その鉄道会社がその日1日間、自由に乗車できる「1日券」は
どこの電車でもけっこう売っているものですが
東京メトロの場合はちょっと変わっています。
それは「24時間券」なんです。
東京メトロ24時間券、なかなか良い pic.twitter.com/tD8wGDyBbW
— なお (@nao_noubaix) 2018年2月16日
つまり、「買ったその日、今日だけ乗り放題」だと
買った時点から終電までは利用可能ですが
昼過ぎ以降に買うと、ちょっと損したような気分になりますよね・・
半日は使ってないわけですし。
1日券と24時間券は違います。
1日券だと、使い始めた日の終電で終了です。
つまり、朝買おうが夕方に買おうが夜で終了。
一方、24時間券はその名の通り、翌日の同じ時間まで使えます。どの時間帯でも24時間券の方が得です。
24時間券の場合は
買った時点から24時間使用可能
なので、無駄がありません。
東京メトロ24時間券の使用可能期間、金額・価格・運賃
東京メトロ24時間券は
つまり、
4月1日に24時間券を買って、15:00に使用開始したら
4月2日の14:59まで使用可能ということ。
4月1日にどこかへ1往復して、その翌日の4月2日にまたどこかへ1往復する
みたいな使い方が可能で
ビジネスでの出張で東京に来た場合や、1泊2日の旅行で東京にきた人など
無駄なく使えます。
大人600円(こども300円)なので
東京メトロの1番運賃が安い区間の往復でも2往復すれば元がとれる計算です。
(1番安い区間は170円です※この記事公開時点、消費税増税等で運賃は変わると思われます)
東京メトロ24時間券を買える場所、前売り券の使い方
24時間券には「当日券」と「前売り券」の2種類があります。
それぞれの売っている場所と使い方です。
★当日券・・・
各駅の券売機で購入できます
買ったその日に使用開始する必要があります、その日の終電までに使い始めないと無効になるようです
★前売券・・・
東京メトロ定期券うりば(中野駅・西船橋駅・渋谷駅<副都心線>は除く)
ということで、「人がいる定期券専用の窓口」で買えるようです
前売り券の用途としては、たとえば先の日付で
どこか他の鉄道会社から直通電車などで東京メトロ線へ乗り継ぐ場合
等が想定されます。
直通でなくても、改札を出ずにメトロ線まで入ってこられる場合
メトロ線で24時間券を使いたいと思っても、接続駅でわざわざ一度改札を出て券売機で24時間券の当日券を買わなければいけません。
そういう時に、前売り券を持っていれば、便利です。
降りるメトロの駅で、入場した時の切符やICカードと24時間券の前売り券を駅員さんに出せば処理をしてくれます。
前売り券にも使用開始有効期限があります(たしか6ヶ月以内)
東京メトロ24時間券の使用期限は?入場・出場可能時間は?いつまで使える?
