映画「闇金ウシジマくん」
感想・レビュー・評価・口コミ
山田孝之、大島優子、林遣都、新井浩文、ムロツヨシ、岡田義徳、市原隼人
映画「闇金ウシジマくん」を観てきました。
原作を全く知らない状態でみました。
たぶんこの映画はそういう状態でみる人が多そうな気がします。
大島優子さんのファンとか。。
そういう人の参考になれば。。
※ネタバレ的なこともあるかもしれません※
製作年 2012年
製作国 日本
日本公開 2012年8月25日
上映時間 130分
配給 S・D・P
ジャンル 人間ドラマ
監督 山口雅俊
法外に高い金利をつける闇金融業を営んでいる。
パチンコにはまった母の借金を肩代わりした鈴木未來(大島優子)は
楽に稼げるとの友人の勧めを受け、そのまま出会いカフェのバイトを
始める。売春だけはしないと固く心に誓うものの、簡単に大金が手に
入ることを知ってしまい決意が揺らぐ。
成り上がりを狙う23歳の小川純(林遣都)はイベントサークルの代表
を務め、イケメンダンサーを集めたイベントを主催してはギャルたち
からチケット代を巻き上げている。
資金集めに奔走しようやくIT企業
のスポンサーを見つけるが、丑嶋に奪われてしまう。金に目が眩んだ
二人に、丑嶋の情け容赦ない取り立てが襲いかかる……。
★よくある「悪そうなんだけど、本当はいい人」や「実は深い考えが」みたいな点が、映画を観ただけではほとんど感じられませんでした。悪いやつは悪い。そして、ほとんど悪いやつしか登場しません、この映画。感情移入できる登場人物が・・ほとんどいませんでした。
★いや、同じ境遇にある人は感情移入できるかもしれませんが、観ていていたたまれなくなると思います。リアルに怖すぎて(笑)むしろ、「こうはならないようにしよう」と感じさせてくれる、それがこの作品の意味であり、目的なのかもしれません。お金は人をおかしくする、借金をすることの愚かさを示してくれます。
★拷問やケンカのシーンが多いので、そういうの苦手な人はやめておきましょう。。そんな簡単に人を殺したりしないでよって思いますが・・・怖さを演出するためには必要なのかも。。
★ある意味、ホラー映画みたいなシーンさえありました。そういう意味でドキドキするところもありましたが、ホラー映画好きでない人にはちょっと。。
★単に大島優子さんや山田孝之さんのファンだから!って理由だけで観に行くと、本当に打ちのめされると思います。2人の演技は良かったと思いますが、こういう役をやっているところをみたかった!って人はほとんどいないでしょう。
★大島優子さんは、何でこの役を引き受けたのかな??と思っちゃうほど、魅力的にみえない役柄。「こういう役もできます!」ってアピールにはなるかもしれないけど、今いるファンはついてこられないだろうな。。アイドルがやる役ではなかったと思います。「女優として成功したい」っていう思いが、この役を引き受けさせたんでしょうか。
★山田孝之さんも・・隠し子騒動後からいろいろ大変なのかなぁと。。変わった役やること多いですよねぇ。
★世の中のどこかにはこういう話が存在しているんだろうなぁと感じる僕は、今は追い詰められていないってことだろうなと思います。この映画は、今追い詰められている人、働いていない人、お金を人から借りようとしている人・・がみるとかなり現実味を感じるんだろうなと。「こうはなるなよ」ってメッセージだとは思いますが、そもそもこんなの観たくはないなと。。(笑)
★微妙に笑いを狙いにいくシーンもありますが、正直笑えませんでした。
★この映画は「原作が好き!」「ドラマがすごく面白かった」って人以外にはあまりオススメできません(^^;逆に原作やドラマが好きって人には、作品の世界観がよく表現できている(のでは??)と思ったので、面白いかもしれません。ぼくは前者だったので・・観て、ちょっと後悔しました。いや、こういう作品もたまにはありかな。
原作者は真鍋昌平。
2010年には毎日放送によってテレビドラマ化もされている。