LIAR GAME-REBORN-
映画・感想・レビュー・評価・口コミ
※ネタバレ的なこともあると思うので、それが嫌な方は読まないように(笑)※
★あらすじ
天才詐欺師秋山(松田翔太)の奮闘により、出資者たちが多大な打撃を受けたファイナルステージから2年が過ぎていた。すべてが終わったように見えたライアーゲームだが、事務局は再度復活を果たし、今回は総額20億円をかけて20人のプレイヤーが争う「イス取りゲーム」を用意する。彼らはどうにかして秋山を潰そうと狙いを定めおり……。
ライアーゲーム −再生−|あらすじ・ストーリー|映画情報のぴあ映画生活
ライアーゲーム -再生- (2012):あらすじ・キャストなど作品情報|シネマトゥデイ
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★作品データ
公式サイト 「ライアーゲーム」を完全攻略!
製作年 2012年
製作国 日本
日本公開 2012年3月3日
上映時間 131分
配給 東宝
ジャンル サスペンス
監督 松山博昭
★ドキドキ感
正直、「もう負けちゃうかもしれない」っていうのは、もはや無いですよね〜。今回が最終回的なこと言われていない以上、絶対に最後は勝つはず。そう思ってみてるとそこまでドキドキ感は。。ただ、このあとどうやって勝っていくのかな??と考える楽しみはあります。それがあってこそのライアーゲームですよね。
★泣ける感
「愛」を描くような作品ではないので泣くことはないと思います。でもよく考えたらライアーゲームは、最終的には参加者が自己の欲望にだけ走らず参加者同士が協力すれば乗り切ることができるゲームなので、そういう風にみると、壮大なテーマを描いている作品だなあと感じます。大きなチャンスと欲望を前に人はどのような行動を取るのか、それによって引き起こされる争い・裏切り・蹴落とし・・・もしその状況に自分がいたら、と考えるとぞっとします。
★笑える感
まず松田翔太さんが、最近は面白系のテレビCMもやっているので、「この人さみしい人かも」「友達いないんじゃない?」みたいにみると、行動全てが笑えてきます(笑)まあこれはこの映画を楽しむには不要ですが(^^;
「フクナガ」は今回の話に必要ではないと思うんですが、出演されています。鈴木浩介さん・・・この髪型似合いすぎ(笑)
★考える感
ライアーゲームは人間の欲望が表に表れるゲーム。それを本来主催者たちは観て楽しんでいた…という設定ですが、これって画面のこちら側にいる我々もそうだなぁと。つまり、困る人々、争う人々を観て楽しんでしまっているので、我々もライアーゲーム事務局側の人と同罪だなぁっと感じちゃいました。
★ストーリー
前作の方が話としては面白かった気がします。ライアーゲームといえば、大どんでん返しの、さらに大どんでん返しみたいなイメージがありましたが、今回はそこまで至らずに秋山深一が勝利したように感じてしまいました。前作までとキャストも大幅に入れ替えて・・・松田さん演じる秋山深一だけがそのまま出演というような形でしたので、これまでの「ライアーゲーム」の雰囲気を楽しみたいという方にとってはちょっと残念だったかもしれません。ゲーム内容や勝利していく過程はこれまでどおり面白かったんですけどね。秋山深一の恋愛的な要素が一切なくなったのは、これまでの作品が好きだった人からするとちょっと残念だったかも。
★ラスト
これは観にいく前から「最後はこんな感じなんだろうな」と考えれば誰でも思いつくラストですね。そしてまた、今回の映画興行収入が良かったら続編が作られるだろうなと。今回のやり方を踏襲していくとすると、またヒロイン役が変わり、毎回秋山とフクナガ、そして渡辺いっけいさん(すみません、役名がわかりません(笑))以外メンバーが変わって、同じシステムで戦う、そしてラストは同じように終わる…というのが続きそうな気が(笑)まあ、ありですけどね。
★出演者
まず出演者は前作までと大幅に変わっています。一応前作までの話は「終わったこと」ですからね、当たり前といえばあたりまえですが。一番変わっているのは戸田恵梨香が降板したこと。いや降板っていうんですかね?もともとキャスティングされていなければそうは言わないのかもしれませんが。主要キャストだったのに今回の映画には出演なし。映画内で戸田さんが演じた「神崎直」の話には一切触れられることすらありませんでした。戸田さんについてはこんな噂や…
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「第2のエリカ様」的である…などいろんな噂が飛び交っていますが、ぼくが思ったのは公開日が近い「SPEC」の映画と同時期の撮影でスケジュールが空かなかったことや、SPECと役柄のイメージがあまりにも違いすぎるため、どちらかを捨てないとプロモーション上も問題があったのではと感じるところ。
どうなんでしょう??
松田翔太さん
この人はもはやこの秋山深一のイメージといっても過言ではありません。だから、「なっちゃん」のCMみたいなのがあるんだと思います。ハマリ役ですよね。堂本光一さんと似てる…と思うのは、僕だけでしょうか。
多部未華子さん
う〜ん…正直な話、前作までの戸田恵梨香さん演じる神埼直と比較して、そんなに魅力がないんです…というのも直はバカ正直なところ、すぐだまされちゃうところがよく、視聴者的にも「この子なんとかしてあげたい」という思いがあった気がするんですが、今回の「篠宮優」という役は裏切っちゃうし、この子をなんとかしてあげたいというような魅力がないキャラクターだったんですよね…多部さんが悪いわけではないと思いますが、ちょっとざんねん。演技は良かったと思います。
小池栄子さん
出てきたときから絶対裏があるとわかってしまうキャスティングですよね。でも、もっと盛大に裏切る役をやってほしかったなと。その方がもっと面白かった気がします。小池さんなら。
濱田マリさん
要るんでしょうね、こういう役をやれる人が。他にはうまくみつからないのかな。濱田さんのキャラって独特でなかなか代わりができる人いない気がします。
要潤さん
こういう役でみかけることになろうとは。。
芦田愛菜さん
う〜ん。。芦田さんが出る必要は本当は無い気がします。やっぱりムリがあるし。。
江角マキコさん
前作まで出ていた吉瀬美智子さんとやや似た雰囲気がありますよね。立場は違う感じでしたけど。
渡辺いっけいさん
フクナガとのシーンしかなく、映画を撮影しているという感覚なかったんじゃないかと(笑)
船越英一郎さん
最終的には良い人になるので完全な悪役ではないんですが、やっぱり悪い役がどうも似合わない(笑)イメージ…ですかねぇ。
高橋ジョージさん
叫び声くらいしかセリフないのでは(笑)
前田健さん
これ誰だっけ???と思ってたら前田さんでした。顔は知ってるけど…と。オネエ系ではない役なので名前出てこなかったのかな。
池田鉄洋さん
「ちょっと変わった一般人」って感じの役をよくやってますよね?最近たまにみかける俳優さんだなと。
新井浩文さん
ヤンキーぽい役が妙に似合いますよね。
★音楽
ライアーゲームの音楽担当といえば中田ヤスタカさん。この作品で有名になったといっても…過言ではない!?
★余韻
まあ予想どおりの結末だったので、特別何かがひっかかることも、すごく感動ということもありませんでした。ただ、ライアーゲームらしい楽しみ方(ゲームの心理戦)はできたと思います。
次回作以降も秋山役の松田翔太さんが別のキャストを迎える形で続いていくのか、もう一度戸田恵梨香さんがキャスティングされるかが見ものですね。
★原作
甲斐谷忍による週刊ヤングジャンプで不定期連載の漫画。
ドラマ・前作の映画もあります。