タクシーの料金って・・わかりにくくないですか・・
地域によっても違うようで、初めて行った場所でタクシーに飛び乗ったらいったいいくらかかるのか、よくわかりません(^_^;)
その地域のタクシー料金がいくらなのかは
やっぱり調べないとわからないみたいですけど
そもそも、乗ってからの運賃
タクシーメーターの上がり方もよくわかりません。
何キロ走ったらメーターが上がる
停車して何分経ったらメーターが上がる
というような料金になっているのはなんとなくわかるんですが
じゃあ、中途半端な時間停車してから中途半端な距離を走って、また停車して・・と繰り返していたら
いったいどういう計算方法になるのか??
それを調べてみました。
ただ、ぼくはタクシー業界で働いているわけではないので、間違いがあるかもしれません。
もし間違いを発見した方はお知らせくださいm(_ _)m
タクシーの料金運賃検索サイト
地域ごとに違うタクシー料金を、場所を指定することでだいたい調べられるサイトです。とても便利だと思います。
運賃の改定はたまに行われ、場合によってはこちらのサイトの改修が間に合っていない場合があると思いますのでご注意ください。
ナビタイムでも調べられるようです。
タクシー料金の参考 ※地域ごとに違います
タクシーの料金は全国一律というわけでもなく、また、各社が勝手に決めてよいわけでもないというけっこうややこしい設定になっています。
同じ地域で営業するタクシーは同じ料金体系になっているようです。
また、普段いる地域と別の地域にいくと料金が違うので、毎回調べないと正確な料金はわかりません。
タクシー料金については、こちらのサイトで地域別に調べられるようです↓
参考に、東京の料金だけこちらで紹介します。
(2020年6月の情報です。少しずつ改定されていますので今後も変更されると思います)
東京23区
▼距離制運賃
初乗運賃 1052mまで410円
加算運賃 以後233mごとに80円
▼時間距離併用制運賃
1分25秒ごとに80円加算
※高速道路利用時には、高速道路料金は別途必要
「時間距離併用制運賃」とは?
初乗り料金と加算運賃という、距離を進むごとに金額が増える運賃とは別に『時間距離併用制運賃』というのがあります。
これが、「タクシーが停車している時」でもメーターが上がる仕組みです。
この時間距離併用制運賃は、高速道路走行時以外で、時速10km以下になったときに適用されます。なので、止まっているときかノロノロ運転のとき、ということになりますね。
まあ、距離を進んでいなくても、時間がかかってしまうとその運転手を長い時間拘束してしまうことになるため、それに対して支払う料金、という意味合いだそうです。道路事情で混雑していたりして車が進まないのは、タクシー運転手の責任ではないですしね。
ちなみに「高速道路走行時以外」という決まりがあるようなので、高速でもし混雑していたりしてもその場合は適用にならないようです。
時間距離併用制運賃の計算方法は?
仕組みは一応理解できたんですが、それでも疑問が出てきました・・
たとえば上の東京23区の場合の「時間距離併用制運賃」の設定が「1分30秒ごとに80円」となっていますが、もし仮に信号待ちで1分20秒停車してその後スタートしたら・・いったいどうなるんでしょうか?そこまで1分20秒停止していた分はリセットされてまた次に止まったとき、時速10キロ以下になったときに新たにカウントされるんでしょうか??
