・・という想像の話です(^_^;)
「オーバーラン」してしまった、というニュースはそれほど珍しくなく
けっこうな頻度で起こっていると思います。
電車で言うオーバーランとは
停車駅の停車位置を過ぎてしまう、停止するべき目標で止まらず、
行き過ぎてしまうこと
です。
昨日もこういうのがありました。
17日午後0時40分ごろ、亀山発鳥羽行き普通列車が、JR参宮線で停車予定だった山田上口駅(三重県伊勢市)を通過した。JR東海によると、同駅で下車予定の乗客はいなかったが、2人が乗れずに55分後の後続の普通列車に乗ったという。列車は2両編成で約30人が乗っていた。ホームで待っていた女性がJRに電話で問い合わせて運転ミスが分かった。
男性運転士(32)は「他の仕事を考えていて、通り過ぎてしまった」と説明している。同社によると、列車の運転席には冷房があり、猛暑の影響は考えづらいという。昨年5月と12月にも同様のミスが東海道線であったといい、同社の担当者は「利用者に迷惑をかけ、おわびする。全乗務員に指導し、再発防止に努める」と話した。
東京の鉄道でもよく起こることですが・・
これ、いつも思うんですが・・
本当に、「考え事をしていて」なのか!?と。
オーバーランをしてしまうという理由で最も考えやすいのは
「居眠り運転」です。
電車で居眠り運転って・・こわい・・
んですけど、
どう考えても、「考え事をしていて」より「居眠り」の可能性が高そう。
いや、もしかしたら「考え事をしていて(頭がぼ〜っとして・・そしてふっと意識が・・)」みたいな行間があるのかもしれませんけど、
たぶん「居眠り運転」となった時点で罪の度合いが上がると思うんですよね。
「考え事をしていてオーバーラン」なら
しばらく運転する業務から外されて、何らかの研修をうけたりして・・
再度、また運転の業務に戻る
ということにもなりそうですが
もし「居眠り運転」だったら
運転を二度とさせてもらえない可能性があると思うんですよね。
鉄道の運転士さんは、運転士になるために身体機能の検査も受けるそうですが
おそらく眠気のようなものに強いかどうかも調べているかと思います。
そんな人がやっぱり寝てしまった、となったら・・
そりゃ電車からおろされちゃうでしょ(^_^;)
電車運転士の労働と眠気―JR福知山線事故が提起する安全の条件 (はたらく人々のいのちと健康)
- 作者: 重田博正
- 出版社/メーカー: 文理閣
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る
ただこの言い訳、どう考えても、
「各駅停車」と「通過駅のある電車」の両方が走っている路線でしかできませんよね。
さすがに、各駅停車しかない路線で
「ぼ〜〜っとしていた」から「駅に停まるのを忘れていました」は通用しないと思います(笑)
だから、こういう地下鉄ではさすがに「考え事をしていた」言い訳は使用されていない・・いや、使用できないようです。
26日午前6時ごろ、大阪市東成区の市営地下鉄中央線緑橋駅で、コスモスクエア発学研奈良登美ケ丘行きの下り電車が、停止位置を約40メートル過ぎて停車した。大阪市交通局によると、男性運転士(43)が居眠りし、ホームに進入する際に減速しなかったため、男性車掌(38)が非常ブレーキをかけた。乗客約30人にけがはなかった。
運転士は「(前駅の)森ノ宮駅を出発した直後に眠気に襲われ、意識を失った」と話しているという。運転士は25日は当直勤務で、午後10時ごろに乗務を終えて同11時前まで事務作業にあたり、26日は午前4時半ごろから勤務していた。
でも、よく調べたら、こういう言い訳も存在してまして。
22日午後1時15分ごろ、大阪市中央区谷町の大阪市営地下鉄谷町線天満橋駅で、大日発八尾南行き下り電車(6両編成)が停止線を約140メートル通り過ぎて停車した。異常に気付いた車掌が非常ブレーキをかけたが、乗客約290人にけがはなかった。
大阪市交通局によると、40代の男性運転士は「回送運行と勘違いして、ブレーキ操作を途中で緩めてしまった」と説明しているという。
電車は通常の停車位置まで後退して乗降を行った後、運転を再開。このトラブルで、下り線3本が最大約8分遅れ、約870人に影響が出た。
真偽の程は定かではないんですが・・
「回送と勘違いした」とか!何でもありか!?という気がします。
もっと言うと、このオーバーランの距離だって、本当にこの距離だったかは・・わかりませんよね。
あくまで発表されている距離であって、実際にはこの倍ぐらい行っててもわからない気がします。
電車1編成が8両なら、150m以上ぐらいありますからね・・
1編成分、駅から出てしまっていたら、その時点で150mです。
電車のブレーキって・・急には止まれないですからね・・
実際に居眠りしてたのかどうかは
やっぱりわからないんですけど、わからないがゆえにそう思われてもしかたないと思います。
オーバーランした時に「何が理由だったか?」は、本人の申告によるものだと思われます。
こういう「ドライブレコーダー」というのは、運転席からあくまで正面の線路側を写しているはずで、運転席そのものを撮影はしていないと思います。
なので、本当に起きていたのかどうかは誰にもわかりません。
運転士本人だけが知っていること。
「居眠りしてた」といえば運転できなくなるとなれば
そりゃ「ぼ〜っとしてた」と言いますよね・・
安全のため・・いや、事故が起こった時の原因究明のためには
運転席をうつすカメラも要るような気もしますが・・
これはどうなんですかね??
それは許されないことなのか・・
でも、数百人以上の人の命を預かっているわけなので
運転士さんは常時撮影されていてもやむをえないのでは?という気もしますが
いかがでしょうか??
ほぼ自動運転だとか、危険な時には自動でストップする仕組みとか
そういう仕組みがあれば・・とも思いますが
電車はけっこうアナログですよね。
自動運転もありますけど、線路に転落する人をみたりしたらきっと運転士が止めるんでしょうし。
・・ということで、ぼくはこういう
「運転士が考え事してオーバーランした」は
居眠りしてたんだろうな
と思ってます。
人間ですからね・・
毎日すごい数の運転士が運転しているということを考えると
そりゃそういうこともあるだろうなと。
(あっちゃいけないんですが)
だから、運転とかそういう仕事こそ
できるだけ早く自動化、ロボット化すべきだと思います。
自動車よりはやりやすいはずですしね、電車は線路の上を走っているわけですし。