ひなぴし ドラマ考察

会いたくて、会いたくてふるえるシンドローム。トケルのブログ。

携帯電話料金、分離プランで値下げって通信料金は下がっても端末代が上がり消費者に何のメリットもない

詳しい人は他にいっぱいいますので、間違っているかもしれない前提で読んでください。

k-tai.watch.impress.co.jp

 

携帯電話料金は4割程度、値下げできる余地がある

そういう話が出てきて、ケータイ各社にも圧力がかかったという話があって・・なんか、値下げするとかいう話がチラホラ出ています。

 

news.nifty.com

www.itmedia.co.jp

 

ただ、これ、本当に値下げするつもりがあるのか・・?

 

今の時点でいうと、明らかに安くするつもりはありません!!!

 

なんでこういうかというと、「分離プラン」というのが非常にあやしいです。分離プランとは、携帯電話端末を買う代金と通信料金を分けるプランということなんですが・・

これが曲者。

 

 

分離プラン導入の前と

分離プラン導入前

(高い携帯電話端末代金 ー 携帯電話端末代金の割引) + 高い通信料金

=携帯電話料金

 

でした。携帯電話端末は最新機種がどんどん高くなっている傾向にありますが、これまでの料金プランでは、その端末代金に割引をする方法が取られていました。携帯電話会社の立場からすると、「携帯電話端末代金の割引」の原資は「高い通信料金」です。通信料金を高く取って、その分、携帯電話端末代金を安くしていたんですね。

 

分離プラン導入後

高い携帯電話端末代金 + (高い通信料金 ー 条件を満たした人には通信料金の割引)

=携帯電話料金

 

今までは、携帯電話端末代金に割引をしていたのを、通信料金の割引へ動かしただけです。つまり、携帯電話会社は全く痛くない!全く安くなっていないというわけです。

 

ただ、ここで言い訳ができます。

 

「携帯の料金は安くなっています」

 

そうなんです。料金は安くなってます。

高くなったのは携帯電話端末の購入代金であって、これは携帯電話会社のせいじゃないよね?という理屈。

 

通信料金を3〜4割値下げするのは簡単なんですよ。今まで携帯電話端末の割引にまわしていたお金を廃止してそのお金を回せば良いだけなので。

 

これ、ひどくないですか??

消費者からしたら、全く安くなってない。携帯電話会社が全く身を切っていない。そもそも携帯電話会社が儲かりすぎているのではないか?というところからこの議論は出てきていたはず。たしかに、新技術の導入・開発などにお金がかかることは理解できます。新しい設備投資にもお金がかかるでしょう。でもそれらを負担してもなお相当儲かっています、携帯電話会社は。公共のものである電波を使って事業をやっているのだから、それをふまえてやはり国民に還元すべきだと思います。

 

それが・・みてください、どの会社も

「料金は下げました!3〜4割も!!(まあ、そのお金は今まで出してた携帯電話の機械を買うために出してたお金を振り替えただけだけどね!」

という姿勢。

 

しかもですよ、通信料金や基本料金の割引にも、たいてい「条件」がついています。「家族が何人いたら」とか「自分の会社で端末を買ったら」とか。その条件にあてはまらない人は・・端末代金の割引がなくなった分だけ、むしろ支払う料金が増えてるんですけど!!!

 

 

これ、もしかして政府も「料金を下げてえらいね」なんて言い出したら、本当にものすごい茶番ですよ!全く安くなってないし!

もしかして・・政府も最初から「ここを落とし所」としていたのか・・?

 

最新機種は買わずに、低価格のやっすい端末を買えばいいんだよ!!と政府は言うのか…

 

だけど、今までは最新機種の購入補助として(というか、携帯電話会社からすれば販売促進費?として)携帯電話会社がお金を出していたのに、そのお金はいったいどこへ…?通信料金を安くしました!と言ってますけど、一律に基本料金を下げたり条件なしに全員パケット通信料金を下げたりしてるわけじゃないので、今までと比べ明らかに高くなる人もいます。(割引適用を受けられない人は端末代が上がるだけです)

 

今の時点で、全く安くなっていないことに、みんな怒るべきだと思います!

それでも「俺たちは安くしてる」と、ドコモもauもソフトバンクも言ってますから。

 

「通信料金を安くすることで3,000億円から4,000億円の減収」とか言ってますけど、その分、販売促進費?として払っていた「携帯端末代金の補助」の支払いが減るので、利益は全く減らないんじゃないですか?つまり、「何にも痛くない=何もしてない」のでは??

 

分離プランが悪いと言ってるわけではないし、端末購入代金が上がることが悪いと言ってるわけではないんですよ。変な条件を設けずに、一律で基本料金や通信料金を下げてほしいと言ってるんです。そうでないとむしろ料金が高くなる人がいます。

 

まあ、営利企業ですから、単純に利益を減らす策をやるなんてありえない、という話もあるかもですが、携帯電話会社はインフラ企業で公共のものである電波を使って事業を行っている会社ですからね

 

 

ひどい。ひどすぎる。

消費者の支払い総額を減らさないと、全く安くしたことにならないでしょ。

 

 

今回、ぼくは新しいiPhoneを買おうとして、端末代金の補助がなくなり、そして通信料金への割引もたいして受けられず、単に、前の「端末代金補助分」だけ値段が上がることになりました・・

 

じゃあせめてiPhoneを少しは安い、Apple Storeで買って持ち込めば良いのか?というと、それはそれでいろいろ制約が出てきてしまいできそうにないという・・

 

 

これ、テレビ局もたいして報道してませんよね。もっとワイドショーなんかでわかりやすく説明するべき。

ただ、テレビ局にとって携帯電話会社はとても大きなスポンサー。

ということで、たぶん・・報道されないんだろうな・・

 

 

❉追記

 

念のため書きますが、分離プランが悪いと言ってるわけではないんですよ。端末補助に使ってたお金を、しっかり利用料金の割引へ回せ、と言ってるだけです。とくに、長期利用者に対しての優遇はもっと設けるべきで、新規ばかりが優遇される形というのが歪み過ぎな気がします。ずっと同じキャリア使い続けてる人だと、10年も使えば車買えるぐらいの金額払ってますしね。。

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