節分の時期になると、スーパーなどで
「恵方を向いて巻き寿司を食べよう!」
と訴えかけられると思います。
もともと関西地方だけの風習だったっぽいですが、最近は全国的に言われるようになりました。
日本で一番巻き寿司が売れる日かもしれません(笑)
どうも全国的に広がり始めたのは2000年ごろからのようです。
コンビニなんかが力を入れて宣伝し始めたらしいですよ。
その「恵方(えほう)」ですが、毎年どうやって決まっているのか。。
誰が決めてるのか、よく考えたら「南南東」みたいな微妙な方角ばっかりよく聞くけど、「北」とか「西」とかみたいなぴったりの方位は無いのか・・
とか、いろいろ疑問がわいてきます。
ということで調べてみました。
■恵方とは何のことなのか
陰陽道で、その年の福徳をつかさどる神「歳徳神」がいる方を
恵方といい、吉とすることになっているそうです。
恵方は正確には東西南北じゃなくて歳徳神の方角なんだけど、xRでその方角(75度)を正確に向くと前方から恵方巻きが猛烈な勢いで突進してくるってのを思いついたので一発ネタとして誰か作ってみませんか?コンパス対応してるHMDあったっけ? pic.twitter.com/NTxkUOPl0j
— Q(きゅう) (@Qman) January 18, 2019
■恵方は4パターンのローテーション
恵方を決める要素には「十干」と「二十四方位」が関係しているそう。
「十干」とは「十二支」ともまた別の中国から伝えられた暦の数え方。
カレンダーなんかでみたことありませんか?
「甲(きのえ)」「乙(きのと)」・・みたいなの。
まずはその年が、「十干」で言えば何の年になるかが重要です。
これは西暦に置き換えることができるみたい。
そして、十干で何の年かによって、その年の恵方が
24方位で決まっています。
24方位は、ぼくらがよく知っている「北北東」みたいな西洋から入ってきた方角の示し方「16方位」とは違う、東洋の示し方です。
↓こちらに表示されているのは2018年の恵方ですのでご注意を
2018年の #恵方 は
— けんちゃん (@snt495) January 22, 2018
南南東です
古くは正月の歳神 の
来臨する方向を言い
陰陽道が入ってのちは
その年の
歳徳神 ,恵方神がおり
たたり神の巡ってこない
最もよい方向とされてます pic.twitter.com/0tGLCCfPPn
24方位と16方位は、割り方が違うので当たり前ですが
少しずつずれています。
ので、正確に言うと
「南南東・・やや右!」みたいなことになります。
これだとわかりづらいので・・たぶん一般的には「南南東」と言っているものと思われます。
ただ、正確にいくなら「やや右!」まで知っておかないと
恵方とちょっとズレてる方向を向いていることになります。
これらをふまえて、恵方を示すと・・
十干 西暦年の下一桁の数字 24方位 16方位
甲・己 4・9(例:2014年・2019年) 甲 東北東やや右
乙・庚 0・5(例:2020年・2015年) 庚 西南西やや右
丙・辛 1・6(例:2021年・2016年) 丙 南南東やや右
戊・癸 3・8(例:2013年・2018年) 丙 南南東やや右
丁・壬 2・7(例:2022年・2017年) 壬 北北西やや右
ということで、5パターンあるみたいに思いますが
実際には「丙・辛」「戊・癸」の時の方角は同じなので、
4パターンしかありません。
この4パターンのローテーションなんですねぇ。。
どおりでいっつも同じような方角だなぁと感じるわけです。
そして、「西!」とか「北!」みたいな方角の年は存在しないことがわかります。
誰かが毎年決めているとかではなく
最初から、元々決まっているものなんですね。
■かつては初詣は恵方に向かって行くものだった
自宅からみて、その年の恵方の方角にある神社に参る風習があったそうです。
これを「恵方詣」というそう。
初詣もこんなことを意識してやってみるのも、いいかもしれませんねぇ。