テーマパークの入場チケットをネットオークション等で不正転売される現状をなんとかしようと、
大手テーマパークが動きました。
まずは・・USJですね。
不正転売されると何が困るかといえば、
自分が来る気がない人が多数のチケットを買ってしまう
↓
それを通常の金額より高い金額で売って儲ける
↓
儲けてしまえば、チケットが余ってももはやどうでもいい
↓
結果、何枚かのチケットは捨てられる羽目に
↓
だがチケットは売れてしまっている状態のため、正規ルートで他に買えない人がいたとしても買えない
ということで、普通に買いたいと思っている人の手元へ、しかも普通の正規の金額でチケットが届かないということが問題なわけですね。
これをほっておくと、どんどん「買えないチケット」になってしまい、かなりよくない印象になってしまいます。
また・・パーク側からすれば、
高い金額でチケットを買ってきてしまった人は、すでに入場前に高いお金を払ってしまっているわけで、入場してから使うお金が減り、結果パークの収入にも影響を及ぼす・・
そういうことも考えられますよね。
ということでの、ネットオークション不正転売対策かなと。
まあ、ネットオークションにかぎらず、昔ながらのダフ屋も全て同じですけどね。
欲しい人が、普通の金額でチケットを手に入れられる
これがあるべき姿ですよね。
需要が大きくて、チケットが売り切れてしまったら・・
それはやむをえないこと。
何にでも定員はあるわけで。
でも、なんとなくですが、もし転売をうまく防止するなら、例えば柔軟に返金に応じる等の対応も必要かなーという気もします。
転売目的ではなく、急に何らかの事情で行けなくなったような人が、自分が買った金額(+送料ぐらいで?)で売るのは・・そこまで最初にチケットを売った施設側が禁止するのはいかがなものかと。。
まあ、そこまで禁止するわけではないのかもしれませんけどね。
たしかに一度買ったものを再度販売する、というのは買った人の権利のような気もします。
ただ、最初から転売目的で、自分が利用しないのに席だけおさえるような、
そんなダフ屋行為はダメだとは思いますが。
で、まずはUSJがこのチケット不正転売に対して対策を打ちました。
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ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのチケット不正転売対策
2015年11月1日から開始されたようです。
開始早々から、何組もいたそうですよ。これで入場できなかった人が。
ちょっと現在のチケットシステムがどうなっているのか詳しくは知らないのですが
入場券だけでなく、エクスプレス・パスといわれるアトラクションを早く利用できる券等も対象になっているようです。
ちなみに、この転売目的によるチケット購入がこの1年間で10億円ぐらいあったようだと言われています。これはすごい。。
障害者用のチケットを転売目的で購入し、それを正規料金で売った、みたいなものもあったとか。
USJの転売対策は、あくまで想像ですが、ネットオークション等で情報を集め、人の手によってチケットの無効化を行っているようです。
たとえば出品されているチケットに記載されている番号を調べ、その番号を無効化しておく→来園後にチケットを確認すると転売されたものとわかる
というような。
もしかすると、ここまで発表してやるということは
ネットオークション等であえてUSJ側で落札してみて、そこから調べる・・というようなこともあるかもしれません。
今回の対策のために、USJは対策費用として2億円〜3億円ほどかける、と言われているので、きっと人的対応がけっこうあるのではないかと想像します。
数十人の専門チームが、購入時に数百枚をいっきに買う等の不審な動きがあるのを監視するとか。
買われたチケットの番号と、ネットオークション等での調査から判別していく、と。
もしくは、買う時にある程度の情報を得ていれば、場合によっては入場時にこの番号のチケットが来たらどういう人か確認をしろ、と現場へ指示することも可能。
全く違う人が来ていて、名前が言えないとかなら・・アウト・・
まあ、人的対応のため、これでは100%はわからないかもしれませんが、これだけの手間と時間をかけていれば、かなりの確率でわかるような気もしますね。
USJの試算によると、「転売の8割は無効化が可能」ということだそうです。
こうなると、オークション等でチケットを買うのはやめた方が無難でしょうねぇ。
たしかUSJは年間パスポートか何かで顔認証の仕組みを入れてませんでしたっけ?
