昨日、駅で駅員さんに電車の乗る経路について質問しているおじさんがいました。
そんなに難しい経路ではないんですが・・
おじさん
「アキバハラ、
どうやって行けばいい?」
駅員さん
「えっと・・アキバ・・ですか・・??」
おじさん
「そう!アキバハラ!!」
おじさんが行きたかった場所が
秋葉原であることは、ほぼ間違いないようです(笑)
ですが、おじさんが言っていたのは
「アキバハラ」(笑)
なぜおじさんはアキバハラとおぼえてしまっているのか・・
少なくとも、東京近辺に住んでいる人なら
秋葉原の地名を知らないことはないと思うので
きっと地方から来た人だったんでしょう(^o^;
にしても、
アキバハラって。
やっぱり、みんなが「アキバ!アキバ!」って言ってるから
あ〜、そうか。秋葉原ってアキバハラと読むのか〜と思ってしまったんでしょうか(笑)
アキバハラじゃないよ!と教えてあげたい気もしたんですけど・・
ふと、
でも「秋葉原」という漢字だけをみると、たしかに「アキバハラ」とも読めるな
と思い、
秋葉原の読みについて調べてみました。
すると・・
なんと、
秋葉原を「アキハバラ」と呼ぶようになったのは
JR(昔の国鉄)の駅ができた頃から、らしいということがわかり。
本来は「アキバハラ」が正しい読み方なんだ、とする説もあるそうです!!
知らなかった・・
あのおじさん、もしや、そういうこだわりを持って
鉄道関係者へ「おまえらが『アキハバラ』という読み方にしたのが間違いだ!」という気持ちを込めて
あえて「アキバハラ」と言っていたのか(笑)
秋葉原の駅名は、その地の地名を正確に知らなかった鉄道官僚が勘違いして付けて生まれた、という話があるそうです。
なるほど・・
まあ、駅というのはその周辺にかなりの影響力を与えますしね。
駅名がそうなってしまうと、地名がそっちに引っ張られていってしまう可能性はありますね。
そもそも秋葉原の場合は、いろんな呼び方がされていたみたいですし。
「あきはっぱら/あきばっぱら(秋葉ツ原)」「あきはのはら/あきばのはら(秋葉ノ原)」「あきはがはら/あきばがはら(秋葉ケ原/秋葉ガ原)」「あきばのはら」
もともと、ここに「秋葉」の名前がついたのは
江戸時代、火事が多かった江戸
明治時代に入ってからも大火が起こり(明治2年)
火除け地としてあった場所に建てられた「鎮火社」が
本当は鎮火三神を勧請して創建したにも関わらず、
人々が火防の神として有名だった「秋葉大権現」が勧請されたものと誤解して
その社を「秋葉様」「秋葉さん」と呼び始めたのが由来だそうです。
さらに、明治天皇が火事でできた焼け野原を火災時の緩衝地帯としたことで
この辺りは空き地になって
「秋葉の原」「秋葉っ原」と言われたとか。
鎮火社は明治3年に「秋葉社」となったそうです。
(みんなから言われていた名前に合わせた??)
その後、時を経て
その社の場所に今の「秋葉原駅」ができたそうです。
(社は移転)
「秋葉社」は「アキハ」と読むのが正しいそうです。
そういえば、ぼくが前に住んでいたところにも「秋葉神社」がありました。
その神社は・・「アキバ神社」と呼ばれていました。
「アキハ神社」と読むところが多いそうなんですけど・・
ここでも名前に揺れがみられますね。
「秋葉神社」の名前の神社は、全国で800以上もあるとか。
まあ・・防火の神となれば、そりゃ多くて当然か。。
その神社も、アキハのところもあれば、アキバのところもあるらしく。
じゃあ秋葉原は、もともとはどっちが正しいんだ!?
と言ったら、実は答えはたぶんない。
おじさんの言っていたことも、
一方的におかしいとはいえないかもしれない
いやまあ・・今現在、地名として使われているのは「アキハバラ」であることは間違いないんですけどね(笑)
「アキバ!」と略されて言われるのは
もともとは、こういう成り立ちがあったから、なんですかねぇ・・??