時代劇等で聞くお金の単位「一両」や「一文」
これって現代のお金でいうと、いったいいくらぐらいの価値があるものなんでしょうか?
ということで調べてみました。
とりあえず、まず1両で買えるものってどういうものかというと・・
金貨…つまり金でできているので、価値は相当なもののようですね。
・にぎり寿司だと、750人前
・髪結い(理髪)だと、214回分
・大根だと、400本
・串団子だと、1500本
・蕎麦やうどんだと、375杯分
・米だと、3俵分(1石2斗)
・マグロだと、30尾
・旅籠(中級の旅館)だと、30泊
・飛脚(書状一通)だと、200回
・風呂屋だと、750回
・酒だと、2斗4升
・駕籠(日本橋から吉原まで)だと、30回
・スイカだと、158個
・草双紙(書籍)だと、278冊
う~ん、そもそもモノの価値自体が今とは違うから、一概に現代の同じ金額にはなりませんね・・あたりまえか(^^;
日本銀行金融研究所貨幣博物館によると
江戸時代の金一両は今のお金のいくらくらいに相当するのですか?
江戸時代における貨幣の価値がいくらに当たるかという問題は、大変難しい問題です。なぜならば、当時と現在では世の中の仕組みや人々のくらし向きが全く異なっていて、現在と同じ名称の商品やサービスが江戸時代に存在していたとしても、その内容や人々がそれを必要とする度合いなどに違いがみられるからです。
ただ、一応の試算として江戸時代中期の1両(元文小判)を、米価、賃金(大工の手間賃)、そば代金をもとに当時と現在の価格を比較してみると、米価では1両=約4万円、賃金で1両=30~40万円、そば代金では1両=12~13万円ということになります。
また、米価から計算した金一両の価値は、江戸時代の各時期において差がみられ、おおよそ初期で10万円、中~後期で3~5万円、幕末頃には3~4千円になります。
ということなので、わかりやすい食べ物の代金(そば代金)で考えると
1両は12~13万円
思ったより高い!あの、賄賂的な袖の下を渡す時って小判が何枚も・・って考えると、かなりの額を渡しているんですね(笑)
ちなみに、「両」「匁」「文」の関係は・・・
江戸時代の換算相場は
「金1両=銀60匁(もんめ)=銭(銅)4000文」
だから
銀1匁=2166円
1文=32.5円
今と一緒でお金の価値はどんどん変わっていったようですので、江戸時代ずっと一緒だったわけではないようです。
この知識が何の役に立つのかって??
ある日突然タイムスリップして、江戸時代で医者をやることになったら!!
必要になるでしょ??(笑)