普段意識せずにインターネットを使っていますが
実際には、線が存在していて、それでつながっているんですよね。
あたりまえですが、海外のページがみられるのも
外国の人とメールのやり取りができるのも
アメリカの最新WEBサービスが使えるのも、
日本と外国が線・ケーブルでつながっているからです。
日本は島国なので・・当たり前ですが、海底にケーブルを敷いて
そのケーブルで通信しています。
ケーブルは至るところに、何方向にも張り巡らされています。
こんなに発達した世の中なのに、ちょっと不思議な感じ(笑)
インターネット海底ケーブルはどこにどのようにあるのか。
地図でみられるサイトがありましたので、いくつかご紹介します。
インターネット海底ケーブル地図サイト
Submarine Cable Map
こちらが一番見やすいのではないかと思います。
Google Mapのように、マップを手で動かしながら、拡大・縮小してみることができます。
しかも、1つ1つの線をクリックをすると、そのケーブルの所有者や長さがわかるようになっています。(右側に表示されます)
NTTやKDDI、ソフトバンクのケーブルもあります
韓国や中国、アメリカ、インドネシアやフィリピン等の東南アジア、オーストラリア等と日本は結ばれていて、日本は位置として「ハブ」のような役割を果たしていますね。
日本最初の海底ケーブルは?
★戊辰戦争が終わったばかりの明治4年
★長崎~上海
★長崎~ウラジオストク
これでやっと、世界各国と日本が電信線で結ばれました。
初めて太平洋を横断したケーブルは?
★1906年8月1日
★米国が敷設したケーブルをグアムから延長したもの
★東京→小笠原→グアム→ミッドウェー→ホノルル→サンフランシスコ
いや~なんか面白い。
このケーブルが切断されたら、海外とはやり取りできない。
日本のサービスだと思っていても
サーバが海外で運用されている場合もあるので
もし切断されたら使えなくなるものいっぱいあるでしょうね。
海底ケーブルに関する知識は、こちらのNECのサイトが非常にわかりやすいです。
↑このサイトからいくつか知識をご紹介します
世界で初めての海底ケーブル
1850年に、イギリスとフランスの間に作られたのだそうです。
電信(モールス信号のような記号のやり取り)に使用されていたとのこと。
なぜ海底ケーブルが必要なのか
こんなに技術が発達した現代なのだから、衛星通信なんかでやり取りしたほうが良いのでは?とも思ってしまいますが・・
現状だと、海底ケーブルでの通信の方が断然スピードが速いそうです。一度に送ることができるデータの量が多いんですよね。
最新の海底ケーブルと衛星通信を比較すると、海底ケーブルの方が1000倍以上も多いデータを送信できるそうです。
昔は外国からのテレビ放送って「衛星中継」といって、衛星通信を使ってやり取りされていたそう。たしかに音と映像のズレがよくあったような・・でも、最近はズレがあんまりないですよね。実は最近はほとんど海底ケーブルでやり取りされているそうです。もう「衛生中継」って言うのは変ですね(笑)「海底中継」ですかね。
衛星通信の方が雨や台風など、天気の影響を受けやすいとのこと。海の底にあったらいろいろ影響受けそう・・と思ってしまいますが、実は海底ケーブルの方があんまり影響がないそうです。単純に距離で考えると、東京〜ロサンゼルス間が海底ケーブルなら9,000kmなのに対し、衛星通信の場合は72,000kmなので、遠いだけでも影響をたくさん受けそうですね。
海底ケーブルはどこに埋められる?
海底ケーブルは最低でも、1,500m以上の深いところに敷かれるそうです。(地上だとだいたい1〜3mぐらいの深さ、一番深くても15mぐらいだそうです)
「敷く」と書きましたが、「浮かべる」わけではなく、必ず海底に置く形になるそうです。だから例えば途中で海溝を通る場合も、ちゃんと海溝の底に沿わせておいていくそうです。
だから、敷く前にどのルートで敷いていくのが一番良いのかをまずは考えて地図を作る作業からスタートするそうです。
実際に敷くときには船を使って垂らしていくのだそうです。(浅いところは掘る必要があるので、掘りながら)
ちなみに何千キロものケーブルを船に載せる必要があるので、載せる作業だけで1ヶ月かかる場合もあるとか。
海の底は当然水圧がすごいので、それに耐えうる仕様でなくてはいけないので、深さに応じて使われるケーブルの種類が違うとか。写真は上のNECのサイトでみられます。
こちら、すごく昔の映像っぽいですが、興味深いです。音楽が不穏な感じが逆に面白い(笑)悪の組織みたい(笑)KDDって言ってますね。KDDIって、KDDとDDIが合体してできた会社でしたっけ。ソフトバンクは昔、日本テレコムを買収して固定通信事業を手に入れたんだと思います↓