レゴランドが2017年8月18日に発表した割引施策ですが・・
これって、けっこうヤバくないか?と思うんですが、いかがでしょうか。
簡単に言うと、
「1度来てくれたら、次は無料にするよ」
というものです。
「+(プラス)1DAYパスポート・キャンペーン」
という名称がついているようです。
詳細はこちらのURLで。
次回使える1DAYパスポートをプレゼント!|LEGOLAND® Japan
みられるかわかりませんが、一応、スクリーンショットも貼っておきます。
しかも、この時期に発表するというのが、さらにヤバさを醸し出しています。
この時期になぜやるのか?
を考えてみる前に、そもそもレゴランドは何のためにこのキャンペーンをやるのか?についてですが・・
おそらく、年間入場者数の目標達成が目的でしょう。
何がなんでも達成したいということだと思います。
名古屋市港区のテーマパーク「レゴランド・ジャパン」運営会社のトーベン・イェンセン社長は8月17日、4月の開業から半年となる9月に来場者数が延べ100万人を突破するとの見通しを明らかにした。レゴランドを視察した岐阜、愛知、三重3県の知事と名古屋市長に説明した。
レゴランドは年間の目標を200万人と掲げており、達成に向けて集客は順調とアピールした形だ。これまで来場者数は公表していなかった。
レゴランド来場100万人へ 開業半年、目標達成に集客順調 運営会社社長が知事らに報告 | JAPAN style 訪日ビジネスアイ
えっと・・GWや夏休みがある上半期でやっと100万人達成では、年間目標の200万人は無理なんじゃないかと(^_^;)
でも、こうして言っている以上は、なんとしても達成しないとカッコがつかないんでしょうね。
また、今後の投資計画もあるでしょうから、それへの影響も考えられるし。。
「これまで来場者数は公表していなかった」
ですが、そもそも公表する義務はないんですよね。上場企業ではないんでしょうし、経営状態をおおっぴらにしなければいけないこともないと思います。
普通は好調だったら、ほっといてもどんどん言うんですよ。
開業○日で50万人突破!みたいに、アピールしたいですからね。
それが無かったということは、そもそも予定に達していないということ。
ただ、この来場者数の数字自体も正直本当の数字かどうかは
レゴランドの社員さんにしかわからない話ですし・・
なぜかというと、この数字を検証する方法が、外の人間にはないから。
たとえば、売上額なんかが公表されてれば、そこから想像することもある程度はできそうですが
それがない以上は、ある意味では「言ったモン勝ち」なんですよね。
これは、レゴランドだから、ではなく、どこのテーマパークや遊園地でも同じです。
もしかしたら85万人しか来てないけど、四捨五入したら100万人やろ!
ぐらいのアバウトさで100万人来てます、と言ってるパークもあるかもしれません。
まあ・・あんまり人が来てない、と噂されたら、人が寄り付かなくなりますからね。
日本はとくに。他の人が行ってないと聞いたら、日本人は行かなくなるでしょうし(笑)
入場者数なんて、とにかくそのパークの人にしかわからない。
けど、実際に、平日とかガラーンとした状態だったら
そりゃ、「下半期にも100万人来て、200万人達成しました!」とは言いづらいので
なんとか目標達成するための作戦を考えたんでしょう。
その作戦の一つがこれ。
1回来たら次は無料。
この時期に発表するヤバさですが・・
これ、もしやるんであれば、夏休みの当初から始めておくべきなんですよ。
なぜかって?そりゃ夏休みはたくさんの人が来ますし。
このキャンペーンの効果を最大化するには、できるだけたくさんの人にこの権利を与えてあげた方がいいわけで。
しかも、引き換えた無料券が使えるのは、2017年中なんですよ(笑)
普通に夏休みにレゴランドに遊びに行った人が、また2017年中にもう一度来るとは考え難いですしね。
だから、本当なら、せめて夏休みの初めからやっておくべきだった。
それがこんな中途半端な時期から始めている、というのが・・
急に決めた感丸出し、という。。
しかも、キャンペーンは夏休み期間で終了ではなく、キャンペーン開催期間を9月11日までにしてるあたりが
なんとかして、ある程度、対象者数を増やすために・・と考えた感じが否めません。
いや〜〜
このやり方をみる限りだと、相当ヤバイんでしょうね、年間目標達成は。。
無料券を配布するってことはどうなるかというと
客単価が激減するということです。
だって、テーマパークの一番の儲け口は間違いなくチケット代ですから。
パークは人が来ても来なくても、ある程度のバイトを雇って、しかも機械を動かす必要はあって、という前提から考えると
入場・入園チケット代というのは、ほぼ原価ゼロの収入ですからね。
(細かく言うと原価はあるんですが)
お土産を売る物販や、食事のレストランみたいに明確な原価はない
買ってもらったらその分儲けになるような、一番の儲け口です。
これを無料にする、というのは・・
本当はやっちゃいけないことなんじゃないかと。
要は、レゴランド自身が、「夏に来て、秋や冬には金払って来る価値はないパーク」と言っているようなものですしね。
「どうせ年間1回しか来ないんでしょ」というあきらめにも感じます。
(いや、むしろ一度来たらもう来ないんでしょ、なのか・・)
そもそものチケット代が
前日/当日に購入で
こども(3-12歳): ¥5,300
おとな(13歳以上): ¥6,900
という金額で、これを捨てるわけですから、客単価が5000円ぐらい減ります(^_^;)
これは・・相当ヤバイですよね。
集客目標の200万人を、この方法をとって達成したとしても
売上目標は全く届かないでしょう。利益はない、もしくは赤字では・・
この方法でうまくいくパターンは、これをやることで集客が当初の数倍にもなった場合だけですからね。
そんなふうにはおそらくならないと思います。
また、ブランドを毀損する、という話もあります。
要は、「安売りパーク」のイメージがついて、安売りしている時にしか人がこないパークになる可能性もあろうかと。。
ミスドがちょっとそんな感じになってませんでしたか?
100円セールやってる時にしか買わない、みたいな。
結果、ミスドは全体の価格を下げて、100円セールはやらない方向へ舵を切りましたけどね。
年間パスポートを買ったお客さんのことは全く無視ですかね?
それか、公表されてないだけで救済策があるんでしょうか?
高いお金を払って買った年間パスポートの価値は
こういう安売りキャンペーンが行われれば行われるほど、どんどん下がっていきますし。
・・・ということで、
レゴランドの先行きは、非常に危険な気がします。
ジブリパークが名古屋にできたら・・
どうなってしまうんでしょうか。。
前から言ってるように、
レゴランドさん、早めにプール作った方がいいですよ!
夏の集客は、それでなんとかなると思いますけどね〜〜
まあ、東海地方は、他の地域よりもプール激戦区ではあるんですけどね。
(ナガシマスパーランド、ラグーナテンボス、鈴鹿サーキット、モンキーパーク、浜名湖パルパルなど、大型のレジャープールが非常に多い)
それでも、海水浴客は減る方向なので、
うまくやれれば、プール客は見込めそうな気がしますが・・