ひなぴし ドラマ考察

会いたくて、会いたくてふるえるシンドローム。トケルのブログ。

グルーポンとは。クーポッドとは。GROUPON系サービスの走り、Q:podについて。



いまあらゆるサイトで広告をみかける「共同購入型クーポンサイト」。
そのさきがけが、アメリカのグルーポンです。

グルーポン - Wikipedia

2008年に創業し、2010年現在で1,300万人もの会員を集める人気サイト。

グルーポンのシステムは、時間限定・数量限定でお得なクーポンを販売し、飲食店やホテルなどが提供する商品・サービスに対して、クーポン購入者が一定の人数に達すれば、利用料金から50%〜80%OFFで受けられる仕組みになっている。ただし、一定人数が集まらなければクーポンを購入することが出来ない。

そのGROUPONが日本進出の際に買収したのが「Q:pod(クーポッド)」です。
グルーポン・ジャパンとして現在は活動しています。

いまでは同様のサービスをリクルートや食べログなど、日本の企業も多数提供していますが、一番有名なのがこのクーポッドでしょう。
1,500円のiTunesカードを300円で販売して大きな話題になりました。

その後、売れすぎて、カードの発送が遅れるという事態に見舞われ・・・これまた話題になったサイトです。

【魚拓】Qpod『クーポッド』-1日限定の超プレミアクーポン購入サイト

このサービス、利用する側にとってはメリットの大きいサービスと言えるでしょう。
50%以上の割引でサービスを受けることができる。

ただ条件があるとすれば、お客さん側が利用するサービスを選べないこと。
毎日、日替わりで提供されるクーポンをみて、欲しければ買う・欲しくなければ買わないということです。

もともと欲しいと思っていた商品が提供されるわけではないですから、ほとんどの場合、価格をみて、価格で欲しいと思えるかどうかそれだけが判断基準になるでしょう。

で、現状はどういう商品が提供されているか。

多くは飲食店です。
もともとクーポン雑誌などで集客をしている業界ですから、相性はいいでしょう。お得感で集客する。知名度のないお店は、まず一度来てもらわないと知ってもらうことすらできない。だから安くしてでも客を呼びたい。そういうこと。

もうひとつは、エステ関連。
こちらは日常的に一度目の客に対しては極端に割引をしている業界です。来店してもらってからの販売促進に自信があるのでしょう。一度目は原価割れしてでも、興味がある客が来店してくれさえすれば一定の割合で追加購入に結び付けられる。

とにかく「一度きてもらう」そのためにまずは「価格で目を引く」こういうことです。


グルーポンへクーポンを掲載したい企業は、あらかじめ50%以上の割引商品を用意しなければなりません。それが掲載する条件です。この時点でけっこうなリスクを負うことを覚悟しましょう。だって、半額にするんですから。正規料金っていったい・・・と思われかねません。

そしてさらに、ここが重要。
グルーポンは何で儲けるか。


たとえば3,000円の商品を50%OFFで提供することにしたとしましょう。そのときお客さんが支払うのは1,500円。すごく得した気分になります。

で、その1,500円がどうなるかというと、

750円 ⇒ クーポン提供企業
750円 ⇒ グルーポン

という内訳になります。

50%OFFの商品を提供して、半分が収入になるわけではないんです!実際には25%、4分の1しか提供企業には入ってきません。販売価格の半分を広告宣伝費としてグルーポンへ支払う必要があります。これって相当なリスクではないですか・・・?

まあ売れなきゃ払わなくて良いという点では、費用対効果を考えやすく、既存の広告よりも良心的とも言えますが、

広告宣伝を請け負ってくれるからその費用としてとられるわけですが、25%しか入ってこないとすれば、もはやそれできた客は原価が戻ってくるもしくはほとんどの会社では赤字ではないでしょうか。コレ自体では儲けられない。

つまり2回目、普通の金額で来店してもらわないとたぶん意味をなしません。

「本来こないはずの客がきたんだから、収入が正規の25%だとしてもプラスでは?」そういう考え方もあるかもしれませんが、どんなお店にも運営経費があるでしょう。人件費や食材費などの消耗品。これらは来店されて始めてかかるもの。そうするとやっぱり結局赤字になる可能性が高い。

誰が得をするのか。

お客さんとグルーポンですね。
提供企業にメリットは・・・ほとんどないかも。

だったら、自前でこういうクーポンを出す努力をした方が良いかもしれません。
そうすれば、50%の収入は確保できます。

グルーポンで大量にクーポンが売れた!

・・・といっても喜べないはず。

そりゃあ、固定で広告宣伝費はかかりませんが、
客がきてももうからない方法をとっても・・・やりがいがないような。

そして、グルーポンを使って来た客は、もともと「価格」にひかれて来ただけですから、次に正規料金で来る可能性はとっても低いと思いませんか?だってそのときには、また別の似たようなお店が50%以上の割引商品をクーポッドで出しているんですから。

一度来店したら絶対に逃さない、絶対的な営業力をもった会社なら別ですが。
そんな会社なら、クーポッドを使わなくても客が取れる気がします。

自分が販売促進担当で、グルーポン系サービスを使ってみようと思ったとき。個人事業主の方で考えていらっしゃる方。ぜひこのように考えて慎重に取り組んでくださいね。

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ただ、個人については別です。
興味があるクーポンがあれば、積極的に使ってみてはどうでしょう??

だって、50%OFFですよ。

でも注意点。
本当に50%OFFになっているのか。

上に書いたようなことがあるので、もしかしたら、もしかしたら

通常1,500円で売ってるものを、正規料金3,000円・50%OFFで1,500円!としているサイトもあるかもしれません。。これはどこかがそれをやっていると言っているわけではなくて、あくまでそういう可能性があるということを言っているだけ。売る側の立場で考えれば、そうしたくなるはずです。

また、いちいち誰かがチェックすることも不可能に近いでしょう。クーポンが出ていることで初めて知ったお店のことだったら、よくわかりません。

なので、冷静な目で、「価格」そのものをみて、その価値で安いと思えるかどうか判断しましょう。決して割引率にだまされてはいけません!

いまは各社乱立している状況なので、いつか淘汰されていき数社しか残らないと思いますが・・・グルーポンジャパンは全国各地に次々支店を構えて攻勢に出ています。まだまだのびていくサービスでしょう。
Groupon
う〜ん。
使い道を誤ると、こわい。

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