「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」を面白い!と思ったぼくは
この映画をみないわけにはいきません(笑)
先日、あの花は実写化されたそうですが・・
そちらは録画だけしてまだ観られておらず。。
とりあえず、新しい作品を合間時間で観にいってみました。
感想を一言で言うと
面白かった、よかった
です。
あの花のような「琴線に触れる」というような感じではありませんが
たぶん誰もが経験したであろう、高校時代のあの感じとか
経験「したかった」であろう、青春な感じとか(笑)
そして、話がよく練られているなーと感心もしました。
ただ感動させよう、みたいな話ではなく
劇中で登場キャラクターたちが演じているミュージカルと話の内容がリンクしていくというか。
(そりゃ、ヒロインが書いた物語を演じているんだからあたりまえといえばあたりまえですけど(^_^;))
終わりへの持って行き方もよかったですし
いろんな登場キャラクターの背景が無理なく、この短い時間内で表現されていて
話に深みも感じましたし。
こりゃあ・・
宮﨑駿のあとは、庵野秀明か細田守かとか言われてますが
「超平和バスターズ」もそこに加えてあげてほしいです(笑)
※ ネタバレあります ※
あらすじ・ストーリー・結末・ラスト
幼い頃、何気なく発した言葉によって家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順(声:水瀬いのり)。彼女は、突然現れた“玉子の妖精”によって、二度と人を傷つけないようにお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなる呪いをかけられてしまった。それ以来、トラウマを抱えた彼女は心を閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は携帯メールだけ。やがて高校2年生になった順はある日、担任から“地域ふれあい交流会”の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わず、やる気のない少年・坂上拓実(声:内山昂輝)、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した野球部の元エース・田崎大樹(声:細谷佳正)、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月(声:雨宮天)。彼らもそれぞれ心に傷を抱えていた。担任の思惑により、交流会の出し物はミュージカルに決定するが、クラスの誰一人として乗り気ではなかった。その中で拓実だけは、“もしかして歌いたかったりする?”と順の気持ちに気付いていた。だが、順はそれを言い出せない。“だんまり女にミュージカルなんて出来るはずがない”と、揉める仲間たち。自分が原因で揉める様子を目にして、順は思わず“私は歌うよ!”と声に出してしまう。そして迎えた発表会当日。心に閉じ込めていた“伝えたかった本当の気持ち”を歌うと決めたはずの順だったが……。
と、ラストですが・・
拓実に恋をしていた順。
だが、地域ふれあい交流会の前日に、拓実と菜月が話しているのを偶然聞いてしまう。
その内容は・・想像するに、今も拓実は菜月のことが好きだというもの(昔2人は付き合っていたが自然消滅していた)
それを聞いた順は恋に破れたことで不安定になり・・発表会当日に失踪する。
ミュージカルは代役を立てスタート。
順が来るのを待ち、拓実は順を探しにいく。
拓実は順を連れてふれあい交流会へなんとか戻り、
最後のシーンを順が出演して歌い上げた。
感想・口コミ・評価・評判・レビュー・ネタバレ・見どころ
・何の事前知識もなく観に行ったんですけど、これまた秩父が舞台だったんですね(笑)制作者に相当、秩父への思い入れがあるのか(笑)
いや、でもあの花で相当コラボしてましたし、その縁もあって、ということですかね。
都会ではなく、かといって田舎すぎるわけでもない、という微妙な感じが妙にリアル。
聖地巡礼に行ってこられた方がいました。
これをみると・・さらに、すごくリアルだな〜と思いますねぇ。。
聖地巡礼に行くのが楽しい!っていうのがわかります。
これは・・また、西武秩父へ行く人多くなりそう!
・背景の画像が本当にリアルです。あの花時は本当に存在する背景をそのまま使用していたようなので、今回もたぶんそうなんでしょう。駅のホームにある看板とか、これなんて書いてあるの??みたいなのがあったんですけど、あれ実在してそう(笑)
・カルピスとかローソンとか、実名で会社が登場。ただしマックだけは「ワクドナルド」(笑)たしか・・あの花の時もそうでしたっけ??
