ひなぴし ドラマ考察

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#べらぼう ネタバレ 第11回あらすじ詳細版 大河ドラマ考察感想 2025年3月16日放送 第11話 蔦重栄華乃夢噺 #蔦屋重三郎

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べらぼう
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NHK大河ドラマ
2025年 日曜20時
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」


出演者・キャスト一覧

蔦屋重三郎(横浜流星)
駿河屋市右衛門(高橋克実)
ふじ(飯島直子)
次郎兵衛(中村蒼)
留四郎(水沢林太郎)
唐丸(渡邉斗翔)
花の井 / 五代目瀬川(小芝風花)
松葉屋半左衛門(正名僕蔵)
いね(水野美紀)
うつせみ(小野花梨)
松の井(久保田紗友)
とよしま(珠城りょう)
大文字屋市兵衛(伊藤淳史)
しげ(山村紅葉)
きく(かたせ梨乃)
朝顔(愛希れいか)
ちどり(中島瑠菜)
半次郎(六平直政)
りつ(安達祐実)
扇屋宇右衛門(山路和弘)
志津山(東野絢香)
須原屋市兵衛(里見浩太朗)
鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)
鱗形屋長兵衛(三浦獠太)
藤八(徳井優)
鶴屋喜右衛門(風間俊介)
西村屋与八(西村まさ彦)
小泉忠五郎(芹澤興人)
平賀源内(安田顕)
平秩東作(木村了)
平沢常富 / 朋誠堂喜三二(尾美としのり)
勝川春章(前野朋哉)
北尾重政(橋本淳)
礒田湖龍斎(鉄拳)
小田新之助(井之脇海)
鳥山検校(市原隼人)
徳川家治(眞島秀和)
知保の方(高梨臨)
徳川家基(奥智哉)
一橋治済(生田斗真)
田安賢丸(寺田心)
宝蓮院(花總まり)
高岳(冨永愛)
大崎(映美くらら)
田沼意次(渡辺謙)
田沼意知(宮沢氷魚)
三浦庄司(原田泰造)
松本秀持(吉沢悠)
長谷川平蔵宣以(中村隼人)
松平武元(石坂浩二)
松平康福(相島一之)
佐野政言(矢本悠馬)
喜多川歌麿(染谷将太)
清水重好(落合モトキ)
誰袖(福原遥)
田沼意致(宮尾俊太郎)
てい(橋本愛)


スタッフ

脚本 
森下佳子

演出 
大原拓
深川貴志
小谷高義
新田真三
大嶋慧介

ナレーター 
綾瀬はるか

音楽 
ジョン・グラム

時代設定 
江戸時代

制作統括 
藤並英樹
石村将太

プロデューサー 
松田恭典
藤原敬久
積田有希

製作 
NHK


 

3600

 

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蔦重が松葉屋の主人へ、「瀬川に渡してください」と絵本を渡したとき。

松葉屋は「忙しいから自分で渡してくれよ」と言い、

蔦重が「いいんですか!?」と聞いたら、

「なんでダメなの?」と、とぼけて返してくれましたね(泣)

松葉屋は蔦重と瀬川が恋仲だったことは知ってますが、最後ぐらいは・・と思ったんですよね。

そして蔦重と瀬川が話したこと。

吉原をみんなが憧れる街にするという話を「バカみてえな、昼寝の夢みてえな話だ」と蔦重は表現していました。

「俺はこの夢から覚めるつもりは毛筋1本ほどもない。俺はその夢を見続けるよ」と言っていました。

これ、鱗形屋が出している本「金々先生栄花夢」に重ねられてるんですよね、おそらく。

「金々先生栄花夢」は、主なストーリーが「主人公が見ていた夢」の話で、最後は夢から覚めて・・という内容だったと思います。

瀬川も読んでいたこの「金々先生栄花夢」に重ねて、蔦重は瀬川へ自分の気持ちを話していたんですね・・

そして、鱗形屋の主力商品である本「金々先生栄花夢」とは違う方向へ、俺は行くんだ!という蔦重の意思のようなものも感じました。

このあたり、どんな風に感じられたか、ぜひコメントで教えていただけたら嬉しいです。

 

大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」ドラマ考察

 

2025年3月16日 日曜日放送の内容から、僕の考察や展開予想をお話ししていきたいと思います。

大河ドラマについて、この動画のコメント欄で自由に語り合っていきましょう!

