年末の恒例行事である、お笑い芸人の最高峰
漫才師日本一を決定する「M-1グランプリ」
実は、M-1グランプリが開催されていなかった期間があったんです。
その間にはじゃあ、漫才師日本一を決定する大会はなかったのかというと
ありました。それが「THE MANZAI」です。
今はどうなっているのか、というと
実は、M-1グランプリも、THE MANZAIも両方放送されています。
どういうこと??
と思う人もいそうなので、わかりやすくまとめてみたいと思います!
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M-1グランプリとは?
「
2001年に吉本興業が主催で創設された漫才のコンクール
M-1の「M」は「漫才」の頭文字をとったもの(K-1やF-1に倣った)
センターマイク1本のみで行う芸で漫才だけでなくコントや歌もあり
吉本興業と朝日放送が第10回である2010年大会で一旦終了を宣言
2015年から復活し当初は、M-1が開催されていなかった間に開催されるようになった「THE MANZAI」との開催時期重複を避けるため、年末でなく夏の開催という発表がされていたが、最終的には年末・クリスマス辺りでの開催となった。
(THE MANZAIは、M-1の復活を受けて、賞レースとしての開催ではなくなり、実力派漫才コンビのネタ見せ番組となった。つまり、M-1とTHE MANZAIが同じ年に両方とも、コンクール形式で開催されることはなかった)
M-1は、復活後には、出場条件の変更が行われた(後述)
」
漫才といえばM-1というぐらいだったので
大会が終わる!となったときに目標を見失ってしまった漫才コンビは多かったのではないかと思います。
M-1グランプリが一旦終了した理由と復活した理由の考察
あくまで想像でしかないので、その前提で。
M-1グランプリが一旦終了した理由として挙げられているのは下記があります。
1.島田紳助氏が当初から10年で終了と決めていた
2.島田紳助氏のスキャンダルが発覚する恐れがあった
3.スポンサーからやめたいと意思表示があった
4.M-1優勝者の活躍がみられなくなってきた(権威が落ちるのを懸念した)
5.お笑いブームの終焉を見越して
6.大会を通じて漫才が広まり役割は終了した
どれも考えられそうなんですが・・
1.島田紳助氏が当初から10年で終了と決めていた
「実力はあってもなかなか知名度を上げるきっかけがない若手のため」「チャンスと育成と漫才のレベルの底上げ、モチベーションの向上を図る」
がM-1が開催された目的だったそうです。
島田紳助氏は自身は漫才を中途半端で辞めたという意識があり、芸能界で有名になったことで漫才に対してお詫びと恩返しをしたいと
単に賞レースだとモチベーションが上がりにくいということでスポンサーに頼んで1000万円の賞金を用意し、
始めたとのこと。
マンネリ化を懸念して最初から10年ときめていたという説があります。
がしかし、おそらくぼくはそういう構想はあったとしても決まっていたものではないと思っています。
人気がある番組なら、テレビ局も続けたいでしょうしね。。
ただ、島田紳助氏は以前から「M-1は長く続ける大会ではない」と名言していたという話もあります。
2.島田紳助氏のスキャンダルが発覚する恐れがあった
2011年は島田紳助氏が芸能界を引退した年のため、M-1が終わった理由もそれか?という話がありますが、M-1の後継となったTHE MANZAIの大会審査委員長も島田紳助氏が務める予定だったことから(実際には務める前に引退)これはないと思います。
3.スポンサーからやめたいと意思表示があった
これが最も有力ではないかと思います。
当初はオートバックスがメインスポンサーとして開催されていた番組で
優勝賞金1000万円も出されていました。
オートバックスがスポンサーになったのは島田紳助氏と強い関係があったからと言われていますが詳細は不明です。
オートバックスと吉本興業か朝日放送の関係が悪くなったのか、それともオートバックスの宣伝戦略の変更によるものなのか(あくまでオートバックスからすると会社名を売るための宣伝の位置付けのはず)詳細はわかりませんが
オートバックスがスポンサーをおりたいと言ってきたことが一番の原因ではないかと思われます。
スポンサーからそういう話があるのなら・・と他の理由も合わせて決められたのではないかと。
ちなみに復活後のM-1では、オートバックスはスポンサーになっていません。
4.M-1優勝者の活躍がみられなくなってきた(権威が落ちるのを懸念した)
2010は優勝した笑い飯よりもスリムクラブが人気に
2009はパンクブーブーの露出がそれほど増えず
2008はNON STYLEよりもナイツやオードリー
という風に、優勝者が活躍するという図式が崩れてしまったことで
M-1の権威が落ちることを懸念したのでは?という話もあります。
結局2位や3位のコンビの露出が増えるということは、世の中的にはそちらの方が面白いと判断したということで・・
漫才が面白いことと、テレビでうまく立ち回れるというのは全然別物なんですよね(^_^;)
これはありえなくもない理由だなと思います。
5.お笑いブームの終焉を見越して
お笑いでの視聴率獲得が難しくなってきたという話ですが・・
まあこれは、お笑いだから、というよりテレビ全体の問題のような気もします。
ただたしかに、初期M-1の頃ほどの盛り上がりはなくなっていたのかも。
一旦終わらせといて、別の形で復活させることにより目新しさを出す
という手法がとられた可能性もありますね。
6.大会を通じて漫才が広がり役割は終了した
これは、公式に発表された「終了する理由」です。
これは・・無いでしょう(笑)
後づけだと思いますね。
ではなぜ復活したのかですが・・その理由はこの辺りの複合的なものかなと。
1.復活してほしいとの声が多かった(芸人?視聴者?)
