映画「劇場版 SPEC〜天〜」
感想・レビュー・口コミ
「ケイゾク2」として始まった連続ドラマに続いて、
続編となるスペシャルドラマ『SPEC〜翔〜』そして今回の
「劇場版 SPEC〜天〜」ということで、
これは確実に「結」にあたる話もいずれ公開されるだろうという(笑)
戸田恵梨香さんも加瀬亮さんも、この役は気に入っているような気がするし、ある程度の興行収入があるなら誰にも「やめる」という選択肢はないですよね〜。
ドラマは全話みていたので、気になって観にいってしまいました。
(ちなみ、スペシャルドラマは流し観した程度だったんですけど)
※ネタバレ的なこともあるかもしれません※
★ あらすじ
通常の捜査では解決できない特殊な事件を専門に扱う「警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係」通称“未詳”。特別捜査官の当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)のもとに“ミイラ死体殺人事件”のニュースがもたらされる。これはスペックホルダーによる犯行なのか。事件はやがて国家をも揺るがす大事件となっていく。シンプルプランとは?ファティマ第3の予言とは?その時、当麻の左手に激痛が走る……。
劇場版 SPEC 天|MOVIE WALKER PRESS
劇場版 SPEC〜天〜|あらすじ・ストーリー|映画情報のぴあ映画生活
劇場版 SPEC~天~ (2012):あらすじ・キャストなど作品情報|シネマトゥデイ
★ 作品データ
http://www.spec-movie.jp/index.html製作年 2012年
製作国 日本
日本公開 2012年4月7日(土)
上映時間 119分
配給 東宝
ジャンル サスペンス
監督 堤幸彦
★ ドキドキ感
冒頭がすでに、ゴリさん(竜雷太)や当麻(戸田恵梨香)、瀬文(加瀬亮)がしんでいるような(確定はしていないが)シーンから始まるので、一体どこでしぬんだろう??ということは常に感じながらみていました。でも、確実に「結」にあたる映画がもう1本待っているはずだし、しぬのは次回作かなとも・・・。どんなスペックをもった人間が現れるかわからないので、どんな危機がせまってもなんとか助かる可能性あるし、当麻や瀬文も新たなスペックを持つことになればなんとかなるので、結局のところ何でもありか!?みたいな気もしてきちゃいました(笑)
★ 泣ける感
涙を誘うような話ではないので、少し感動的なシーンになりかかっても、堤監督作品でよく出てくるような(わかるかな?)落ちが必ずあります。よくもわるくも、TRICKとかその他堤作品の「あのノリ」を十分に楽しむ映画なんだろうと思います。
★ 考える感
椎名桔平さんの役が何人も登場する役なので、結局何を目的に誰と一緒に行動している人なのか、よ〜く考えないとわからないなと思いました。ドラマの時からそこまで真剣に考えたことはなかったので、これはわかったようなわからないような、良い人なのかそうでないのか、等結局よくわからないなと(笑)
あと、一十一(にのまえじゅういち)の「時間をとめる」SPECにどう対抗したのか、最終的に倒せちゃうんですが、これもわかるようなわからないような、立ち止まってしっかり考えないと理解はできそうにありません。観ているときは、「あ、よくわからないけど、なんか爆弾もにのまえと同じ時間で動くようにしたんだろうなぁ〜」みたいな感覚的なことだけでとらえてました。
★ 笑える感
やっぱり「堤監督のノリ」が好きな人は笑える映画だと思います。ぼくも堤監督作品は好きですが、実はこのSPECはその中ではあまり上位ではなく・・・というのも、ちょっと他の作品と比べて「ねらいすぎてる」感じがあるんですよね。感じ方は人それぞれだと思いますが。あまりに普通でなさ過ぎて、単に「変な人」に見えちゃうなぁと。戸田さん、加瀬さんがこの役たぶん好きなんだろうなぁというのがよく伝わります。だからこそか、なんとなく「行きすぎ」ちゃってる感があってあまり笑えない、というのがぼくの感想です。
★ 出演者
