これ・・
実はぼくの感想ではなくて、
このアニメ映画の監督、
高畑勲さんの言葉です。
「かぐや姫の物語」の制作秘話が
WOWOWで放送されていました。
そこで、どれだけこだわって映像を創ったのか
ということが語られていたのですが、
とくにこだわったものとして
「本物っぽい動き」が紹介されていました。
中でも、
「人が瓜を切る動き」
たしかかぐや姫の物語の物語で、
捨丸がかぐやと一緒に食べたんですかね?
それを作るために、
実際に人が瓜を切っているところ撮影したりして
映像づくりの参考としたとか。
そこにこだわる理由として
過去の後悔が紹介されていて、それがタイトルの
映画「火垂るの墓」での、
清太が節子のためにスイカを食べさせるシーンで
スイカの切れ方がとてもおかしい
というものでした。
これ、聞いたときに
「あっ!なんか、おかしい!と思った記憶がある!」
とふと思ってしまって。
いやー、そんな細かいところに自分が気づくとは思えない気もするんですが
たしかになんかそういうのあった気がする、とおぼえがあって。
で、
実際にそのシーンが紹介されていましたが
たしかに・・
高畑監督が言われるように
スイカが、豆腐を切るような感じで、スッと切れていました。
切れ目から取り出す切られたスイカも、スッと何のひっかかりもなく取り出され。
あー・・
たしかに、こういうところでふと「あれ?」と思った気がする、と。
いや、本当にそれ感じてたかは微妙な気がするんですけど
なぜかそう思ったんですよね・・
もし自分が本当にそう思っていたとしたのなら
そういうシーンって変に印象に残ってしまうんだなーと。
アニメだからといって、
普通の人間が普通にやる行動を、現実味のないみせ方をされてしまうと
その瞬間にふと、思考がとまってしまう。
「あ、いまのシーンなんかおかしい」
きっとそういう風に感じてしまうことが
高畑勲監督は許せなかったのかなーと思います。
ただ、それを実際にアニメの映像にするのは相当至難の業。。
で、こだわりにこだわりまくった結果、
「かぐや姫の物語」は公開が延長延長、先延ばしになってしまったのかなぁと(笑)
でも、完全にド素人な自分でも
なんとなくそういう印象を持った気がする!
と思うぐらいですから、実はけっこう大きい影響があることみたいですね。。
って、ぼくの勘違いだったら
単にえらそうなこと言ってるだけになりますけど(笑)
「人から聞いたことを自分の体験として勘違いしてしまうこと」
これも十分にありえそうなことですよね(笑)