 

鶴屋は蔦重が作った本「青楼美人合姿鏡(せいろうびじんあわせすがたかがみ)」をみて、「この本は売れない」と言っていたのですが・・

それは見事に的中します。

思いのほか、売れていない。

この本の代金は二十匁(もんめ)。

これは安くない金額で、このお金を出したら女郎と遊ぶこともできてしまう金額です。

「この本を買うぐらいなら、女郎と遊ぶはず」というのが鶴屋の読みでしたが、

まさにその通りになってしまったようです。

鶴屋はちゃんと、そのあたりの価格決めの感覚は持っているということですよね。

お客さんの動きを読むチカラがある。

蔦重は現時点では、そこでは鶴屋に負けてるということだと思います。

 

なかにはすごく褒めてくれる客もいました。

とくにこの平沢常富(つねまさ)。

この人は、吉原マニアで、いつも吉原に入り浸っているので・・

吉原で何度も蔦重とすれ違っていました。

我々視聴者は知ってますよね(笑)

ただ、蔦重は気づいていなかったようです。

この人は今後、蔦重と深い関係になっていく人だと思われますが

今回が初めて、この人だと認識しての対面になるようです。

「青楼美人合姿鏡」は、こんな吉原マニアには褒められるものの、多くの人は、女郎と遊ぶ方を選ぶ、ということでしょうね。

 

この平沢常富という人は

出羽国久保田藩(秋田藩)の藩士で、江戸城の留守居(いまでいう外交官)を務める人です。

役職柄、情報交換の場として吉原に出入りすることが多く、「宝暦の色男」の異名をもつとのこと。

一方で、奇想天外な大人の童話、歌舞伎の筋書きをもじったパロディーなど洒落、滑稽、ナンセンスを盛り込んだ「戯作(げさく)」を数多く発表し、また手柄岡持(てがらのおかもち)という名で狂歌も発表した人です。

武士でありながら、戯作者(げさくしゃ)・狂歌師としても活躍した人でした。

流行作家として一時代を築き、

のちに蔦重(横浜流星)にとって最高かつ最大の協力者となる戯作者・・

蔦重の「耕書堂」の、主力作家として活躍する人ですね。

だから、2人はだんだん深い関係になっていく・・と思うんですが、今回もまた、挨拶程度で終わるようです(笑)

 

蔦重は駿河屋に集まっている吉原の親父たちへ新しい吉原細見をおさめようとすると、その席にいた若木屋の主人・与八は、蔦重板ではなく、鱗形屋の細見を買うと言い出しました。

江戸市中の地本問屋と付き合いたいということなんですが

若木屋はたしか、西村屋がひいきにしている女郎屋です。

そして、他にも西村屋から、駿河屋たちのあることないことをきいた他の見世の主人たちも若木屋に同調して同じように言っている。

若木屋は普段から、駿河屋たちが我が物顔で吉原を代表するようなことを言うのが気に入らないんでしょう。

半分ぐらいの人たちは、若木屋と行動をともにするようです。

 

瀬川の最初で最後の絵が載っているという「青楼美人合姿鏡」は売れていない。

それで蔦重は吉原の親父たちから責め立てられます。

蔦重はこの本を作るときに、吉原の親父たちから借金をしていましたよね?

蔦重は「これを客に配ることで、借金を帳消しにしてほしい」と虫の良いことを言いますが、それが受け入れられるわけもなく、

駿河屋からまた、階段から突き落とされました。

今回は、足を怪我してしまったようです。

そりゃそうですよね(^_^;)

あんなふうに落とされて、無事な方が不思議なぐらいでしたしね。

 

江戸城では、徳川吉宗の時以来、48年ぶりの日光社参が始まっていました。

将軍が行く、ということですごい長い行列になるのですがどれくらい長いかというと、

先頭が出発してから、最後の人が「出る」までに12時間もかかったそうです。

その行列は現代でいう「パレード」みたいな感覚で群衆たちは見物していたそうなんですが、

吉原の面々も見物に来ていて

その中で大文字屋の主人がこの行列をみながら思いついたことがありました。

 

なんとか吉原をもり立てる手立てはないかと悩んでいた蔦重でしたが

吉原の親父たちから吉原で「祭り」を開くように命じられます。

「俄(にわか)を祭りにしろ」と言われるのですが

俄(にわか)とは、歌舞伎のまねごとをする座敷芸から始まった小さな催しのことですが、

これを盛大な祭りの形にして、女や子供も呼び寄せろ、ということみたいです。

「にわかに」の「にわか」ですよね、「いきなり」という意味だと思います。

いきなり歌舞伎の真似事を始めるという遊び。

これは老若男女、広くたくさんの人が楽しめる祭りになるので、

吉原に人を呼んで盛り上げていこう、という作戦のようです。

 

