ひなぴし ドラマ考察

会いたくて、会いたくてふるえるシンドローム。トケルのブログ。

おんな城主直虎 第50話(最終回)「石を継ぐ者」"いし"の意味とは?何を指すのか?

2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」が終わります。

評価は半々といったところですかね?

ぼくはとてもおもしろい大河ドラマだったと思っています。

 

評価が悪い人は、ぼくの想像ですが

「自分の知ってる大河ドラマではない」と思ったことが原因ではないかと。。

「大河ドラマとはこうあるべき」というものからけっこう外れていたからではないかと思います。

 

まあ、逆に普通のドラマとしてみたときに「う〜ん」という点もなくはなかったんですが

そこは、ある程度は史実を取り入れなければという足かせがある以上はしかたなかったんじゃないかなと。

 

ドラマとしての面白さだけを追求することはできない(ノンフィクション的な要素もいる?)でも、そのギリギリのことをついていく・・

みたいな作りだったんじゃないかと僕は思ってるんですが、いかがでしょうか。

 

そこが「中途半端」と映った人もいたかもしれませんね。

 

けど、そこまで有名ではない(むしろこの大河ドラマが放送されるまではほとんどの方は知らない人物だった井伊直虎、次郎法師)人で

まして女性主人公で(女性主人公で最近、視聴率をとれた大河はたしか無い)

 

これだけ「おもしろい」ドラマになったことは、やはり脚本家さんや制作スタッフの挑戦によるものではないかと思います。

2018年「西郷どん(せごどん)」2019年「いだてん」もこんな感じで頑張ってもらいたいなと。

 

 

さて、「おんな城主直虎」の最終回のサブタイトルが「石を継ぐ者」です。

 

ここまで「直虎」のサブタイトルは、名作や有名作品のパロディでずっと続いてきたので、「石を継ぐ者」もパロディなんですが・・・

 

#おんな城主直虎 サブタイトル元ネタ一覧まとめ解説、映画や小説 アニメ等のパロディ - ひなぴし

 

その前に、

「石」って何???

と疑問に思った方もけっこういるんじゃないかと思いました。

 

まあ察しの良い方はわかっているとは思いますが

あえてそこを考えてみたいと思います。

 

 

 

おんな城主 直虎 四

おんな城主 直虎 四

 
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 音楽虎の巻 サントラ

NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 音楽虎の巻 サントラ

 

 

おんな城主直虎 最終回のその後の歴史はどうなる?井伊家の今後、井伊直政(万千代)の一生 - ひなぴし

「いし」とは遺子のこと

すぐに思い浮かぶのはこれかもしれません。

遺子とは、親の死後に残された子供のことを言います。

万千代・・のちの井伊直政(菅田将暉)はそうですよね。

直虎の許嫁でもあった井伊直親の遺児です。

 

そして、明智光秀の子で、直虎が預かることになった自然(じねん)も遺子です。

 

戦によって繰り返される悲劇。

新たに生まれる遺子・・

 

遺子たちが、次なる遺子を作り出さないようにするために動いていく

そういう意味なんでしょうか。。

 

「いし」とは石高のこと?

これは微妙ですが、もしかしたら

領地を受け継ぐということで、石(こく)を受け継ぐ 

 

石高(こくだか)を受け継ぐ意味もあるのかもしれません。

ただ、万千代が井伊谷を領有するわけではないかもしれませんが・・

 

「いし」とは碁石のこと

そして、字そのままの意味で取るとすればこれです。

「碁石を継ぐ」

 

この「おんな城主直虎」で、囲碁はとても大事なシーンで使われてきました。

小野但馬守政次と直虎、家康の試行錯誤、信康死後の家康と万千代の対局など。

 

その思いをやり取りする

そういうシーンで出てきました。

 

政次(高橋一生)から直虎(柴咲コウ)へは、最後の最後に形見として

白の碁石が渡されました。

 

また、家康(阿部サダヲ)の妻・瀬名(築山殿・菜々緒)から家康へは

最後に黒い紅入れが渡されました。

これを家康は何度も、碁盤の上において眺めています。

つまり、黒い碁石に見立てています。

 

