真田丸のおとぼけキャラ「豊臣秀次」
ここにきて、「関白職」をがんばろうとするものの
秀吉とうまくいかず・・
という風になり。
史実では、死を迎えるわけですが。
この死について、最近新たな説があるらしく。
秀次の死は、従来だとこういうことが原因ではと言われていました。
・謀反説(秀吉に謀反を企てた)
・悪行説(素行がわるい)
・秀吉との確執説
どれも、豊臣秀次が悪者ですね(笑)
まあ・・切腹した上にさらし首にされ、さらに一族郎党皆殺しにされたという記録があるぐらいですから・・
それは悪いことしたんだろう、というのが通説だったのかなと。
ただし、やっぱり歴史というのは「強者が作るもの」であり、
これは、秀次を死においやった秀吉側が作り上げた架空の姿かもしれない、という話があります。
歴史では「諸説あり」と言われて、何が理由かハッキリしないことは
往々にして「隠されていること」である可能性があるそうです。
豊臣秀吉は実子の秀頼が生まれると、甥(おい)の関白秀次が邪魔になって切腹させた-。こんな通説に国学院大の矢部健太郎准教授(日本近世史)が疑義を呈し、「秀吉は秀次を高野山へ追放しただけだったが、意図に反し秀次が自ら腹を切った」とする新説を打ち出した
豊臣秀次切腹に新説…秀吉は命じず、身の潔白訴え自ら切腹か 国学院大准教授が「太閤記」に疑義(1/3ページ) - 産経WEST
この新説こそが、2016年の大河ドラマ「真田丸」で
豊臣秀次の死の真相として採用される可能性が高そうだなと思います。
豊臣秀次の新解釈ですね。
真田丸では秀次を悪人には描いていませんし、秀吉への謀反などかけらも考えそうにないためです。
あとはありえるとすれば、石田三成らにハメられた・・ということですが
三成がそこまでする理由もよくわかりません。(今回の真田丸の中においては)
「真田丸」秀次の死のシーンについては
ネタバレになってしまうため秀次の最期について詳細は明かせないというものの「今までドラマ化も映画化も小説化もされていないような秀次事件。時代考証の方にも、現代の解釈ではおそらくこれが一番真実に近い、合点がいくとおっしゃっていただきました」と自信を見せる。
単に秀吉が残虐だとか、あるいは秀次が無能だから粛清されたとか、そういった単純な話ではなく、「全然違うんです、だから悲しいんです」と強調
「真田丸」新解釈の豊臣秀次 幸福と悲劇のギャップ鮮明に ― スポニチ Sponichi Annex 芸能
こういう話があり、
秀吉 高野山へ出家させるだけのつもりだった
秀次 自らの潔白を証明するため、自ら腹を切った
これなら、たしかに納得な気がします。
まあ、一族郎党皆殺しというのはなぜか・・と思う部分ではありますが
そこについては、国学院大学准教授さんは
「秀次が切腹した寺は、生母の菩提寺として寄進した寺であり、そんな神聖な場所をけがされたという思いから」
ということだそうです。
まあ・・たしかに、
「切腹」というと、武士にとっては比較的、名誉ある自刃方法なんですよね。
普通は切腹は許されず、打首になってしまいますから。
そんな切腹が「許された」人の家族が皆殺しになる
という状況は、ちょっと考えにくい、という話もあります。
もしかしたら、真田丸においては
家族が皆殺しにされてしまった理由については、別のものが示されるかもしれないですね。
「神聖な場所を汚された」ではちょっと弱いような。。
ちなみに、前回の放送で、きり(長澤まさみ)が秀次を訪ねた際に応対した秀次の娘・「たか(岸井ゆきの)」という人は、後に真田信繁(堺雅人)の妻になる人だそうです!
え!?秀次の家族はみんな殺されたのでは??
と思ってしまいましたが、たかについてはなんとか難を逃れたそうです。
ここに真田信繁が関わっている・・ということで。
まあ、関わっていなければ、たしかに妻にはならないような。。
たぶん、その秀次事件の際には何らかの方法でかくまい、
その後、自分の妻とすることで守ってあげた、そういうことなんだろうと思います。
「きり」も現時点では、信繁に全く相手にされていませんが(^_^;)
いずれは信繁の妻になる人なので、きりとたかの対面は、なんだか面白い顔合わせでした(あえての対面だったんだろうと思いますが)
過去の大河ドラマ「黄金の日日」で演じた呂宋助左衛門(るそんすけざえもん)の役で再度「真田丸」に出演することになった松本幸四郎さん、
たぶんこの呂宋助左衛門が、「たか」を一時的に匿う役割を果たすことになりそうです。
ということで・・
秀次事件は、要注目です。
秀吉はなぜ、秀次の妻や子供ほぼ全てを殺してしまうことをやってしまうのか・・
真田丸でどういう解釈がされているのか、気になります。
最上義光さんの娘さん、駒姫なんて
秀次に嫁入り直前で事件に会い、秀次にまだ会いもしてないのに殺されてしまったという悲しい話もありますし。
(これはさすがにかわいそうということで助命の訴えを聞いた秀吉が「やめてやれ」と言ったそうですが、間に合わなかったとか)
楽しみにみましょう!!!