なぜこれをやろうという話になったかというと

それはさきほどお話しした幕府による「日光社参」。

この長い行列をみるために群衆が詰めかけて、そこで商人たちはモノを売りまくっている・・

というのを大文字屋が見たのがきっかけでした。

やっぱり、客を引いてくるには見世物が一番だ。

たくさんの人を集めるような何か、出し物ってことですかね。

そういえば「日光社参」に関しては、吉原と田沼意次の間で、意図せず何度もやり取りがありますよね。

もともと、田沼意次は日光社参を嫌がっていましたが、平賀源内から、社参をやることで金が生まれるはずと言われてやることになったものでした。

日光社参をみるために集まる群衆がいて、それで金が落ちるはず。

また、田沼が導入した「南鐐二朱銀」がそれによって広まっていくはず、という話でした。

源内は、吉原で、瀬川が襲名するときの催しをみてそれを田沼へ進言していましたよね。

そして今、今度は吉原の方が、日光社参をみて、吉原の催事に活かそうとしている・・という、なんだか面白いやり取りが発生していました。

 

蔦重はその、「俄(にわか)」の幹事をやらされることになります。

大黒屋の女将・りつは、祭りの目玉として、浄瑠璃の太夫(たゆう)・富本午之助(とみもとうまのすけ)を招きたいと言います。

午之助は「馬面太夫」と呼ばれる富本節の人気太夫でしたが

蔦重は全く知らず、そこで次郎兵衛とともに芝居小屋へ出かけることにしました。

浄瑠璃とは三味線が伴奏される中、太夫と呼ばれる語り手が、物語を感情豊かに語る音楽劇のようなものなんだそうです。

歴史物語や恋物語、町人の生活や社会問題など、いろいろなジャンルの話があったそうです。

富本節は、その一つの流派のようですね。

 

この午之助・・馬面太夫を演じるのは、俳優の寛一郎さんです。

2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では「公暁」の役を演じられていました。

佐藤浩市さんの息子さんで、現在28歳の方です。

おじいさんは三國連太郎さんですね。

馬面太夫という名前ですが、顔立ちが面長だったことあら名付けられたのではと言われています。

当時は外見的な特徴や芸風を元に、愛称がつけられることが一般的だったそうです。

寛一郎さんが馬面・・ということまで言ってるわけじゃなく、名前の設定も「午之助」で、面長な顔だから、馬面太夫ということなんでしょうか(^_^;)

 

蔦重は怪我をした足をかばうため、杖をつきながら

芝居町の絵草紙屋までやってきました。

そこには浄瑠璃の正本(しょうほん)がたくさん並んでいました。

正本とは語り手が話すことが書かれたいわゆる台本のようなものですかね。

浄瑠璃は抑揚や緩急をつけて話したり、ときには歌のようになることもあるそうで

そういった話し方のことも書かれている・・

浄瑠璃をやる人にとっては稽古をするときに使う本でもあります。

この正本の中でも、「直伝」と書かれているものは、本元の太夫の許しを得て売られているものなんだそうです。

「直伝」ではない、勝手に作って売ってるものもある、ということなんですかね。

蔦重は午之助の語りを聞いて衝撃を受けます。

素晴らしい声と、表現される世界観!

この人に、吉原へ来て欲しい。

出待ちのファンがいる中をかき分け、吉原へ来てほしいと蔦重はお願いしますが

あっさりと断られます。

「吉原は好きじゃないんだよ」

 

その話しをしていると鱗形屋が現れて、午之助を連れていってしまいました。

鱗形屋は午之助が、2代目「富本豊前太夫」を襲名するときに合わせて、富本節初の「直伝」本を出そうとしているようです。

これまで出されていなかったみたいですね。

鱗形屋がそれを狙っているようですが、午之助の歌声に魅了された蔦重は、その「直伝」正本をなんとしても「耕書堂」で取り扱いたい、そう強く思うようです。

足を怪我してずっと杖をついて歩いていた蔦重でしたが

正本を想像することに夢中になっていて、もう杖をつくことを忘れてしまっているほどでした。

 

蔦重は午之助との間を取り持ってほしいと平賀源内を訪ねますが

源内はエレキテルに夢中で相手にしてくれませんでした。

エレキテルが・・登場しましたね。

これは静電気を発生させる装置なんだそうです。

もともと破損したエレキテルを入手した平賀源内が模造品を作ることに成功したものだそうで、

源内が作ったエレキテルは現存しているらしく、1997年に重要文化財に指定され、墨田区にある郵政博物館に収蔵されています。

源内は集中すると、舌を上唇にくっつける「クセ」があるようです(笑)

このクセ、ちょっと注目して見てみたいですね!

