以前にも書いたことがある話だが。
家の近くにややこしい交差点がある。
五叉路。
5つの道が交わる交差点。
もうここに住み始めて5年は経つ最近でも未だによくあるのだが、
交差点に入った瞬間、自分の目的の方向がどっちだったかわからなくなる。
これってクルマでも歩きでも同じで、よく迷う。…というか、間違えて進んでしまい、かなり行ったところから戻る羽目になることがしばしば。
たぶんそういう場所だからクルマの事故も多いと思う。
その交差点に、半年に一度くらいの間隔でだが、警察官?が立っている。
信号の青赤黄に合わせて、ピューと笛を吹く。
ただそれだけだ。
まあ、マイクとか持ってるわけじゃないから声で何か言うわけではない。
ただ交差点にとまったクルマからすると、あそこに警官?がいるな…とたぶん運転が慎重になる。
そういう効果を狙ったものなのかなと。
さて、なぜ警察官「?」なのかというと、
別にその人が悪いわけでも何でもなく、その人を見るたびに俺が
「あれ、もしコスプレの人だったら、たぶん快感だろうなぁ〜」
と感じているから。
みんながジロジロみるし、あの人に従わないと…て感じでおとなしくクルマが行き来する。
好きなようにピューと笛を吹き、たまに身振りも交えてクルマを制止。
目付きで威嚇!アイビーム発射!!
おれ…いま、警官になってる!!
ヤター!!
これほど良い舞台はない。
…と、、、
もう40歳は超えているであろうあのおじさんが思っているのだ。
よくみると、普通の歩行者は絶対に入らないような、歩道橋の階段の下という隙間に立っていて、
でも、交差点からはみえる…という絶妙な位置にいるのは、
本物から隠れるためなのではないかと。
無線、警棒など、身の周りのものもフル装備っぽい。
…
あの人のことは、
ピューと吹くジャガー
と名付けよう。
その日以来、半年に一度ジャガーを見かけるたびに、
笛の音色、身振りの機敏さをチェックし、
今日はいつもより気合い入ってるっぽいな
うんうん、ホンモノぽい!
とか評価するようになった。
…
そんなことを思いながら、この交差点を、
また間違えた方向に進むのだ。
そのたびに、
ジャガーッッ!!
と、間違えるのはジャガーのせいにすることにした。
自分が馬鹿なんじゃない。
ジャガーのせいだ。
くそう、ジャガーは快感なんだろうなぁぁ今日も!!
…
ごめんなさい、独り妄想遊びをする俺を許してください。おまわりさん。
寒い中、お疲れ様です。。