その名の通り、24時間使えるわけですが・・ちょっと疑問が。
最後に使えるのは、24時間後の時間までに出場すればOKなのか、入場すればOKなのか、ということ。
東京メトロのサイトを確認すると、このように書かれています。
初めに自動改札機に投入した時刻から24時間有効です。有効期限は24時間券の裏面に印字されます。
■例 12:35に入場⇒翌日の12:34まで有効(入場時が24時間以内であれば、出場時に24時間を経過していても有効です。)
※当日券は購入した当日中に使用開始しないと無効となりますのでご注意ください。翌日以降利用される場合は、前売券をお求めください。
※改札口をいったん出場する乗換えを行う際、出場時に24時間を経過していても、30分以内に乗換えを行えば、継続して乗車可能です。
初めに自動改札機に投入した時刻から24時間有効です。有効期限は24時間券の裏面に印字されます。…
上記を簡単にまとめると・・
・24時間券の当日券は買った日の終電までに使用開始しないと無効になるので必ずその日のうちに使う(使う日に買う)
・たとえば、4月1日12:35入場の場合、
有効期限として印字されるのは「4月2日12:34」
・有効期限までに入場すれば、出場は有効期限を過ぎていても可能(24時間券は出場まで有効)
ということです。
なので、基本的には
有効期限までに入場すればOK
ということになります。
東京メトロから東京メトロへの乗り換え時に有効期限を過ぎてしまう場合
ただ、やや迷うかなと思うのは、東京メトロの場合、
東京メトロ→東京メトロ の乗り換えでも、自動改札機を出て乗り換える場合があります。
その乗り換えのために出場してしまった場合はどうなのかというと・・
実は、その乗り換えの場合は、乗り換えの時に仮に有効期限を超えた時間になっていて
一旦出場したとしても、30分以内に乗り換え先の改札に入場すれば24時間券は継続して使用可能です。
「まだ出場してない」のと同じ扱いになります。
そして、最終的に出場する駅まで使えるということです。
この「30分」ルールは、24時間券にかぎらず、他の切符の場合でも同じです。
東京メトロ→東京メトロの乗り換えをするためには、「30分以内に乗り換えること」と決まっていますので、それを24時間券でも適用しているということなんですね。
東京メトロ→東京メトロの乗り換えをするときには
出場するとき、オレンジ色の改札機を通りましょう(もしかしたら24時間券はオレンジ色の改札機でなくてもOKかもしれませんが念のため)
ちなみに・・
東京メトロの駅というのは都心に密集しているので
駅間が近い駅というのはたくさんあります。
ただ、「乗換駅」として設定されている駅でなければ、「乗り換え」とはなりませんので、ご注意ください。
乗換駅かどうかは路線図でわかります。
路線図上で「くっついている」駅は、乗換駅です。
それ以外の駅は、たとえ近くても乗換駅ではないので、ご注意を。
乗換駅ではない駅同士の場合は、上に書いた30分ルールの適用も
24時間券の継続使用もできません。
常識的な時間で使用した方が無難
ちなみに、メトロ→メトロの乗り換え以外でも
たとえば、有効期限ギリギリで入場してどこかの駅ナカのカフェで時間を過ごし
その後どこかで出場する、ということも考えられます。
その場合も、有効期限以内に入場していたのであれば出場はOKなようです。
ただ、もし仮に、出場する際、何らかの事情で駅員さんに対応してもらうことになったりする場合(切符が曲がってしまって改札機を通らないなど)
入場(有効期限終了)から相当時間が経っていると「おや??これはどういうこと??」と思われる可能性が高いかと思います(^_^;)
また、メトロ線で有効期限ギリギリに24時間券で入場したあと
そのまま他社線に乗り継いでいって、どこかの駅で時間を過ごしてしまった場合など
やっぱり出場する際にはその鉄道会社の駅員さんに対応してもらったりするかもしれませんが
メトロの24時間券がそういう使い方をして良いかどうか
他社の駅員さんには即座に判断できない可能性があります(会社間では伝えられているはずだと思いますが)
なので、余計な問題が発生しないよう
できれば、「常識的な時間」の範囲で使用するのが一番スムーズな気がします。
まあ、切符の決まりとしてはOKなことなんですけどね(^_^;)
24時間券を買うと、東京各所で使えるクーポンブックが使用可能に
24時間券を使っている人には
東京メトロの駅で配っているクーポンブック「ちかとく」が、使用可能になります。
旅行でいって24時間券を使う人は、ぜひチェックしましょう!
東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券は24時間ではない
ちなみに、東京メトロだけでなく都営地下鉄も利用可能な
「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」というものも各駅の券売機で当日券が売ってますが
こちらは24時間ではなく「1日間」なので、ご注意を。
ただ、旅行者用に売っている
Tokyo Subway Ticket というのも、東京メトロ・都営地下鉄が使用できる切符ですが
この切符は24時間、48時間、72時間の使用可能時間の設定です。
ちょっと・・ややこしいですね(^_^;)
この切符は、駅では買えないものなので、迷うことはないと思いますが。
こちらの記事も参考に。