○戸田恵梨香さん・・・最近は映画にドラマにひっぱりだこですよねぇ。で、真偽のほどは定かではないですが、ちょっと「お高くとまっている」風なことをよく言われたりしてて。。本当のところはどうなんでしょう?この映画があったからか、本来主役だったはずの「ライアーゲーム」には出演されてませんでした。まあ、あまりに違う役過ぎるので同時進行はムリだったのかもしれません。役者としての地位を高めるためにも、ぶっとんだ、そして自分の好きなこちらのスペックの方を優先したのかなと。演技はどちらかといえばうまい方なんだろうと思います。が、ちょっと狙いすぎてる感があるかなぁというのが正直なところ。若いからですかねぇ。。もう少し歳をとった人の方がその辺はうまく表現できる気がします。ちょっとまだ背伸びしてる感じ??と偉そうなことも思いました。なんとなく、堤監督はそんな戸田さんの演技が好きなんじゃないか・・という勝手な想像もしました。
○加瀬亮さん・・・狙いすぎ・・・という点は戸田さんと同じ感じです。(えらそうですみません。演技よくわからない一般人の感覚でそう思いました)加瀬さんの行動や格好で笑わせようというシーンがいくつかありますが、どうも変な人にしかみえずあまり笑えないんですよね・・・。もう少し普通の、哀愁ある刑事役で、たま〜におかしくなるという方が面白く感じられそうなんですが。。ちょっとキレ過ぎです(笑)
○伊藤淳史さん・・・役名もそのままで出てるところをみると、伊藤さんのことも堤監督は好きなんだろうなと。
○浅野ゆう子さん・・・のことも、堤監督は好きなんだろうと思います(笑)
○神木隆之介さん・・・あやしい「少年〜青年の間ぐらいの人」という役が似合いますよね〜。他の作品でも同じような役をいくつもみた気がします。
○竜雷太さん・・・「ケイゾク」がすごく好きだったので、その流れで出続けてくれてうれしいです。次の作品ではこのゴリさんがカギを握るんでしょうか?ひょうひょうとしているけど実は・・・みたいな役がとってもお上手だと思います。年の功!
★ 映像
「時間がとまっている」シーンが一番印象的です。全てがとまっているけど、にのまえと彼がさわった人だけが動いているという世界。不思議で面白いですよね。そして誰しもが体験してみたい世界だと思います。とまってる感を演出するための「流し餃子」は良かったです(笑)
★ 音楽
映画内のバックミュージックは・・・あまり印象に残っておらず、やっぱりドラマの主題歌だった「NAMINOYUKUSAKI」が一番印象に残りますね。この曲はとても好きです。
★ 感じたこと
○エンドロール中に「ファティマ第3の予言」についてのお話があり、終了後に次回作についてまた「ぜってーやらねーぞ」って主役2人が言ってます。はい、絶対やるということで。「結」ではなく「欠」という字を持っていましたが、実際にはどんな「けつ」の字になるんでしょうか。
○主役の2人はとくに、この作品好きなんだろうなと(笑)堤監督やTBS、東宝さんは今回の映画の興行収入が一定ラインを超えてビジネスになるようならそれは続編をつくらないわけないなと。まあ、ドラマ始まったときからの構想だったと思いますが。
○主役の2人はこの役がぶっ飛びすぎているので、もっと別の作品で等身大の魅力あるキャラクターをやってほしいなと思います。これを代表作というのはちょっと・・・という気が。あまりに普通でないキャラクターなので。
○この作品に関してはあまり笑いの要素を入れず、真面目にやった方がもっとミステリアスで面白いような気がしましたが、どうでしょう?なんか、そこまで「悪く」は感じなかったですが、観る人によっては「不謹慎では・・」と感じるようなところもあったかもしれないなと。
○堤幸彦監督作品は網羅したい、という方は観ておいて損はないと思います。「あんまりよく知らないけど・・・」という人にはあまりオススメしません〜〜。
★ 関連作品
SPEC〜零〜
「SPEC」はアメリカでリメイクされて、ドラマになるそうです。
日本の映像作品がアメリカでドラマ化されるのは史上初とのこと。
さてさて、どんな話になるのやら・・・?