映画「予告犯」感想・口コミ・評価・評判・レビュー・あらすじ・ネタバレ・見どころ、生田斗真、戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々、小松菜奈、滝藤賢一
なんだかおもしろそうな予告だな〜と思っていた「予告犯」観てきました。
「予告詐欺」的な映画が多い中で、映画を観終わったあとにもう一度予告の動画を
みてみたんですけど、この映画はけっこうそのままちゃんと予告されてますね。
さすが「予告犯」です(笑)
この映画、制作にWOWOWが関わっているということで、
映画の前に、WOWOWで放送中のドラマの方を観てみました。
こちらは映画の一年後を描いたものだそうですが・・
東山紀之さん主演で、こちらも面白そうな感じでした。
なんと、東山さんは検事でありながらシンブンシとしての活動をするという話で・・
痴漢冤罪で有罪になりそうな桐谷健太さんの「公開裁判」というのを
生放送動画で行うという・・刑事役は映画と同じ戸田恵梨香さんみたいです。
・・と、ちょっと話がずれましたが、
ドラマ版も面白そうだな〜と思ったので、映画も観てみることに。
※※ ネタバレあります ※※
あらすじ・ストーリー
新聞紙で作られた頭巾を被った姿の男(生田斗真)が、集団食中毒を起こしたものの法律の穴を突き開き直る食品加工会社に制裁を加える旨を予告する動画を投稿。警視庁サイバー犯罪対策課のキャリア捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)は、『シンブンシ』と呼ばれる例の制裁を予告する者について捜査を始めるが、食品加工会社の工場が放火され予告の通りになってしまう。それからも無思慮な言動などのためネット上で炎上した者への制裁の予告と実行が度重なり、やり口をまねする者も出現。ついには政治家の殺害を予告する動画までアップされ、『シンブンシ』は社会現象になっていく。
シンブンシは4人組のグループで
ゲイツ(生田斗真)、カンサイ(鈴木亮平)、メタボ(荒川良々)、のび太(濱田岳)の4人。
この4人は産業廃棄分の不法投棄現場での泊まり込みのしごとで出会った。
実はもうひとりの仲間がいて、それがヒョロと呼ばれたフィリピン人と日本人のハーフ。
このヒョロは日本へ、父親を探しにやってきた。
ところがヒョロはある日、作業中に倒れてしまう。日本への渡航費を得るために腎臓を売ってしまっていたためだった。
その後亡くなったヒョロに酷い扱いをする現場監督を殺害してしまった4人は、しぬ決断をするが、しぬまえにやれることがあるのでは・・と、シンブンシとして活動することで警察の注目をひきヒョロの父親をあぶり出すというゲイツの計画にしたがって行動するようになる。
・・・
シンブンシとして、社会的に問題を起こしていると思われるものに制裁を加える。
・・・
シンブンシの予告動画で最後に標的となったのは、シンブンシ自身。
自分たちの自殺動画を配信するという。
ゲイツは他の3人は自分に脅されて行動していただけ、とみえるよう細工をし
さらに全員で青酸カリを飲んで自殺をはかるところで薬を入れ替え、
自分以外の3人は生き残るようにしておいた。
亡くなったゲイツを発見した警察、吉野絵里香刑事へのメッセージビデオを残し、
警察が発見したヒョロの父親へ、ヒョロの遺骨を届けるようにお願いした。
感想・口コミ・評価・評判・レビュー・ネタバレ・見どころ
・戸田恵梨香さんの刑事が・・あまりにもリアルじゃないというか(笑)まあ東大出のエリートってことなので、あの若さで男の部下がたくさんいる係長っていうのはまだあるとしても、なぜかスカート(笑)マンガでのこの役は・・ズボンのようなんですが・・なぜスカートなんでしょう??警察の刑事さんって女性でもさすがにズボンのイメージなんですけどね・・スカート履いてるのに、すごい形相で追跡するとか。そんな人ならさすがにズボンでしょ!?とツッコミたくなりました。まあ、タイツ(?)は履いてましたけど。
・生田斗真さん。イケメンですね。なんとなくなんですが、声が岡田准一さんに似てる・・と思ったのは僕だけでしょうか。シンブンシとして顔を隠して話しているシーンがあったので、より声に注目してしまいました。
・鈴木亮平さん、海街ダイアリーとか今年多数の映画に出演されてるみたいです。自然な関西弁だったので調べてみたら、兵庫県西宮市出身でした。
・濱田岳さん。役作りができてるなーと。最初の登場シーンでは濱田さんだと気づきませんでした。ちょっと太った?と思ったんですが、これも役作りだったんですかね。
・荒川良々さん、エンドロールのクレジットでたしか一番下に名前があったような。それだけの扱いをされる役者さんってことなんですかね。(勘違いかも?(笑))でもたしかに、この雰囲気の役者さんってそんなにいないですしね。ただ、荒川さんがやると、たぶん「荒川さん」になってしまう気がします(笑)それでいいんでしょうけどね、起用するときはそれが前提でしょうし。
・滝藤賢一さんが良い味だしてました。予告犯の原作のマンガだと、どうみても「ホリエモン」みたいな顔の人がIT企業の社長だったみたいなので、ホリエモン本人が出演したら・・っていうのもありますけど、滝藤さんのブラック具合が非常に良い(笑)半沢直樹で上司からいじめられた分をここで返してるのか!?っていうぐらいに酷い社長で。「成り上がった」感じの人の役もできるんだなーと関心。
・小松菜奈さん。この前みたのが「渇き」の非常にあやしい役だったので(笑)良い人の役があやしくみえてしまいます。・・が、やっぱり非常にキレイで魅力ある人だな〜と思いました。中華料理店の娘役ですけど、ちょっとキレイ過ぎるのではと(笑)
・シンブンシメンバーは全員、最後にはみんな自分がほしいと言っていたものを手に入れるわけですね。ゲイツは友だち(シンブンシメンバー)、カンサイはでっかいことをやる(シンブンシの活動)、メタボはまわらない寿司(誕生日プレゼントに食わせてもらう)、ノビタは彼女(中華料理店の娘とうまくいく?)、そしてヒョロも父親のもとへ遺骨を届けてもらうということで。。
・ヒョロのために・・と言いながら、ゲイツも「友だちがほしい」という思いから友だちと呼べる相手となったシンブンシメンバーとともに目的を達成する、そして同じ思いで死ぬ・・ということで真の友だちを得るという。。そこがゲイツの本当の目的だったんですね。
・でも、その友人たちが本当にしぬ必要はない。だから、最後には自分にすべての非があるようにみえるよう細工をした上、「もし生き残った者がいたら?」という問いかけに対し、「全部しんだやつのせいにしろ」と。そしてゲイツ以外は全員生き残る。
・ゲイツかっこ良すぎ(笑)なので、やっぱり切ないラストです。
・実際にありそうな、いやー、まあフィリピンからきた子供のために父親を探すっていうのはなくても、ネットでの予告動画での犯罪っていうのはありそうなんですが
そういうリアルな題材が、リアルにちゃんとみられました。
・あんまりリアルじゃなかったのは・・警察組織ですかね。公安の人も戸田さんも・・ちょっと警察官の感じが出てなかったなと思います。
・ゲイツ(奥田宏明)が吉野絵里香から走って逃げるシーン。あれ、実際に六本木から恵比寿を経由し、渋谷まで走ったそうです。六本木あたりでみたことある場所があったような・・芋洗坂のあたりとか・・?