2.THE MANZAIで違う形を試してみたがやはりM-1形式の方が漫才コンクールとしての評価が良かったため
3.視聴率が低かった、参加者数も少なかった
4.吉本興業以外の芸人の活躍が目立つようになった
5.新たなスポンサーが見つかった
6.大阪のテレビ局との関係が強かった
1.復活してほしいとの声が多かった(芸人?視聴者?)
出場組数について、M-1は2010年大会では4,835組だったのが、THE MANZAIでは一番多かった2014年大会でも1,870組でした。
「プロの漫才師」という条件があるというのはあるものの、
やっぱり「漫才といえばM-1」という意識があったことからかなという感じがします。
あまりにも「M-1」というタイトルが有名だったために、一般の視聴者からも「どうせみるならM-1の名で戦うのをみたい」という声が強かった、というのもありそうです。
まあ・・それが理由にはならないんじゃないかと思いますが(^_^;)
2.THE MANZAIで違う形を試してみたがやはりM-1形式の方が漫才コンクールとしての評価が良かったため
THE MANZAIは審査員の評判が悪く、視聴者の評価のとり方(ワラテン)も評判が悪い・・
などの声がありました。
3.視聴率が低かった
THE MANZAIはM-1と比較すると視聴率が低かったといわれています。
つまり「コンテンツとして微妙」ということですよね。
それだと大会に箔もつかないですし・・
4.吉本興業以外の芸人の活躍が目立つようになった
これもありそうな話ですが(^_^;)
THE MANZAIが放送されるようになった頃、テレビに出演している芸能人の露出ランキングをみると、吉本の芸人よりも他の芸能事務所の芸人の露出が増えているという状況でした。
M-1グランプリは吉本の芸人の優勝が多く、M-1を開催すれば吉本芸人の露出を増やせる可能性があります。(THE MANZAIでもよしもとクリエイティブ・エージェンシーの芸人が3度優勝していますが)
5.新たなスポンサーがみつかった
M-1は優勝賞金1,000万円というのがあり、それを出してくれるスポンサーがいるかどうかというのがけっこう大事な気がします。
復活後のM-1はオートバックスのように1社で目立つ形ではなく
複数社でスポンサーについています。
THE MANZAIの優勝賞品はフジテレビの番組出演とかだったので・・・
M-1の方がお金がかかる大会と言えるんじゃないでしょうか。
スポンサーがみつかれば、コンテンツとして数字も取ることができるM-1の方が・・
となったのかもしれません。
THE MANZAIを放送したフジテレビにしてみても、視聴率がそんなにとれないとなると
大会運営にかかる経費などを考慮すると、おいしくない仕事だったのかもと予想します。
6.大阪のテレビ局とのつながりが強かった
M-1はテレビ朝日系列で放送されていましたが、制作は大阪の朝日放送でした。
一方、THE MANZAIはフジテレビです。
M-1復活後の参加資格条件の変更
もともと「結成から10年」というのが条件でしたが、M-1が一時開催されなかった期間を考慮して復活からは「結成から15年」へ変更になりました。
もしかしたら翌年以降はまた10年に戻るのでは?と言われていましたが
現状はそのまま「結成から15年」のままになっています。
THE MANZAIとは?
