SoftBankやauの「テザリング」有料化で話題になっているのが
「ソフトバンクはスーパーフライデーで無料のアイスや牛丼を配るぐらいならテザリングを無料化しろ」
という話です。
テザリングとは、iPhoneをルーターがわりにして
パソコン等の機器をiPhone経由でインターネットに接続させる仕組みです。
これができれば、iPhoneで契約しているデータ通信量の範囲内なら
iPhoneからでも、iPhoneを経由したPCからでもインターネットに接続可能になります。
たしかに、
ギガモンスターで50GBを高いお金を払って契約している人からすれば
そのデータ通信量を自由に使わせろよ(PCでも)
と思うのが当然だと思います。
なんで多額の契約しているのに使い方を制限されなきゃいけないんだ?という・・
現在のところ、多くの人の契約では
2018年4月以降、テザリングは有料化される見込みです。
(この記事公開時点の情報)
テザリングを500円で有料化するぐらいなら
「スーパーフライデーでクーポンを配るのをやめてテザリングをタダにしろ」
「スーパーフライデーやめていいからテザリング料金を割引して100円にして」
という声が多数上がっているようです。
たしかに、スーパーフライデーでアイスや牛丼をもらうためには
その店舗まで行く手間があるため、SoftBank利用者にとってはお金で引いてくれた方が良さそうです。
また、SoftBankの立場で考えてみても
スーパーフライデーでクーポンを配るというのは、その対象店舗や会社と調整が必要だし、わざわざ毎回メールを送ったりする手間があるので
テザリングの料金を安くした方が楽そう・・
な気がします。
しかし、SoftBankがテザリング無料じゃなく
スーパーフライデーでクーポンを配るには理由があるんです。
SoftBankがスーパーフライデーにお金を使う理由
ソフトバンクが吉野家の牛丼やサーティーワンのアイスをユーザーに配る
って何のためにやってるの?
ということですが、
これは1つには、ユーザー満足度向上のためです。
ドコモやエーユーよりも、ソフトバンクだと得だよ!
こんな面白いイベントに参加できるよ!というアピール。
本当なら料金の割引をしてほしいところですが
「テザリング料金から300円引きます」と言うよりも
「吉野家の牛丼1杯無料」の方が口コミ度は高いはずですし、ありがたみも高いはずです。
おそらくテザリング料金が300円安くなるよ!といっても
話題になるのは最初の1ヶ月だけでしょう。
でも、一度料金を安くしたら基本的には続けなきゃいけない。
なぜならまた料金を上げると猛烈な批判がくるから。
だけど、料金を安くしたままにしても、毎月
「SoftBankさん、テザリング料金さげてくれてありがとう」
なんて言う人はいないでしょう(笑)
スーパーフライデーなら、開催月ごとに「SoftBankすげー!」「ソフトバンクユーザーで良かった」という人が少なからずいます。
料金を下げても、それが当たり前になったら、何の効果もないんですよね。。
吉野家・31からSoftBankへの牛丼並盛り・アイスの卸価格は安いはず
おそらくですが
SoftBankスーパーフライデーで配られている牛丼の代金は、正規の値段より安いと思われます。
なぜかというと
最大で1000万人以上?(勝手な想像ですが。まあまずそんなに来ないですが(^_^;))の人がSoftBankスーパーフライデーの対象者とかんがえられるわけで
もしかしたらそれだけの人が来店してくれる可能性があるということ。
もしそうだとしたら、
SoftBankはすごい数のお客さんを吉野家へ送り込んであげていることになります。
当然、使われたクーポン分の代金はSoftBankが吉野家やサーティーワンに支払います。
(吉野家やサーティーワンがタダにしているわけではありません。あくまでお客さんの代わりにSoftBankが代金を支払っているだけです)
だから、SoftBankはきっと交渉して
牛丼並盛りの値段を安くしてもらっているはずです。
300円なのか、250円なのかはわかりませんが。。
SoftBankがスーパーフライデーに使っている金額を計算してみる
ちなみに
ソフトバンクが吉野家に支払っている牛丼1杯の代金
もしくはサーティーワンに支払っているアイス1個の代金
=200円 とする
(かなり安く見積もって。通常の販売価格はどちらも400円弱)
スーパーフライデーの利用率
=1% とする
ソフトバンクユーザー数3900万人
→39万人
(少なく見積もってますが・・
たとえば、吉野家の店舗数は1200店舗だそうなので
1店舗あたり325人。
これぐらいのような気がしますね・・
フードコートみたいな店舗も含んでるでしょうし)
280円 × 39万人
=1億0920万円
え・・まじで(笑)
すごい金額!
