映画「ドラえもん のび太の宝島」を観に行きました。
映画 ドラえもん のび太の宝島 感想・レビュー/ドラえもん人気がすごい - ひなぴし
とりあえず大好きになったのが、星野源さんの新曲「ドラえもん」です。
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この曲自体は、映画を見に行くまえから知っていたのですが
かなり明るい曲調で少し「おふざけ」的な曲かな〜と思ってました。
映画の中身が感動的で、ラストは本当に大人も泣けるようなお話で。
その状況からどうやってあの「おふざけ」ドラえもん主題歌を流すんだろう??
と思っていたら・・
映画らしい壮大なストーリーが一段落して
のび太たちが日常に戻って、また日々が繰り返される
という描写に移り変わってからの
星野源「ドラえもん」でした。
すごくマッチしてるな〜〜〜
と思ったんですが
映画のエンドロールを観ながら、星野源「ドラえもん」を聴いていたら
「こりゃあ、全然おふざけ曲じゃないぞ」と反省(^_^;)
とても良い曲だということに気づきました。
なので、自分がこの星野源「ドラえもん」の歌詞を聞いて思ったことと
星野源さん本人が歌詞に込めた想いとして語ったことをご紹介したいと思います。
ちなみに、本人が語ったことは別として
ぼくが想像しているところは勝手な妄想ですので
間違いがあるかもしれません。ご容赦くださいm(_ _)m
星野源「ドラえもん」歌詞
星野源さんの「ドラえもん」の歌詞について考察するにあたり
歌詞を引用したいと思います。
歌:星野源
作詞:星野源
作曲:星野源・間奏作曲:菊池俊輔
少しだけ不思議な
普段のお話
指先と机の間 二次元
落ちこぼれた君も
出来すぎあの子も
同じ雲の下で
暮らした次元
そこに四次元
機械だって 涙を流して
震えながら 勇気を叫ぶだろう
だから
ここにおいでよ
一緒に冒険しよう
何者でもなくても
世界を救おう
いつか
時が流れて
必ず辿り着くから
君に会えるよ
どどどどどどどどど
ドラえもん
背中越しの過去と
輝く未来を
赤い血の流れる
今で繋ごう
僕ら繋ごう
拗ねた君も 静かなあの子も
彼の歌も 誰かを救うだろう
だから
ここにおいでよ
一緒に冒険しよう
何者でもなくても
世界を救おう
いつか
時が流れて
必ず辿り着くから
君に会えるよ
どどどどどどどどど
ドラえもん
台風だって 心を痛めて
愛を込めて さよならするだろう
君が遺したもの 探し続けること
浮かぶ空想から また未来が生まれる
ここにおいでよ
一緒に冒険しよう
何者でもなくても
世界を救おう
いつか
時が流れて
必ず辿り着くから
君をつくるよ
どどどどどどどどど
ドラえもん
星野源 本人による「ドラえもん」歌詞の解説
星野源さんはそれほど細かく自分の歌の歌詞の意味については語らない方なんだそうです。
おそらく、聴く人がそれぞれいろんな意味を感じ取られれば良い
という考え方なんだろうと思います。
ただ、今回の「ドラえもん」については
1つこだわったところはあったというお話をされていました。
『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)より
「ドラえもん」という曲は
「藤子先生という影みたいなものが楽曲の中にフワッと表現できたら」という思いから作った
<少しだけ不思議な>
藤子・F・不二雄先生は「SF」を「すこしふしぎ」と解釈し
いろんなところでSF=すこしふしぎと表現していた
<普段のお話>
とてもファンタジーな話もあるのに、主軸はこどもたちの日常である「普段」におかれているところが好き
<指先と机の間>には
ペンと原稿用紙があって、その中に<二次元>のマンガが藤子先生によって描かれていく
キャラクターたちが暮らしている三次元の世界
ドラえもんが持っている四次元ポケットなど
1枚のマンガの紙の中に色々な次元が同時に混在していることを曲の中で表現したかった
<ここにおいでよ 一緒に冒険しよう>
誰も仲間外れにしない
一緒に冒険に連れて行ってもらえるような世界観が好きで
感情移入できる
曲のタイトルを「ドラえもん」にしたのはかなり思い切ったことだったそうです。
そりゃ・・(^_^;)
どう考えても、テレビ朝日以外で流すのは少し躊躇するような曲名になってしまいますしね・・(笑)
NHK紅白歌合戦に出てこの曲歌うのか?!と心配もしてしましました(笑)
#星野源 新曲 #アイデア NHK朝ドラ #半分青い 主題歌 無事に紅白曲が #ドラえもん でなくなる 過去に朝ドラ出演経験有 - ひなぴし
