アウフヘーベンの意味を調べてみました。
知らないなら、辞書を引いてください
とたしか、小池東京都知事が言っていたと思いますので・・(^_^;)
いやいや、みんながわからない言葉で説明するというのは
結局説明責任を果たそうとしていないからでは?という気もしなくはないのですが・・
もしかして、選挙が終わったら
希望の党が自民党と連立政権を組んでたりして。
となんの根拠もない想像を膨らませている今日この頃です。
(希望の党は自民党の一派閥にすぎない、と言っている人もいますしね)
(この記事公開時点の話です。のちにみた人は意味がわからないかもしれませんが、スルーしてください)
あんまりちゃんと小池百合子さんが「アウフヘーベン」を使ってしゃべっているのを聞いてはいないのですが
たしか「日本にはない概念の言葉なので、そのままドイツ語で言う」というようなことを言っておられたような気がします。
難しい考え方は抜きにして、ここでは「アウフヘーベン」ってだいたいどういう意味の言葉で、どういうふうにとらえれば良いのか?ぐらいを書いていきたいと思います。
アウフヘーベンの日本語意味とは?用例・具体例
このアウフヘーベンとは
ドイツの提唱された哲学用語だそうです。
ドイツの哲学者であるヘーゲルが弁証法の中で提唱した概念。
アウフヘーベンを辞書で引くと
あるものを、そのものとしては否定しながら、更に高い段階で生かすこと。矛盾するものを更に高い段階で統一し解決すること。止揚。揚棄。
むずかしい・・
日本語だと
止揚(しよう)
揚棄(ようき)
という言葉で表されるそうですが
それらも、上のアウフヘーベンを日本語に置換えたら?という言葉のようです。
たしかに、止揚とか揚棄という漢字はみたことがないし、言葉読み方は聞いたことがない。
文字から意味が想像できないので
「日本にはない言葉」と言われてもおかしくはないと思います。
ドイツ語のaufheben(アウフヘーベン)の意味
廃棄する・否定する
保存する・高める
この2つの意味をもつ言葉なんだそうです。
古いものが否定されて新しいものが現れる際、古いものが全面的に捨て去られるのでなく、古いものが持っている内容のうち積極的な要素が新しく高い段階として保持される。
このように、弁証法では、否定を発展の契機としてとらえている
「弁証法」というとちょっと簡単には説明できない言葉なので、ここでは省略します。
アウフヘーベンとは
「矛盾・対立する2つの概念を、その状態を保ちつつ、より高い次元段階で統合、発展させることを指す」
なんだそうです。
・・・とすると、
この説明は、ややおかしい気もしますね(笑)
昨日の小池知事の記者会見で再度出てきたアウフヘーベン。マスコミが報道したかつての小池知事のアウフヘーベンがPPAPレベルで、それに対してご本人から批判や訂正ツイートもないところを見ると、本人も意味分かって使ってるとは思えません。 pic.twitter.com/r1rZ9rWezj
— tomo–bambi (@tomonobambi) 2017年9月26日
「いちご大福」じゃあ、ただ合体させただけですもんね(^_^;)
アウフヘーベンは
2つの案を1つにする方法をみつける
というような単純なものではないようです。
2つの案には対立するポイントがあるはずで
そのポイントを隠すことなく、その2つが解決するような方法をみつける
ということなんだろうと思います。
3つ目の選択肢を模索すること
ではあるものの、単純に第3の答えをみつける
というだけの意味ではないような。
用例・具体例としてはこういうものが紹介されていました。
正の意見=この図形は三角形である(テーゼ)
反の意見=この図形は円である(アンチテーゼ)
アウフヘーベンしてみると
この図形は円錐であるという考えにいたった
これも、わかるようなわからないような・・(笑)
おそらくこういうのはアウフヘーベンとは言わないと思われます。
・相手を完全否定して自分の意見だけを通そうとする
・単純に2つの意見を足してみる、もしくは足して2で割ってみる
・全く違うものを第3の意見としてただ持ってくる
相対する意見を持つような人同士が
しっかり話し合って、その結果として全く違う新しい考え方に進んでいくこと
これがアウフヘーベンではないでしょうか。
ちなみに、ドイツ大使館さんがこんなツイートをされています。
小池都知事の豊洲移転問題をめぐる発言で話題となった「アウフヘーベン」。都知事はヘーゲルが提唱した「止揚」を言っていたと思いますが、アウフヘーベンは大使館員も含め大半のドイツ人にとっては至って普通の動詞です。意味は「持ち上げる・拾い上げる」。日頃色々なものをアウフヘーベンしてます。 pic.twitter.com/8ovCr96ysW
— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) 2017年6月26日
普通の言葉なんだそうです(笑)
別に哲学用語としてだけ使われる言葉ではないんですね。
ここから考えたら「アウフヘーベンする」は
議論を持ち帰ろう
という風にもとれそうな気が。。
まあ、哲学用語のアウフヘーベンは、これではないんでしょうが。。
小池知事が使ったアウフヘーベンが、本当にアウフヘーベンを行うものなのかは
これからの行動で見守っていくしかないですね。。
築地市場と豊洲市場の両方を活かしていきます!
と単純に言うだけでは、おそらくアウフヘーベンではない気がします。