 

源内と一緒にいた新之助は、うつせみと足抜けしようとしたときのことを蔦重へ謝ります。

うつせみの身請けにかかると言われている300両を貯めるのは無理そうですが

それでもある程度貯めて、正式に身請けできるようにしたい、と新之助は考えているようです。

ちなみに、新之助は吉原を出禁になっています。

そりゃそうですよね・・また同じことが起こされるかも、と吉原側は考えるでしょうし・・

うつせみの方は、「いつか吉原を出られたとき」を考えて、蔦重から計算を勉強する本を借りたりしているようです。

これを聞くと・・もしかしたら、うつせみの方が、新之助から気持ちが離れていってしまうのでは・・と思ってしまいますね・・

もしかして300両で身請けしたいと申し出る人が出てくるかもしれませんしね・・

 

午之助が吉原のことを嫌うには理由があるはず・・ということで、りつがそれを突き止めました。

女性に人気の市川門之助という役者と午之助は、若い売れていない頃、

連れ立って、吉原へ来て若木屋を訪れました。

「役者」は吉原への出入りを禁止されているそうで、素性を偽って来ていた2人はバレてしまい、若木屋から叩き出されてしまいます。

誰か、「役者が来てるぞ」と、門之助の顔を知っている人なんかが密告したんでしょうね。

午之助は太夫であり役者ではないのですが、門之助と一緒に追い出された。

こういう経験があったから、吉原のことが嫌になったんですね・・

 

蔦重と次郎兵衛が、午之助の話しを聞いているところに、大文字屋が入ってきていいます。

「浄瑠璃の元締めは当道座、つまり鳥山検校だ」

当道座とは盲人の組織のことです。

浄瑠璃は琵琶法師によって発展したとされています。

午之助の2代目「富本豊前太夫」襲名は近いと言われていましたが

ほかの流派から横槍が入って、たびたび流れてしまっていました。

もし蔦重たちが襲名できるように取り計らえば、午之助は吉原の祭りに協力してくれるはずだ・・・

ということで、鳥山の元を訪ねることになります。

鳥山のもとには・・そうです、瀬川がいるはずですよね・・

この前、別れたばかりで瀬川の前にいくのは・・とちょっと蔦重は気後れしますが

それでも行くことになりました。

 

蔦重たちが訪ねると、そこには瀬川がいました。

瀬川は鳥山の妾として迎えられ、別に正妻がいたのではないか、と言われているようですが

このドラマにおいては「妻」として迎えられたことになるのかもしれません。

つまり鳥山にかなり大事にされている。

瀬川は良い生活をしているためか以前より美しくみえ、そして家事全般は家のものがやってくれるので何の心配もなさそう。

蔦重は幸せそうな瀬川をみて、引きずっていた後悔が少し薄れたように感じました。

検校がいないので瀬川へ事情を話し、そこからは、いつもの調子で瀬川と蔦重は楽しく話してしまいます。

 

そこへ帰ってきた鳥山が「お瀬以」と呼びました。

「瀬川」というのは花魁の時の名前で、今の名前は「瀬以」になっている。

鳥山は瀬川と呼ばれることを不快に思っているようです。

そして蔦重たちは、午之助の襲名を鳥山へお願いしますが・・却下されます。

これが却下される理由は、「他流派が多い手前、難しい」ということで、この時点で別に、「蔦重が気に入らないから」といった理由ではありません。

一度、午之助の歌声を聞いて欲しいという蔦重を瀬以も後押しして、私も聞きたいと言ってくれますが

それも鳥山は気に食わないようでした。

瀬以を困らせてはいけないと早々に立ち去る蔦重をみて、

鳥山は「随分とそなたに優しい男だな」と瀬以へ言います。

鳥山は・・完全に、蔦重と瀬以のこと・・気づいてる感じですよね・・

三角関係と言っていいのかわからないですが、瀬以の気持ちはまだ蔦重にあると思いますし、それに気づいている鳥山・・と考えたら、なんだか、ヒリヒリするようなシーンになるのかな?という気がしますね。

「随分とそなたに優しい男だな」というのは、鳥山をカマをかけた発言だったようです。

要は、瀬以がどんな声色で話すかしっかり聞くため・・ということ。

瀬以をあれだけ楽しそうに笑わせられる蔦重に、検校は今まで抱いたことがないような「嫉妬」の感情を抱くようです。

 

