TBS日曜劇場「陸王」
さすが池井戸ドラマ、という感じで、引き込まれますよね〜
この陸王は埼玉県行田市が舞台のドラマです。
昔から足袋の生産で有名な街だそうで・・
行田の足袋は、旅行や作業用の足袋としてつくられました。
江戸時代の明和2年(1765)の『木曽東海両道中懐宝図鑑』という本には、「忍のさし足袋名産なり」とあり、行田の足袋が名産品だったと記されています。
「さし足袋」とは刺子にした足袋のことです。行田は木綿の産地でもあり、近くに中山道が通っていたことで、旅行や作業用の足袋づくりが盛んになったと考えられています。
明治時代になるとミシンが使われるようになり、足袋の生産量は増大しました。また忍商業銀行や行田電燈株式会社が設立され、資金も安定し、ミシンの動力化も進んで、名実ともに行田の足袋は日本一となりました。
昭和13年(1938)の足袋生産量は8,400万足で、これは全国生産の約80%を占めていました。
実は今では、徳島県鳴門市に、その1位の座は譲ってしまったそうです。
上の文章にもありますが
「忍のさし足袋名産なり」
ということで、行田市のことを「忍(おし)」と表現しています。
この忍っていったい・・?
江戸時代、行田市を治めたのは忍藩(おしはん)だった
行田は、忍城(おしじょう)の城下町として栄えた街だったそうです。
戦国時代、上杉氏と北条氏が常に争う場所だったということで
要所であると認識されたのか
徳川幕府の譜代大名や、親藩(徳川家の血縁)が治める藩だったそうです。
忍城は映画「のぼうの城」の舞台となったお城
その忍藩の藩庁が置かれたのが忍城なのですが・・
この忍城は、実はかなり有名なお城です。
埼玉県行田市本丸17−23 忍城跡(おしじょうあと)
ここですよね!
「陸王」に登場するお城は。
よく、この忍城の前をとおる役所広司さん、
という映像が流れていると思います。
忍城は、歴史ファンにとっても
一度は観に行きたいお城
なんです。
それはなぜかというと・・
豊臣秀吉の軍(石田三成が指揮した)が水攻めにしたが
落とせなかった城
というので有名だからです。
豊臣秀吉が天下統一の総仕上げとして
北条氏直を攻めた「小田原攻め」
その戦いの一つです。
2016年の大河ドラマ「真田丸」でもこの忍城での戦いは描かれていました。
大谷吉継、長束正家、真田昌幸といった武将たちが秀吉軍として参加した戦いです。
今日はお仕事でしたよllllll(-ω-;)llllll昨日、歴史の番組を少し観ましたが、忍城攻めやってましたな!すぐ真田丸が浮かんでしまう( ˘ω˘ ) pic.twitter.com/vCpD1rlSYQ
— サチ (@39love_5296) 2017年2月24日
この下の地図に「石田堤」というのがありますが
今も残るこの堤防(土手?)を作ることによって
周囲の川を利用して水攻めにしたそうです。
この石田堤は総長28kmにも及んだそうです。
すごいですよね・・
でも、たしかにこの位置、たくさんの川に囲まれていて
もともと湿地帯だったそうですから、まあ水攻めはしやすかったかもしれません。
ただ、おそらく、豊臣軍は数も相当いたでしょうし
なぜあえて水攻めをやったのか?という疑問もあります。
秀吉が中国・毛利を攻めていたときに
水攻めで城を落としたという逸話があって、それを自分もやろうとした
ということなのかもしれませんね、石田三成が。
で、そのときの話を映画にしたのが
「のぼうの城」です。
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この「のぼうの城」
めちゃめちゃおもしろいです。
かなりオススメの映画です。
野村萬斎さんがすごいなと。
北条攻めの思い出〜忍城編〜#真田丸総集編 #真田丸 pic.twitter.com/XHfRelkIo0
— 坂本龍馬 (@historical_per) 2016年12月30日
陸王で忍城をみるなら、
この城のことを、ぜひのぼうの城でみていただきたいです。