小野政次も、瀬名も、亡くなるときにその碁石を

残る人に託してるんですよね。

 

これは単に、「碁が好きだったよね?」とか「碁よくやったよね」という意味ではありません(笑)

 

その意味は・・

 

「いし」とは意志、意思のこと

おそらく、碁石の「石」にこめた「いし」とは

「遺志」や「意思」「意志」と思われます。

 

 

意志:強い意志        →何かをなすという強い心、決意
意思:応諾の意思を示す   →本人の思い、気持ち
遺志:遺志を継ぐ      →故人が生前に残した意向

 

要は、こういう気持ちを碁石になぞらえて、

直虎や家康に託した・・ということになろうかと思います。

 

井伊家に関していえば

自分は亡くなってしまうが、その遺志は受け継いで欲しい

先祖代々の遺志をこうやって受け継いでいく

直虎の意志を万千代が受け継いでいく

万千代も新たに意思を持って行動していく

 

直親や政次から、直虎が受け継いだものを

今度は万千代(井伊直政)へ引き継いでいく

 

まさに、継ぐ者=万千代 ということだと思います。

 

 

なるほど、「継ぐ」という言葉とも石がかかっているんですね。

 

ちなみに、万千代はこのあと元服するのですが

その名前が

 

井伊直政

 

なんと、

父である井伊直親の直(井伊家代々の当主の名ではありますが)

井伊家を救った小野但馬守政次の政

を1文字ずつとっているんですよね。

 

ここにやはり、万千代の「意思」を感じる気がします。

井伊直政の名前は井伊直親と小野政次から一文字ずつ取って名付けられた説 #おんな城主 #直虎 - ひなぴし

 

「戦のない世を目指す」という直虎の思いが、

井伊直政へ受け継がれ、徳川家康の思いともなって

 

徳川家がいずれ天下泰平の世の中を作る

ということなんですね。

 

 

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サブタイトルの元ネタ「星を継ぐもの」から

「おんな城主直虎」のサブタイトルについては、こちらで詳しく書きました。

#おんな城主直虎 サブタイトル元ネタ一覧まとめ解説、映画や小説 アニメ等のパロディ - ひなぴし

 

実は「ふしぎの海のナディア」との共通点もありますが・・その辺は詳しくは上の記事で。

 

「石を継ぐ者」のサブタイトルの元ネタであると思われる

SF小説「星を継ぐもの」は

月面で「赤い宇宙服」を着た人間がみつかった

という内容で、

この「赤い服」はおそらく、井伊の赤備えとかけているのではないかと思われます。

 

この赤い宇宙服の人は誰なのか?どこからきたのか?

を追い求めるストーリーのようなので

「直虎」は「赤備え」はどうやってできたものなのか?そこにはどういう思いがあるのか?を追い求めたストーリーなのかもしれませんね。

 

前年の大河ドラマ「真田丸」では井伊直政の息子が赤備えで大坂城攻めをしているのがでてきていますし(声での説明だけでしたが)

「ここにくるまでにいろいろなストーリーがあるのであろう」と真田信繁(堺雅人)も言ってました。

この真田丸のシーンに、このサブタイトルでつなげたのかなと思います。

 

最終回には、井伊直親(三浦春馬)、小野政次(高橋一生)も登場

 昊天さんからこんなツイートがありました。

ノベライズは相当前に書かれているものなので、そこから撮影に至るまでに

変更されたり、変わる部分がたくさんあると思われます。

 

※追記2020年7月18日、三浦春馬さんが亡くなったことをうけて

  

「戦わぬ道」を追い求め続けた直虎から万千代はどういう影響を受けたのか。

井伊家が受け継ぐ魂とは・?

 

・・・と言いつつ、

直政はどんどん前線で戦って、武功を上げていく武将なんですよね(^o^;

 

その後の「戦いの無い世の中」を目指して

できるだけ早く成し遂げられるように一生懸命戦った

そういうことになるんですかね。

 

おんな城主直虎 最終回のその後の歴史はどうなる?井伊家の今後、井伊直政(万千代)の一生 - ひなぴし

 

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