ニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン月着陸船操縦士
2名のアメリカ人が、1969年7月20日20時17分、月面に降り立ちました。
アポロ11号計画です。
これ・・陰謀論がありますよね。
「実は月には行っていない」
「スタジオで撮影されたフェイク映像だ」
「今から70年も前の1960年代にもし月に行けているのなら、今頃月に基地ができて、人がいるはずだ」
というものです。
そして、それを裏付けるような話がいくつかありますが・・
実際、アポロ11号は月に行ったんでしょうか。
それを検証する番組がNHK Eテレで放送されていたので、内容をまとめておきます。
今回放送されたのは2013年に放送されたものを再構成したものだそうです。
幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリーE+(プラス) - NHK
月に到達したとき、中継されていた映像などがこちら↓
中継された映像の中で疑惑の瞬間と言われるのがこちら
(1)空気のない月面でアメリカ国旗が風になびいている
(2)背景に星が全く映っていない
(3)宇宙飛行士の影の角度がおかしい
(4)着陸船は猛烈なガスを吹き出すはずが地面に痕跡がない
1つ1つ検証していきましょう。
空気のない月面でアメリカ国旗が風になびいている
空気がない月面で起こるはずがないのでは?という話ですが
実際に真空の状態に旗を入れて、旗を振ってみる実験をしてみると・・
実は真空のときのほうが旗の揺れが大きく、しばらく続くんです。完全になびいています。
実は空気がある地球上のほうが空気が抵抗になって邪魔になり揺れが小さくなる。
真空状態でも旗を振ったときに動くのは慣性の法則による力で、空気がないから大きく揺れるそうです。
なお、そのあと、旗の横を宇宙飛行士が通るシーンがありますが、そのとき旗は微動だにしていません。振らないと旗は動かず、空気がないから横を通っても旗は動かないということ。
旗を立てるという動作で旗が動き、しばらくなびいていた、というだけのようですね。
背景に星が全く映っていない
星は思っているよりも暗いので、カメラを通して撮影しようとすると、同じところを長時間撮影(長時間光を取り込むように撮影)しないと映らないそうです。
宇宙飛行士がはっきり映るように撮ると星は映らないようです。
さらに月面に降り立ったとき、月の表面は昼間で太陽の光があるため、そこにカメラの露出設定をあわせたら星は全く映らない。
宇宙飛行士と星を同時に撮るのは不可能とのこと。
宇宙飛行士の影の角度がおかしい
2つの影がなぜか平行になっていない、だから太陽光ではなくスタジオの照明で照らしているのではないか?という話しですが
たとえば2人の影が平行になるのは、2人とも完全な平らな場所にいる場合に限られるそうです。
もし斜面や凸凹したところにいたら・・影はゆがんで当然です。長さと角度が違うようにみえます。
見る角度が違ってもそのようなことが起こります。
手前にある石と奥にある着陸船の影の角度がおかしいのは、手前と奥という位置関係によるものだそうです。
遠近法によるもので、奥にあるものの方が角度が水平に近くみえる。
太陽光線の影は必ず平行にみえる、というのは思い込み。
着陸船は猛烈なガスを吹き出すはずが地面に痕跡がない
着陸の衝撃をやわらげるため、着陸の瞬間に猛烈なガスを吹き出す着陸船の下には穴があくはず。
だけど、着陸船の下は他の地面と同じで痕跡もない。
のがあやしい、という話です。
月面は地表はサラサラでも、すぐ下の地中は密度が高く硬い。地球の地面とは違うそうです。
着陸時のガス噴射を受けても表面の砂が飛ぶだけで穴が開いたりはしないそうです。
月面着陸の映像は本物だった
ということで、映像にはおかしいところはない、ということになりますね(笑)
そうすると、陰謀論も無理があるきがします。
なぜそのあと月面に行っていないのか
でも本当に月に行けたんだとしたら、1969年に行ってからなぜ70年もの間、月に人が降り立っていないんでしょうか(笑)
陰謀論者の方は「今頃、月面基地ができていなければおかしい」と言われます。
NASAが捏造した、という話もあるようですが、これにはかなり無理がある気がします。巨額な費用をかけて行っているプロジェクトで、お金の使い方は精査されており、徹底的に取材もされていて、NASAがアメリカ政府に隠してそのようなことをすることは不可能だと思われます。
やっているとしたらアメリカ政府ぐるみでないと・・と思いますし、もしかしたらどうしてもソ連に勝ちたいアメリカ政府にもそのような意図がないこともないのかなという気もしますが・・
隠すの無理じゃないですか(笑)少なくとも、これだけSNSが発達した現在でも関係者から本当の告発がないところをみると、たぶん本当のことなんじゃないかと思います。
ちなみに僕が考える理由は2つです。
(1)行く意味がない
近年、月面への再度の有人飛行、基地建設の計画も立ち上がったことがあるそうですが、財政悪化を理由に打ち切られたそうです。
おそらく、巨額の費用をかけてまで月に行く意味がないと判断されたからだろうと思います。
たしかに、月面へ行く、月に基地を作る、といっても、それを何かに活かさないと意味がないですよね。
科学的には意味があることでしょうが、他のあらゆることをほったらかして月面にこだわる理由がないのだと思います。
ちなみに、もしこれらのことをやろうとすると数兆円から数十兆円かかる可能性がありそうです。
そんなことがやれるとしたら・・もしかしたら中国の方が可能性あるかもしれないですね・・意味があるとかどうとかよりも国家の威信のためにやる、もしくは軍事的な目的で宇宙から地球を監視するため、とか。
中国のような強権を発動できる国でないと、ここに多額の費用はかけられないとおもいます。
(2)人がしんでしまうリスク
もうひとつは、宇宙飛行士のリスクだと思います。地球の近くの宇宙へ行くのと月まで行くのではリスクが相当違うと思います。アポロ11号はうまくいきましたが、うまくいくかどうかはわかりません。月へ行くだけならまだしも、そこから地球へ生きて帰ってきてもらう、生還してもらう必要があります。
1960年代なら「個人を犠牲にしてでも国のため」というのがアメリカにもあったのかもしれませんが、さすがに人の命を軽んじてまでやるべきかどうか、という話が持ち上がるのではないかと思います。
「月ロケットは560万個の部品からできている。もし信頼性が99.9%なら、なお5600個の不良品が残る」というポスターがあったそうです。
5600個も不良品あったら、やばいですよね。宇宙では後戻りできないし。
なので、成功しようと思ったら、99.9999999%ぐらいの精度がないと不可能ということ。アポロ11号は成功できましたが、これを次回もできる保証はないと思います。
月に基地を作ることの意味、多額の費用をかけるだけの価値を誰かが示し、それに命をかけたいと思える宇宙飛行士が出てきたら・・ですかね。
月にアポロ11号は行っていた
月からしか撮影できないのではないかという写真も残っていますし、今宇宙へ打ち上げられているロケットについてもアポロ11号の技術が使われているところもあるそうで、もし月着陸が嘘だったら、それらも全てウソになってしまいます。
アメリカの人って陰謀論好きですよね。エリア88とか。日本人も好きか(笑)陰謀論者の人は小さいこと、少ししかないことだけを話して、それが全てのように語る傾向があるので、聞く人は自分で調べる、真実を見極める力が必要になるのではないかと思いますね。