iPhoneやスマホにインストールする無料アプリ「LINE」はもはや、日本では「インフラ」といっても過言ではないくらい、コミュニケーションに使われるようになりました。
たいていはメッセージの交換に使われていると思いますが、無料の電話もありますよね(IP電話)。
インストールして、普通に使うだけなら「無料」のLINE。
ラインはどうやって儲けているのか、お金を稼いでいるのか気になる人も多いと思います。
そんな方に・・
無料通話アプリ「LINE」
無料の理由、何で利益を得てる?
どうやって儲けるの?
【iPhone 使い方の基本】
一時期はテレビCMも放映されていた無料通話ができるアプリ「LINE(ライン)」。
iPhoneだけでなくスマートフォン全般で使用できます。
このLINEがどうして無料で使用できるのか、提供会社は何のためにこれを出しているのか等を書いていきます。
LINEが無料で通話できる理由
電話代がかからないの?
無料で通話できる理由は
通常の電話回線ではなく、インターネット回線を使用するから
LINE通話でもお金はかかる
普通の「電話」の場合は「電話回線」を使うので、電話する時には「通話料(電話代)」がかかります。
この「通話料」がLINEはかからないので「無料」と言われています。
ただ、完全に「無料」というわけではないので注意が必要です。
LINE通話はインターネット回線を使用するので、料金はデータの使用量によって決まります。
使うデータ量によって、データ使用料が必要になります。
「ギガモンスター」みたいな大量のデータ使用量の契約をしている人にとっては、LINEの電話でデータを使い切ることはほぼないので実質無料といえるかと思います。
ただ、データの契約が少量の人は使い切ってしまう可能性があるのでご注意ください。
LINE通話のデータ使用量の目安
参考に、どれくらいのデータを使うのかを書いておきたいと思います。
60分(1時間)を例に書きますが、例えば1分を知りたければそれを60で割って下さい。
LINE無料通話(音声のみ)
60分 18MB
1GBでだいたい55.5時間ほど電話が可能です
LINEビデオ通話
60分 307MB
1GBでだいたい3.25時間ほど電話が可能です
最近はそんなにたくさん電話する人もいないでしょうし、自宅のWi-Fiみたいに「使い放題」ではないデータ通信を使ってビデオ通話をする人もほとんどいないので、そんなに気にする必要はないかもしれません。
普通に電話した時とLINEを使った時の違い
ちなみに、インターネット回線を使うので電話回線と違うことと言うと
★通話品質
です。
電話回線の場合は電波状況が悪いところでない限り普通は声がちゃんと聞こえて、途切れたりすることもほとんどないですが、インターネット回線を使用しているとそれがありえます。
携帯電話キャリアの電話回線は、電話をかけはじめた瞬間にあらかじめ通信するための必要な帯域(通信速度)を確保して行われるため、一度ちゃんとつながってしまえばあとは全く問題なく通話できます。(ただし電波状況がわるい場所だとそれができずに通話品質が悪いことも)
インターネット回線の場合は、接続している基地局が込み合ってくると規制がかかって通信速度が遅くなる。
すると、通話品質が悪くなるわけですね。
だから「ちゃんと聞こえないと困る」って人には向いていません。
また、あたりまえですが、電話回線と同様に電波状況が悪かったらうまく接続できません。
あくまで「無料」で使用することに重点をおいたアプリですので。
だから、自分も相手もWi-Fi環境であればかなり快適に使用できます。
まあそういう状態の方がマレですが、これは知っておいた方がいいでしょう。
少なくとも自分はモバイルデータ回線かWi-Fiか選べるような状況にいるなら、LINEを使う時はWi-Fiからにしましょう!
LINE株式会社は無料でLINE提供して何が嬉しいの?
企業が行っていることですから、利益が得られないものではありません。
一般ユーザーにLINEを無料で使ってもらいながら、LINE株式会社はたくさんの利益を得ています。
基本で使う分には無料だけど、プラスアルファの機能を使うには有料
というサービスで儲けていることと
無料で使っているユーザがたくさんいるのでそのユーザへ宣伝をしたい企業からお金をもらうこと
これで利益を得ています。
ではどういう利益を得ているかというと
1 広告、企業アカウント
2 コンテンツ販売
3 スタンプ販売
1 広告、企業アカウント
LINEに「公式アカウント」と呼ばれる企業が設けるアカウントがありますが、これを運営するために企業はLINEにお金を払っています。
この金額がそれなりに高い。
また、大企業向けだけでなく中小の店舗向けのもう少し少額のプランもあるようですが、どちらにしても、お店や会社が便利に、効果的にLINEでお客様へ宣伝するためにはお金を払ってアカウントを作らないといけない仕組みになっています。
これだけ使う人が多いLINEですから、企業アカウントも相当な数が作られています。
見方によっては、いろんな企業がお金を払ってくれてるから無料で使えているというふうにもとれますね。
「(自分に)宣伝してもいいよ」という権利を企業に与えているかわりに、企業がお金を払ってくれている、ということですかね。
無料で観られるテレビのCMに、企業がお金を払ってCMを流しているのと同じ感じですね。
2 コンテンツ販売
ゲームや漫画、最近だとLINE MUSIC等もあります。
これも、LINEを普段から使っていると、LINEで購入しよう、利用しようという人が多くなると思います。
LINEという無料のサービスを入口にして、有料のサービスを販売して稼いでいる、ということですね。
3 スタンプ販売
これは買ったことがある人も多いと思います。けっこうな売上があるようです。
さらに他にも「LINE PAY」みたいな他サービスも提供して利用を促しています。こういった付随サービスも使ってくれるとLINEに儲けが発生する仕組みになっています。(LINE PAYは初期投資が大きくて儲かってないかもしれませんが)
個人情報など、プライバシーの問題は?
これはプライバシー設定をしっかりやっていれば問題ないというのが公式な話ですが、少し注意しておいたほうがいいのは、「利用規約が変わったら自由に使われてしまう可能性がある」ということ。
電話番号やメールアドレスといった個人情報を渡しているわけですから、リスクは当然あります。
本当かどうかはよくわかりませんが、こういう無料サービスを提供している会社が集めた個人情報を外部へ販売しているという話もあり、どこの誰がそれをやっているかは全くわかりませんが、ただ「その可能性がある」ことだけは認識しておいた方がいいでしょう。
これはLINEをやっている会社に限った話ではなく、GoogleもYahoo!も全て同じです。
あくまで今の時点で「LINEやGoogle,Yahoo!の無料サービスは危ないから使うな」って言っているわけではないですよ。危ないかどうかは正直はっきりとはわからない、そういうことです。
そのリスクがあることだけは知っておきましょうね。あと、できるだけちゃんと「利用規約」は読んでおき、「利用規約の変更」といった連絡はとくに注意して読むようにしましょう。
まあ・・個人情報保護法もあるし、極端に勝手なことはできないはずだとは思いますが、よく確認しないうちに規約が変わっていて、本人が承認したことになり、合法的にある程度の個人情報がビッグデータとして他社へ渡されていた、というようなことはありえるかもしれません。
無料のものは気をつけて使えってことですね!