これが月4回なので、4億円以上です(笑)
もし想定した「利用率」が1%じゃなく2%だったらその倍額になります。
(利用率が1%って相当低い想定な気がしますが、そもそも高い利用率だったら、店舗がさばききれない人数になってしまうと思われます)
4億円もSoftBankはこのスーパーフライデーに使ってるのか・・
ありがたや〜〜〜・・・
じゃなくて!!!
そんなに使うんだったら、テザリングの方を無料にしろよ!
って思っちゃいますよね(笑)
テザリングを無料にした方がSoftBankは大幅な減収になる
スーパーフライデーで配られているクーポンの
吉野家牛丼やサーティーワンのアイスは、通常の販売価格は400円弱ですが
おそらくSoftBankが1個あたりに支払う金額はもっと安いはずです。
300円なのか250円なのか200円なのかはわかりませんが、
380円支払っていることはないと思います。
だから、テザリング500円無料よりもその時点でスーパーフライデーの方が安い。
現状でテザリングを契約している人の割合がどれくらいかは
定かではありませんし、正確な数も不明です。
ですが、もしテザリングを完全無料にしたら、みんな申し込むはずです。
また、2018年3月までは期間限定無料だったので
おそらく多くの人が申し込んでいたのではないでしょうか。
いや、どう考えてもスーパーフライデーの利用率より高いでしょ、
テザリング契約している人の数は。
そしてまた、テザリングは有料だとしても今後申し込む人は多くなるはず
という予想もあるのだと思います。
ギガモンスター50GBみたいな多量の通信料契約をしている人が増えていますので。
スマホだけでこの通信料使い切るのもある意味難しいです。
毎日スマホだけで何時間も動画みるような感じだと思いますし(笑)
もうおわかりかもしれませんが
テザリングの契約率が、スーパーフライデーの利用率より高ければ
テザリングを無料化した方がSoftBankは減収になります。
なぜなら、スーパーフライデーは対象者は多くてもその人が使わなければSoftBankはお金を支払う必要がないからです。
スーパーフライデーの利用率はどう考えても10%もありません。
そんなにあったら、吉野家やサーティーワンではさばききれないと思われます。
実際のところ、スーパーフライデーの利用率は相当低い
のだと思います。
吉野家が大渋滞になった、という報道がありましたが
もしSoftBankスマホユーザーが全員いってたら、あのレベルでは済みません(笑)
暴動クラスです。
おそらく、どの店舗にも数百メートルの列ができるでしょう。
そして、おそらくさばききれずに「並んだのにもらえない」人が出てきてしまい
暴動が起こるという・・(^_^;)
SoftBankからすれば、断然
テザリング無料や通信料金の割引をするよりも
スーパーフライデーでクーポンを配っている方が安く上がるというわけです。
だから、SoftBankはテザリング無料じゃなく
スーパーフライデーをやるわけですね・・
SoftBankが牛丼代として払っているお金の原資
ここはよく考えなきゃいけないんですが
テザリング無料はしてなくても、スーパーフライデーは開催してくれている。
しかし、そもそもなんで無料で牛丼やアイスを配ることができるのか?
といえば、
それだけ儲かっているからなんです。
相当儲かっているということ。
この牛丼代は、自分で払ってる通信料から出てるんですよ(笑)
もし、格安SIMの携帯電話会社へ変更すれば
通信料は数千円安くなりますから
牛丼代どころの騒ぎではなくなります(笑)
得しているようで、
実はあんまり得してないんじゃないか?
というのが、このスーパーフライデーの巧みなところです。
それでも、こんな風に「祭り」になって
話題になってる時点で
禿マジック(孫正義マジック!自分でもハゲを認めている孫正義さん)
にかかってるってことですよね。。