は
井伊家の将来を思って自分を犠牲にしたわけで
そんな政次から万千代へこの言葉が送られたのだと思うと
なんとなく胸熱ですよね(笑)
いや〜〜
森下佳子さんの脚本は面白いです。
こんな「小領主」の話を、しかもそこまで歴史の大事件と絡めずに
面白くしていけるとは。
森下さんの脚本力すさまじい。
というか、細かいところまで練りに練っている感がよく出てますよね。すごい。