距離別料金と時間料金の関係性がわからないなと思っていたのですが・・
このたび、いろいろ調べて、一応「こうであろう」という答えを見つけましたのでご紹介します。
それは、
時間を距離に換算しなおす
という方法です。
上の東京の料金例をもう一度取り上げてみましょう。
▼距離制運賃
初乗運賃 1052mまで410円
加算運賃 以後233mごとに80円
▼時間距離併用制運賃
1分25秒(85秒)ごとに80円加算
たとえば今、タクシーに乗車してから一度も停まらず走り続けて、タクシーメーターが490円になったとします。初乗り料金から1回メーターが上がった状態です。
「走り続けて」ということなので初乗りでいける1052mと加算運賃の233mを1回進んだことになり、1052m+233m=1285m 進んだ状態だと思います。
❉ここ、おそらくですが、1回目のメーターが上がるのは1,052mを超えた直後で、そのままいけるのが1,285mということだと思います。1回目にメーターが上がるのが1,285mという意味ではないと思いますので、ご注意を。
ここで85秒間信号で停止したとします。
すると、1285m進んだ状態で、タクシーメーターは2回目が上がり570円になります。
もしずっとタクシーが動き続けていてメーターの2回目が上がるのは1285m+233m=1518mで、これで570円のはずです。
❉ここも、正確には、メーターが上がるのは1,285mを超えた時で、そのまま1,518mまで行けるという意味です。書き方悪くてすみません。
ということは・・
距離で233m走るのと、
85秒間停車しているのは同等
ということになりますよね。
233m ÷ 85秒
=2.7411… m/s
秒速2.7411…m
1秒間、時速10キロ以下でいるときには2.7411…m進んだということにする
という計算になるわけですよね。
なので、
時速10キロ以下のときはこういう計算をして、その時間を距離に換算してタクシーメーターを上げていく
ということなんですね。
なるほど、だから85秒経ったときだけ時間経過でタクシーメーターが上がるわけではなく、1秒間でもそういうタイミングがあったらその分が距離に換算しなおされて反映されていくということで・・
「85秒ごとに80円」だからといって、「信号待ちが85秒以内におさまってくれ!!」等と考えることには意味がないということです(笑)
おそらく、「初乗り料金」が適用される距離にもこの「時間距離併用制運賃」は適用されると思いますので、必ずしも「初乗り何キロ」と書かれている距離までいけない場合も出てくる、ということかなと思います。
東京の初乗り1052mも、そこまでに交通渋滞などでなかなか進まず時速10キロ以下になってしまっていたら・・全然進んでいなくても初乗り料金は終了してしまう、ということになりそうです。
「初乗り料金」は「何キロまでは乗車できる」というよりもむしろ、タクシーに乗車したら必要な最低料金と思っておいたほうが良さそうです。
国土交通省中国運輸局のサイト、こちらにも記載がありました
http://wwwtb.mlit.go.jp/chugoku/jidousha/taxifare.html
【用語解説】時間距離併用制運賃
時間距離併用制運賃は、タクシーに乗車中、信号待ちや渋滞等により走行速度が時速10 km以下になった場合に適用される運賃で、自家用車の普及等により交通混雑が常態化してきたことから、道路混雑地域での乗車拒否の防止、運転者のイライラ解消といった背景もあって、昭和45年から導入されました。
例えば、お客さんが乗車したとたんに交通渋滞に巻き込まれてしまったような場合、初乗距離の1.5kmを超えなくても運賃メーターの金額が加算されることがありますが、これは、走行速度が時速10 km以下になった場合の走行時間を距離に置き換えて計算しているためです。
タクシー料金が安い場所はどこなのか?
これについては、こちらのサイトで紹介されていました。まあ、都度都度変わっていそうなので、もしかしたら最新情報でない可能性もありますが・・
こちらの情報によると
一番オトクなのは沖縄県
一番高いのは秋田県
ということでした。
まあ、需要が多いかどうか、とか、タクシー運転手として働く人の給与水準とか、そういうことが関係していそうですよね。
でも、その地域で走っているタクシーは基本同じ料金なので、「安いから乗る」というのもちょっと違う気がしますが・・
タクシーの運賃がわかりにくいことはたしかなので、
目的地別に料金が明示される
とか、あると良いような気もします。まあ、みんな行きたい場所がそれぞれですから、観光地ぐらいでしか設定できないんでしょうけどね、こういうのは。
すでにこういう検討はされているようです。
また、タクシー定期券みたいな取り組みも検討されているようですが・・
どうなんでしょう??タクシー会社が減収にならず新たな需要を掘り起こすことで利用者もお得に乗れれば最高なんですけど・・なかなかうまくいかないような気もしますね。
ちなみに、これは未確認ではありますが、
もしタクシーがバックで走った場合の料金はというと
距離の運賃はかからないそうです。
ただ、時間制の方は発動しているそうで、おそらくバックの場合は時速10キロ以下になることが多そうなので、結局バックだからといって完全無料にはならないみたいです(^_^;)
あと、意図的にバックで長時間走行するのは、おそらく道路交通法違反だと思われますので、どう考えてもタクシー運転手さんがやってくれることはないと思います(笑)