でも「ドラえもん」と名付けることで、ドラえもんという作品全体に対して
また今回の映画「ドラえもん のび太の宝島」にちなんだ曲にするんだという意気込みを示した、ということだろうと思います。
ちなみに「特別な許可」だったそうです(^_^;)
そりゃそうですよね・・原作そのままのタイトルをつけるというのは著作権者などいろんな人から認めてもらわないことには普通は無理かなと。
そこは藤子プロや関係者の方に大きく協力してもらったそうです。
間奏に「ぼくドラえもん」のオマージュを入れると思いついたときはぞわぞわしたとか。
あれによってさらにドラえもん感がましていることは間違いないと思います。
「間奏作曲:菊池俊輔」とあるのは、「ぼくドラえもん」の作曲者のお名前なんですね〜
菊池さんからも許可もらったそうです。
この「ぼくドラえもん」は作詞を藤子・F・不二雄先生が担当された歌だったんですね。
ちなみに曲の制作について、依頼側からはほぼ要望なしだったそうです。
自由に作らせてもらったと。
おそらく挿入歌は感動的な場面で流れる曲なので、明るい曲の方がいいかもしれないですね、ぐらいの話だったそうです。
単なる「タイアップ」ではなく
ちゃんとドラえもんという話を咀嚼して、それにちなんだ曲を作り上げ
そしてそのタイトルを『ドラえもん』としてしまうところにパワーと熱意を感じますね。
「ドラえもん」の収録はとても楽しんで行われたそうです。
その感じは、歌い方にも現れている気がしてます(笑)
どどどどどどどどどドラえもん
の部分、
歌い方的には
どどどどどどどどどドー ラえもん〜ぅぁあ
みたいな感じですし(笑)
とくに一番最後が(笑)
星野源「ドラえもん」勝手な考察
そんなもんわかっとるわい!とつっこまれそうなことも含めて
この「ドラえもん」という曲の歌詞についてぼくはこう思う、というのを書いていきたいと思います。
登場キャラクターたちの名前等が入っている
<落ちこぼれた君>
・・のび太
<出来すぎあの子>
・・出来杉君
<拗ねた君>
・・スネ夫
<静かなあの子>
・・しずかちゃん
あれ??ジャイアンは??って思いそうですが・・(^_^;)
<彼の歌も 誰かを救うだろう>
・・ここですよね!ジャイアン
下手な歌が、下手な歌のまま役に立つときもあるんですよね(笑)
台風のフー子
<台風だって 心を痛めて
愛を込めて さよならするだろう>
ここの部分は、ドラえもんの数ある感動エピソードの中でもとくに人気が高い「台風のフー子」に関する部分だと思います。
「台風のフー子」を知らない人のために簡単にあらすじを書いておくと
ペットを飼いたいとダダをこねるのび太
何の卵か忘れてしまったがどんなものが生まれてもかわいがることを条件にドラえもんが持っていたある卵をのび太に渡すドラえもん
のび太が卵を温めると生まれたのは台風のこどもだった
のび太はフー子という名前をつけてかわいがる
フー子の好物である「温かい空気(ろうそくの火)」を与えたり
一緒に遊んだり
そうしていくうちにフー子はだんだん成長していき次第に力が強くなり
家の中のものを強風で破壊したりするようになる
のび太はタケコプターで空を舞い、フー子を置き去りにしようとするが
帰ってきてしまう
のび太はパパママに頼み込んでフー子を押入れに閉じ込めることを条件に家においてもらうことを了承してもらう
そんなある日、日本に超大型台風がやってくるというニュースが流れる
のび太の家も甚大な被害が出そうな状況、停電が起こったりもしていた
そんな中、押入れに閉じ込められていたフー子が急に、暴風雨の中を外へ飛び出していった
ニュースでは、超大型台風にもうひとつの台風が接近しているとの報道
その後、2つの台風は争うような行動を取り、結局2つとも消えてしまう
あらすじだけを書くとちょっとそっけない感じもしますが・・(^_^;)
つまり本来は感情がないはずの台風なのに実は感情を持っており
のび太に大事に育ててもらった恩を返して、自らを犠牲にしてのび太達一家を守ったという・・
とても感動的な人気のお話です。
のび太のフー子への愛は相当深くて
フー子が消えたあとも、つむじ風をみるとフー子を思い出す
とのび太は言ってました・・切ないですね・・
ちなみに「どんなものが生まれても必ずかわいがること!」と言ってたドラえもんは
その中身が台風だとわかった瞬間に「捨ててこよう!」と言ってましたけど(^_^;)
うーん・・この台風の卵、本当はどういう目的のひみつ道具だったんですかね??
