ひなぴし ドラマ考察

会いたくて、会いたくてふるえるシンドローム。トケルのブログ。

Appleは日本でiPhoneを「アイフォーン」と呼ぶために、アイホン株式会社に年間1億円払っているらしい

 

Appleのサイトの、iPhoneについて記載しているページの下部には必ずこのような表記があります。例えばこちらのページの一番下あたり。

 

「iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。」

 

 

 

 

 

日本国内では、アイホンと言えば「インターホン」のイメージですよね。

 

でも、そのアイホンは、もともと

 

 

 

★日本では「アイホン」

 

★海外では「AIPHONE」

 

 

 

商標権を持っていたようです。

 

 

 

アイホン株式会社は1955年から商標の登録をしていたそうです。

 

 

 

だから、アップルが「iPhone」「アイフォン」というような商品名を使うことは「紛らわしい」ため、基本的には待ったがかかったんですが・・

 

 

 

アイホン、iPhoneの商標問題でAppleと「友好的合意」 - ITmedia ニュース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、商標問題では話し合いで合意したそうです。

 

権利をもっているのはアイホン株式会社なので、

 

 

 

「何も要求せずにAppleの申し出を認める」

 

「条件付きで認める」

 

「一切認めない」

 

 

 

の選択肢がある中、「条件付きで認める」で落ち着いたようですね。

 

 

 

本来ならAppleは「アイホン」という呼び名そのものを譲ってほしいと交渉したかもしれませんが、アイホン株式会社の場合は社名変更をせざるを得なくなるので、それはちょっと・・となったんだと思います。

 

また、「アイホン」という言葉の使用を許諾するという立場も、難しいですよねぇ。。社名そのものなんだし。

 

 

 

そこで、その条件ですが、

 

 

 

まず日本国内でのカタカナ表記には条件があるようで。

 

 

 

アイホン株式会社のインターホンは「アイホン」

 

Appleのスマートフォンは「アイフォーン」

 

 

 

これ、テレビCMなんかでも必ず意識して「アイフォーン」ってのばして言ってますよね。一般的には「iPhone」を読むとそんなにのばさないはずですが、これはアイホン株式会社との条件でこうなっているようです。

 

 

 

ちなみに、日本以外の地域ではどちらの名前も共存する形でOKになっているそうです。

 

 

 

アイホン株式会社 商標に関するお知らせ

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイホン株式会社(本社:名古屋市熱田区 代表取締役社長:市川 周作)は、Apple Inc.(以下 Apple社という本社:Cupertino,米国カリフォルニア州)と、Apple社の携帯電話「iPhone」(アイフォーン)の商標に関し、弊社が保有する国内および海外の商標権について交渉を行ってきました。このたび、両社は、日本国内においては弊社がApple社に使用許諾を、日本以外の地域においては両社の商標が共存することで友好的な合意に至りました。その他の契約内容については、公表できませんのでご了承願います」

 

 

だから、ちゃんと「アイホン」で検索すると、「アイホン株式会社」が出ますよね。

 

 

 

これAppleも「アイホン」をつかってたら、きっと検索ではアップルの方が上にきてしまっていたでしょう。

 

だって、使っている人の数が違うから。

 

 

 

で、さらにもうひとつ。

 

こちらはあくまで想像ですが、Apple社はアイホン株式会社へ「iPhone」「アイフォーン」の名称を使用するためにロイヤリティーを支払っているものと思われます。

 

 

 

その理由は

 

アイホン株式会社の決算資料、「営業外収益」部分に「受取ロイヤリティー」という項目があり

 

そこで毎年、

1億円

計上されているからです。

 

 

 

アイホン株式会社 平成24年3月期 決算資料

 

 

 

上の「アイホン株式会社 商標に関するお知らせ」が公開されたのが2008年の3月24日

 

「受取ロイヤリティー」の項目が設けられたのが2009年3月期からということで。

 

 

 

ほぼこれで間違いないだろうと。

 

 

 

アイホン株式会社にとって、ロイヤリティーで収入を得るやり方は賢かったでしょう。

 

iPhoneという商品が存在する限り、ずっと年に1億円ずつもらえる。

 

これはとくに費用が発生する収入ではないので、単純な儲けですよね。

 

 

 

今から考えたら、もっともらっとけば・・という感じではありますが(笑)

 

まさか自分の社名がそのような形で収入を生むとは、1955年当時は思ってなかったでしょうし。

 

 

 

しかも、電話機のiPhoneとインターホンのアイホンは、一応別のものとして認識されていますしね。

 

使ってもらって全く問題ない。

 

 

 

これ「一切認めない」になってたら、日本では「iPhone」「アイフォーン」というような呼び名では販売されず、「Apple-Phone」とかになってたかも!?しれません(笑)

 

アイホン株式会社にとっても、良い選択だったと言える気がしますし、iPhoneユーザーとしても何となく・・・良かったなと思えます(笑)

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