あ、そういえば、主人公の拓実が携帯で聞いていた音楽はあの花の主題歌「サークルゲーム」でした。
・声の担当がほとんど声優さん、というところにぼくは好感が持てました。ジブリも人気俳優を使うってところに・・アニメへのこだわりが無いなぁ・・といつも感じてましたし。あ、でも、ゲスト声優として吉田羊さんが出演されてましたけど。残念ながら・・吉田羊さんは声が低すぎるのか、非常に聞きとりにくい感じでした。まあ、そういう役といえば役だったんですけどね。ちょっと・・。
・青春を描く話で男女4人が中心になる話なので、これはこの子とこの人がくっついて・・と想像して観てた結果が、あれ!?そっちとくっつくの!?という驚き(笑)これはある意味すごいなと(笑)主役とヒロインがくっつくわけじゃないんですねぇ。
「ラブホ」が堂々と出てきたり、学校内でカップルがキスするシーンがあったりして、たぶん教育的には推奨されないんでしょう・・と。。
・主題歌は・・主人公が男なので、あの花の時のように男性ボーカルの曲が良かったかなーというのがぼくの感想。。今回は乃木坂46でした。。このあたりはプロモーション目的でそうなった・・のかなと。
・あ〜懐かしい感じ・・と思う反面、実際にこういう学生時代をしっかり過ごした人は、この映画を好きで観ている人の中には少ないのではと。
ある種の憧れのような感じもあるんですかね。
クラスみんなでミュージカル!!とか、やっぱ難しいですよねーー(笑)
でも、こういうのも、やるのは学生の時までですから、大人になってから考えると、いくら恥ずかしくても面倒でも、やってみた方がいい経験になるし、思い出になるよねと思います。
が、実際はクラス全体が白けてたり、自分がそんなクラスの中心じゃなかったし!みたいな人ほど、あこがれからこの映画のことは好きになりそうです。
・あの花は、しんでしまった「めんま」が生き返る、みえる、というありえないことが起こっている話でしたが、今回の「ここさけ」(こう略すそうです)はより現実的な話でした。
順には卵の妖精がみえてたんですけど、あれも結局順の想像の産物であると明かされますし。
そういう意味ではこちらの方が万人に受け入れやすいのかなと思います。
・それにしても、これだけ完成度が高い内容の映画だったら、やっぱりテレビアニメとして12話ぐらいでもっと掘り下げて描いてほしかったな、という気もします。
え〜〜っと・・
もう一応、ストーリーがどうなるかはわかってるわけですけど、それをあえて
もう一度テレビアニメで描き直すっていうのはどうでしょうか(笑)
プラスアルファの話はたくさん作れそうですもんね。
・けど、テレビアニメにした時点でやっぱり「これは要らない」っていう部分がどうしても増えちゃうわけで。
無駄(と思われる)な部分を極限まで削ぎ落とした「映画」というものだからこそ、さらっとみられて心に残るのかなーという気もします。
原作が有名なものを映画にすると・・たいてい内容が薄くなりすぎてなんじゃこりゃーになっちゃいますしね。
この話は最初から映画向けに書かれたものでしょうから、そのあたりは心配いりません。
短い時間で必要な情報がちゃんと与えられるし、おもしろい、感動する、というポイントがおさえられています。
・ベタな展開ではありますけどね。そんなにえ!?というような驚きはありません。ただ驚いたのは、うえでも書いたんですけど、「この子とこいつがくっつくの!?」というところでした(笑)高校生の恋愛ってそういうもんなんですかね??いやー、最近のアニメがそういうもんなんでしょうか。ぼくはとっても不思議な気がしました。
拓実♡菜月 大樹♡順(こちらは?ですが、最後に大樹が告白してました)