観に行って来ました!!「サマーウォーズ」の細田守監督最新作!
これがけっこう・・・泣ける話で、とっても良かったんです。。
ジブリ宮崎駿監督のあとはこの人!!と言われていますが
たしかに・・と思わせてくれる、素敵な作品でしたよ★
細田守監督。
※ネタバレ的なこともあるかもしれません※
この作品は簡単にいうと、
女性の恋愛、結婚、出産、育児を描き出し
さらに、こどもの成長とこどもとの向き合い方を示した作品なんだと思います。
どんな世代の人にも共感できる作品だなと思いました。
★あらすじ
人間の姿をしていながらもおおかみおとこという正体を持つ男
(声:大沢たかお)と出会った大学生の花(声:宮崎あおい)。
二人は惹かれあい、やがて子どもを授かる。
姉の雪と弟の雨は、人間とおおかみのふたつの顔を持つ、
おおかみこどもだった。
都会の片隅で正体を隠しながらつつましやかに暮らす4人は、
幸せそのものだった。
しかしある日、父が死んでしまい、幸せな日々に終止符が打たれた。
おおかみこどものきょうだいを抱えた花は、
豊かな自然の残る田舎に移住することを決意する。
★作品データ
製作年
2012年
製作国
日本
日本公開
2012年7月21日
上映時間
117分
配給
東宝
ジャンル
人間ドラマ
監督
細田守
★ドキドキ感
アクションムービーでなく人間ドラマですので、あえてあげるとすれば
★おおかみおとことの恋愛が果たしてうまくいくのか
→それがわかった時点ですべてが終わる場合もありますよね(^^;
★「彼」(主人公・花の旦那の名前は最後まで出ませんでした)が
亡くなったシーン
→とても衝撃的な最後だったので、みていて辛かったです
★幼いこども2人を連れての田舎暮らし、うまくやっていけるのか?
→失敗の連続・・・という描写から、いつか破綻してしまうんだろうかと
心配になりました。
この映画の世界は基本的に我々の日常の中にあることと思わせてくれ
主人公の周りだけが少し通常とは違う。
ので、そこにやってくる困難も我々が体験したことがあること
もしくは体験すると予想できることなので、
非常に共感できました。
★泣ける感
子どもがいる親、これから子供を持とうと思っている人は
たぶんみんな漏れ無く泣けると思います。
「こんなにうまくいかないよ」そう思う部分もあるかもしれませんが
それはあくまで映画。
2時間程度の枠内ですべてを表現しようと思ったら
ある程度うまくいかないと表現不可能です。
映画でみせられていないところにも困難がある・・という風にみれば
もっと共感できると思います。
★笑える感
重たい話かとおもいきや、そうでもない(笑)
それはその生活を、そこにいる家族が楽しんでいるからだと思います。
「おおかみ」であることを隠して生きるということは
つらくもあり、第三者的にみるととっても面白く感じてしまいます。
幼いこども、まだおおかみであることを隠す必要に
気づいていないこどもだったら、
こんなことしちゃうだろうなってことが本当に面白い(笑)
あとは、菅原文太さんが演じたおじいちゃんが、とてもこわい感じ
なのに、実はとっても気にかけてくれている。
「笑うな!」という一言で笑ってしまった人、多いんじゃないでしょうか。
★出演者
エヴァンゲリオンのキャラクターデザインで有名な貞本義行さんの
描かれるキャラクターは、リアルな人間の顔とは違っているんですけど
本当に表情豊かで、しかもあたたかみがある気がします。
背景の絵は非常にリアルなんですが
そこに貞本義行さんデザインのキャラクターがのっても
なぜか違和感がない。
けど、「アニメだ」とはっきり感じさせてくれる。
不思議で、誰からも愛されるキャラクターデザインじゃないかなと
思いました。
声の出演はこちら
★宮崎あおい
主人公の「花」を演じていました。恋愛する大学生~若いお母さんまで
違和感なく演じられていたと思います。
★大沢たかお
「花」の彼の役。雨と雪のお父さんという重要な役でありながら
役名が無いという(笑)
ぼくは誰が声をやっているか知らずにみていたので、
本当に違和感なくすんなり受け入れられたと思います。
★菅原文太
「花」を助けてくれるおじいちゃん役。
なんていうんでしょう。深みのある演技をされるなと。
ジブリ作品にもけっこう出られてますよね。
★麻生久美子 ★林原めぐみ
お二人はある意味ちょい役。
ゲスト的な出演でしょうか。
★映像、音楽
躍動感がある映像、「自然」を自然と感じさせてくれる映像が
素晴らしいです。
実写では描けない映像を作られているなと感じます。
誰かがおっしゃっていましたが、
アニメらしくない、実写のような構図が多いと。
たしかに。それがより作品世界をリアルに感じさせてくれる
要因かもしれませんね。
そして、音楽が素晴らしい。
前半はセリフが少なく音楽で感情を表現されています。
また、最後に流れる主題歌が・・泣いてしまう。。
こちらがサウンドトラック。
こちらが主題歌です。
映画最後に聴くと、本当に全身に染み渡ります。
★感じたこと
ジブリ作品が「完璧なファンタジー」だとしたら
細田守監督作品は「日常とファンタジーの間」と感じます。
全体的な世界は、我々が住んでいるこの世の中と全く同じ。
そこで主人公の周りにだけ不思議なことが起こる。
これって誰でもあこがれることで、そして想像すると自分のこととして
感じることが可能なライン。
ファンタジーを含むけど、完全な空想ではない。
当事者としてより共感できる作品じゃないかなと思います。
そういう意味で、ジブリ作品とは楽しみ方が違うんですが、
こういう作品こそ、今後支持されていくんじゃないでしょうか。
「完全なファンタジー」って創るのたぶん難しいし、
面白い、面白くないがはっきりする。
細田守監督作品は「泣ける」としみじみ今回感じました。
★原作
映画用のオリジナル作品のため、原作の漫画や小説はありません。
こちらが各種・本です。