「煮詰まる」という言葉、どういう意味で使ってますか??
「議論が煮詰まって・・」
というのはどういう意味だと思いますか??
これ、誤用してる人が多い、とされている言葉のようで。
本来の意味はどういうものなんでしょうか?
★「煮詰まる」の本来の意味とは
結論が出る段階が近づいた
というのが本来の意味だそうです。
ということは・・
「議論が煮詰まってきた」
というのは、
「そろそろ結論が出る段階になった」という意味。
これ、
「もうアイデアが出ない、これ以上の進展が望めない状態」
そういう意味でとらえている人いませんか・・??
「議論が煮詰まってきた」はこの意味だと
「長く話をしたが、もはやこれ以上は話が進まない状況になっている」
という意味でとらえてしまいます。
ただ、日本語というのは変化していくもので・・
誤用・・間違った使われ方がされていても、それを使う人が増えていけば
そういう意味を持つ言葉として変化していく・・
そういうものっぽいです。
実は広辞苑での「煮詰まる」は
「広辞苑 第6版」(平成20年 岩波書店)
に-つま・る【煮詰る】
1.煮えて水分がなくなる。
2.議論や考えなどが出つくして結論を出す段階になる。「ようやく交渉が-・ってきた」
3.転じて,議論や考えなどがこれ以上発展せず,行きづまる。「頭が-・ってアイデアが浮かばない」
で、「2」が本来の意味であるにもかかわらず、ほぼ反対の意味である「3」も記載されているとのこと(笑)
なぜか・・
それはたぶん、「3」の意味で使っている人が多いから。
40代を境に・・
逆転してますね(笑)
なんでしょう・・
若い人の方が、「煮る」という行為に対してあまり良い感情が無いってことですかね(笑)
たとえば煮魚とか、若い人は嫌いで年配の人の方が好きとか(笑)
煮ることを好意的にとらえていたらきっと
「結論を出す段階に到達した」という良い意味にとらえそうですしね(笑)
というのは、ぼくの勝手な想像ですけど(笑)
あんまり煮ることが好きじゃない人からしたら
煮詰めるって・・どんどん味が濃くなって・・食べられない状態に・・
みたいなイメージなのかなと。
年配の方の方が、煮ることが好きなんじゃないですかね(笑)
ただ、この誤用は難しくて
「本来の意味はこうだよ!!」と思って、自分が正しく使っているつもりでも
相手が逆の意味でとらえてたら意味がありません(笑)
ので、この「煮詰まってきた」のような表現は
意味をちゃんと補足して話すことができるタイミングだけで使うか
そもそも使わない方が無難な言葉である
と思われます。
全く逆の意味になっちゃいますからね!
反対の意味で相手が理解したら、
重大なミスが起こる可能性がありますし。