もしかして気象兵器みたいなものだったりして・・
フー子とのび太の物語はとても感動的でした。
星野源さんはこのエピソードを歌詞に取り入れたというのは
原作ファンも本当に嬉しいはずですよね!
いつかのび太くんがドラえもんをつくる!会えるよ
ここは最もぼくの妄想の大きい部分です(笑)
<いつか時が流れて必ず辿り着くから
君に会えるよ どどどどどどどどど ドラえもん>
この部分は、このアニメをみているぼくたちのことかな??
という気もするんですが・・
未来に必ずドラえもんがつくられるはず!
そしたらドラえもんに会えるよ!と。
後半の歌詞は・・ぼくはどうしても、ドラえもんが去ったあとのことをうたっているように感じるんですよね。
<君が遺したもの 探し続けること
浮かぶ空想から また未来が生まれる>
もしかしたら藤子・F・不二雄先生のことをうたっている可能性もあるんですが・・
(すでに亡くなった君(藤子先生)が遺したのは「探し続けること」)
でも、ぼくは初めて聞いたときには
「これはドラえもんが去ったあとのことか・・?」と感じました。
ドラえもんが未来に帰ってしまうエピソードって公式にもいくつか存在していたような気がします。
映画「STAND BY ME ドラえもん」にもあったと思います。
「浮かぶ空想から また未来が生まれる」
おや?
「いつかたどりつく」といっていたドラえもんにつながるような・・
最後にはついに「つくるよ」とハッキリ宣言しています(笑)
<いつか時が流れて必ず辿り着くから
君をつくるよ どどどどどどどどど ドラえもん>
これを聴くと、思い出すものがあるんですよね・・
それは、これです!
↓
http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Pit/9277/picture/DORAEMON.pdf
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のび太が科学者になりドラえもんを蘇らせる
という話です。
ドラえもんの最終回の・・同人?
タイムパラドックスというキーワードが出てくるので
タイムパラドックス漫画とも言われています。
内容のあらすじを簡単に書くと
ある日、突然、ドラえもんが電池切れを起こし、全く反応しなくなる
のび太はドラミに相談
電池交換をするためには補助記憶回路を使う必要があるが、それは本来耳に存在するもので、耳がないドラえもんにはすでに無い
電池を入れ替えるとドラえもんの記憶はなくなるとドラミから聞かされる
選択肢は2つ
未来の工場で電池を入れ替え記憶をリセットする か
未来の技術に期待してこのままにしておく か
のび太は後者を選択
その日からのび太は変わる
勉強も頑張り、頑張りすぎをしずかから心配されるほどに
のび太は科学者となった
ドラえもんを蘇らせるために
お話の中には、ジャイアン、スネ夫、出来杉君も登場します。
感動的すぎて、泣いてしまいます(^_^;)
これは、公式でもなんでもない
都市伝説というか、たしかファンの1人が作ったとされる最終回だったと思います。
なので、星野源さんが公式のドラえもんを元に歌詞を作っているとしたら
これを念頭において作詞することはないとは思うのですが・・(^_^;)
どうしてもこれが思い浮かんでしまいました。
「我々人類が、日本人が」
ドラえもんに会えるよ、つくるよ
という風にも聞こえますが
ぼくには、ドラえもんが何らかの事情でいなくなったあとの
のび太の行動を暗示している歌詞なのかな
と感じました。
そう、この都市伝説ドラえもん最終回のように。。
なお、挿入歌である「ここにいないあなたへ」もとても素敵な曲です。
こちらの予告映像の後半で流れています。
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ちょっと映画のネタバレになってしまいますが
先に旅立ってしまった妻=ここにいないあなた
なのかなと思います。
映画の本当に大事な感動のシーンで流れるのですが
とてもその雰囲気をさらにたかめてくれる効果がある曲だなと思いました。
おそらくこの映画を観た人はほぼ全員
この曲が好きになるのではないでしょうか(^_^;)
ちなみに、「ドラえもん」よりも先に「ここにいないあなたへ」ができたそうです。
星野源さんは文章を書く仕事もしているので
歌詞の言葉1つ1つもとても詩的な表現だなと思うところがあります。
「ここにいないあなたへ」の歌詞では
「潮の路が燃えている」
「胸の音が燃えている」
がとくにそれを感じる部分かなと。
ここにいないあなたへ 歌詞【星野源】 | 歌詞検索UtaTen(うたてん)
どちらも「燃える」ものではないですもんね(^_^;)
でも・・わかるなぁ、燃えてる感じ。