「
2011年から2014年まで吉本興業主催で開催された漫才コンクール
1980年代に漫才ブームを巻き起こしたネタ見せ番組『THE MANZAI』を復活させる形で命名された
フジテレビが吉本興業に話を持ちかけることで開催が決定
2015年にM-1グランプリの復活が伝えられると、THE MANZAIはコンクール形式での放送をやめ、これ以降は「年に一度の漫才師の祭典」というような形での「ネタ見せ番組」となった
」
M-1の後継番組ということで
どうしてもM-1ほどの注目は集められなかったのかなという気がします。
今では、THE MANZAIは単なるネタ見せ番組になりました。
M-1優勝クラスのコンビが出演しています。
M-1グランプリとTHE MANZAIの違いとは?
THE MANZAIがM-1のあとにできているので、M-1と差別化を図ろうと、いろいろと条件や資格などを変えたのだと思います。
どちらが良いかは一概には言えませんが・・結局M-1が復活したことを考えると、M-1の方式の方が良かったということになるのかな?と思います。
参加資格
M-1・・
コンビ結成15年以内(2010年までは10年以内)
プロ、アマチュア問わず出場可能
THE MANZAI・・
プロの漫才師であること
M-1は若手が実力を世に知らしめるための大会
THE MANZAIはプロ日本一を決める大会
という感じです。
審査方法
M-1・・
審査員が100点満点で点数をつけ、その合計点数で競う
THE MANZAI・・
審査員と視聴者参加(ワラテン)の投票により、得票数で競う
点数で競う方が、審査員それぞれの評価レベルがわかりやすいかなと思います。
優勝賞品
「副賞」となるものはこれ以外にもありますが、メインの賞品です。
M-1・・
賞金1,000万円
THE MANZAI・・
フジテレビでのレギュラー番組
フジテレビのレギュラー番組といっても、ゴールデンタイムなどそもそも視聴率がとれそうな時間帯にもらえるわけではないので、この賞品にそれほどの価値があるのか?とちょっと疑問にも思います。
やはり、賞金1,000万円の方がインパクトもモチベーションに与える影響も大きいでしょう。
テレビ局
M-1・・
朝日放送(大阪)が制作し、テレビ朝日系列で放送
THE MANZAI・・
フジテレビ
M-1グランプリとTHE MANZAI、どちらが権威ある大会なのか?
同じような大会が2つあるのは好ましくないので
M-1→THE MANZAI→M-1 と、大会が1つに絞られたことは良かったなと思います。
どちらが権威あるかというと・・非常に難しいなと。
同時に存在はしていませんしね。
M-1がなかったときのTHE MANZAIに出場していたコンビは
おそらくM-1があればそちらへも参加していたでしょうし。(出場資格は違うので、M-1には出られないコンビもいますが)
なので、今となっては「同じ」と考えるのが普通かなという気がします。
出場資格が違っていたことで意見を述べた芸人さんもいますが・・
ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんです。
村本さんの言い分はこんな感じです。
●参加条件がプロであるTHE MANZAIが最高峰
●M-1はド素人の大会(THE MANZAIをクルマの免許だとすると原付の大会みたいなイメージ)
・・とまあ、こんな感じでした(^_^;)
村本が語るTHE MANZAIとM1の違い | ラジオ芸人の小ネタトーク
THE MANZAIの名前が消えることに怒り?悲しみを覚えているみたいですけど(笑)
いや、正直、一般の人からしたら
どちらも同じようにしか見えてないと思います。
どちらも吉本興業がやってるわけですし。
一応条件は違っていますが、M-1でもベテランが出る方法はありそうですし(一度解散するとか?)THE MANZAIでも、漫才師全員が出場しているわけではないですからね。
ただ、今後については
おそらく、M-1グランプリというのが続いていくでしょうから
結局THE MANZAIが賞レースだったことは忘れられると思います。
それを思うと・・
やっぱり悔しければ、出場資格があるならM-1にも出場して優勝すりゃいいのになと思うんですけどね・・。
ただ、正直、どっちも変わらない
というのが、みんなからの見られ方ではないでしょうか。
M-1グランプリとTHE MANZAIの両方優勝したコンビ
これは、パンクブーブーのみです。
すごいですよね。
ただ、ウーマンラッシュアワーの村本さんに言わせると
「売れてないからネタを作る時間も練習する時間もある」ということだそうです(笑)
まあ、そういう面もあるかもしれないですけどね(^_^;)
たしかに、M-1優勝者の中で、最もテレビの露出が増えていないコンビのような気がしますしね。。
うーん・・・銀シャリあたりもそうなりそうな・・
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