最終的には、購入時に顔写真データをアップしてもらって、それで認証して入場してもらう、ぐらいのことをやりたいんだろうと思います。
がしかし、今の時点ではそれは不可能。。
本当は、チケットを買う時に氏名を登録して、入場時に本人確認しないと入場できない、
という仕組みにしたいはずですが。。
1日に数万人も入るパークで・・それは難しいですよね。
アイドルのファンイベント等ではよくある対応ですが。。
しかし、今回その対応に踏み切ったのが、ジブリの森美術館です。
三鷹の森ジブリ美術館のチケット不正転売対策
ジブリの森美術館は・・USJほど入館者数が多くないですからね。
7月入場分チケット(6/10発売分)より、購入者のお名前が券面に印字される記名式のチケットに変更になります。
今後は、美術館入口にてチケット購入者の本人確認を行う場合がありますので、身分証明証(免許証、各種保健証、学生証、パスポート、マイナンバーカードのいずれか)をご持参下さるようお願いいたします。また、お連れの方はご一緒に入場していただきますようご協力ください。
営利目的でのチケット転売は固くお断りしています。券面に記載されたご本人様が来場していない場合は、入場をお断りすることがございます。ご理解、ご協力の程よろしくお願いいたします。
・・ということで、「必ず身分証明書によるチェックをする」という強い言い方ではないようですが。。
仕組み上、「全員チェック」も可能だと思います。
入場時間が2時間毎に区切られていて、人数もかなり限られていますし。
とくに開始当初は全員チェックするんじゃないでしょうか。
まあ・・身分証明書を忘れてきた方の救済措置としてそこまで強い言い方になってないだけかもしれませんね。
2016年7月入場分からだそうです。
ジブリについては、転売目的でチケットを買い占めていた主婦が警察によって逮捕されるという事件もあったようです。
こちらのやり方の方がUSJよりもかなり強力です。
身分証明書が必要となれば・・そこまでの偽造をしてまでの入場はかなり難易度が上がるためです。
本当はUSJもこれぐらいやりたいんでしょうけどね・・
でも、ふと思うんですよ。
対策チームに数十人をかけるのであれば、
入場ゲートに身分証明書を確認するチームを配置して、確認をする方法にすれば・・と。
たぶんあんまり経費は変わらない気がするんですが・・。
まあ、現場にそういう部隊を配置して対応するのは
いろいろとややこしくはなりますけどね。
なんたって、1日に何万人も相手にするんですし。。
けど、顔認証の仕組みを応用して、
身分証明書の確認が面倒な人は、チケットを買う時に顔写真を登録しといてー
でかなり楽にやれるような気もするんですが。。どうなんでしょ?
もしすでにオークション等で転売のチケットを買ってしまったという人がいたら・・
その相手を訴える、という方法もあるようです。
「転売チケットは使えない」を知っていてチケットを転売するというのは詐欺罪にあたるので。。
誰かが言ってました。
これの対策を考えるなら、二次流通も大元がやればいいんじゃない?と。
つまり、USJが「いけなくなったチケット」を買い戻す(もしくは払い戻す?)
それを再販する。
たしかに・・当初から転売目的ではない、転売は・・なんとか救ってあげてほしいなと思いますね。
それを言うなら・・音楽コンサート・ライブのチケットもそうですけどね。
「転売ダメ!!」とは言うけど、行けなくなった人のことは無視・・というのが、利用者目線では考えられてないな〜といつも思います。
もし「お客様のため」というようなことを強調して、転売防止・禁止をすすめるのであれば、そのあたりのこともしっかりと対応してほしいなと思いますね!