その後、蔦重は偽の手紙で午之助と門之助を呼び出します。

蔦重、大文字屋、りつは若木屋の無礼を詫びて、

2人に会いたいと集まった花魁や振袖新造・・女郎見習いたちが2人をもてなしました。

女郎たちは芝居小屋にはいけない、ぜひ女郎たちへ富本節を聞かせてやってほしいと蔦重が頼み、午之助が語ると

女郎たちは胸を打たれ、涙します。

吉原には太夫の声を聞きたい女郎が千もいます。どうか、祭りでその声を聞かせてほしい

そう頼まれた午之助は、女郎たちの様子をみて

その頼みを快諾します。

これ、女郎たちはかなり感動したでしょうね・・

基本的に女郎たちは吉原を出られないんですよね、だから外の世界で行われているものに触れられるだけでも、きっと心が動くと思います。

初めてみた、胸にせまるような語り口、演技、物語に、女郎たちは本気で感動します。

 

そしてもうひとつ、鳥山から文が届きました。

鳥山は芝居小屋で午之助の浄瑠璃を聞いて、「豊前太夫」襲名を認めることにしたと書かれていました。

きっと、瀬以と一緒に、芝居小屋へいって、馬面太夫の声をきくことになったんでしょうね・・

午之助の襲名はそれがきっかけで認めたのかもしれません。

鳥山はもともと、人が多いところは好きじゃないと言っていたのに、芝居小屋へ行ったのは、もしかしたら、瀬以の中の蔦重の存在の大きさを知って

瀬以の気持ちをつなぎとめたい・・

そんな気持ちから行動したのかもしれませんね。

 

午之助から、「豊前太夫」襲名をお前がかけあってくれたのか?と聞かれた蔦重でしたが

自分ではなく、太夫の声をきいて決めたと鳥山からの文には書かれていると言います。

そして、午之助へ「太夫の直伝を私にいただけないか?」とお願いし、聞き入れられました。

これで、耕書堂から、馬面太夫・直伝の正本を出せることになります。

そのことで、今後蔦重は、富本正本にチカラを入れていくことになりそうです。

 

瀬以は鳥山へ感謝の言葉をかけていました。

芝居小屋へ行ってくれてありがとう、だと思いますが・・

その裏には「蔦重の願いを聞き入れてくれてありがとう」の気持ちがあると思います。

そしてそれに鳥山も気づいていると思うので、

瀬以の望むものはなんでも叶えようと決めた、と返すようです。

瀬以の方も、鳥山の嫉妬心を感じていそうですね

このあとも蔦重と瀬以が関わることがあれば、かなり大変なことになっていきそうな予感がしますね・・

 

もともと、午之助へ「直伝」を出させて欲しいとお願いしていた鱗形屋でしたが

蔦重がその許可をもらったと知ると、地本問屋とトラブルをおこしえいる蔦重へ任せたら市中で売り広められなくなりなる!と言いますが、

午之助は、だったらなおさら蔦重を助けてやりたい、と返します。

直伝本は、現代の「著作権料」と同じように、売れたら許可を与えた人にも収入が入る仕組みってことなんでしょうね。

だから本当なら売れてくれた方が午之助も嬉しいはずだけど、

午之助は金のことより、蔦重を応援したい気持ちが強いってことだと思います。

 

そしてこのあと、倉橋格(くらはしいたる)として俳優の岡山天音さんが出演されます。

駿河小島藩に仕える武士で、挿絵も文章も書ける戯作者です。

鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)から出した、『金々先生栄花夢』を書いた人でこの本は大ヒット、その後に続く黄表紙の先駆けとなりました。

本屋の新参者の蔦重(横浜流星)とは、親交のあった朋誠堂喜三二(尾美としのり)の仲介で知り合うことになるようです。

「恋川春町」というペンネームで活動していた人ですね。

倉橋のいる小島松平家は、鱗形屋と一緒に偽板をやっていたのにその罪から逃れた家でした。

そのことを申し訳ないと思った倉橋は、鱗形屋のためにと『金々先生栄花夢』を出し、さらに次の原稿も持ってくるようです。

これによって、このあと蔦重は富本正本(とみもとしょうほん)、鱗形屋は青本に、それぞれチカラを入れていくことになります。

 

 

というところで今回の考察は終了です。

感想やご自身の予想など、コメントをお待ちしています。

 

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