カルテット第9話・・このドラマ最後にして最大の嘘となった
真紀(松たか子)の過去が明かされました・・
もともとは真紀が夫を殺したのでは?
というのが最大のサスペンスであり、秘密だったわけですが
夫(宮藤官九郎)幹生が登場したことで
それは無いとなりました。
となると、真紀には何も嘘がない真実の人
というイメージになっていたわけですが
実は真紀にも絶対に人には言えない過去があったわけで・・
なんと、他人の戸籍を買って他人になりすましていた
幹生は刑事から真紀のことを聞かれていくうちに
「そうか、真紀ちゃんは普通の人になりたかったんだ・・」
と言ってましたけど・・
もともとぼくはちょっと疑問だったんですが
真紀は幹生のどこが好きだったんだろうと。。
幹生って、ダメ人間ですよね(笑)
しかも興味も全く違うわけだし。
面白いと感じるものも全く違う。
そこがおもしろかったと真紀は言ってましたが・・
もしかしたら、真紀は幹生が好きというよりも
新しい名前をもらって、新しい生活ができる
ということが一番大事なことだったんじゃないか
という気がしてきました。
とにかく結婚生活を維持することが大事
だったんじゃないかと。
それまで犯罪めいたことがあったらすぐに警察へ通報しようとしていた真紀。
家森のヴィオラが盗まれたときもすぐ電話しようとしてました。
が、しかし、幹生が人を殺したかも
となったら、「一緒に逃げよう」とまで。
普通はこうはならないでしょう。
そこまでしてでもきっと、この生活・・新しく手に入れた、本当の新しい名前を守りたかった
そういうことかもしれません。
幹生と別れたあとの真紀とすずめの会話のシーンが思い出されます。
幹生からもらった詩集を、暖炉の中に放り投げます。そして燃やします。
あそこまでする必要・・ないと思うんですよね普通は。
これで本当の意味で、新しい人間として生きていけると思っていたのに
それが無理になった。
終わった・・という感情からだったんですかね、詩集を薪にしてしまうという鬼畜の所業は(笑)
幹生と離婚届を提出したあと、
最後に抱き合おうとした幹生に対し、ドライに握手で終わらせたのも
「もはや価値なし」だったからじゃないかなという気もしてきます(笑)
もしかしたら
幹生と付き合うようになるまで、
名前のこともあって、男性と付き合うこともほとんどなかったのかもしれないですね。
それが「結婚」が目の前にやってきて
これは逃すことはできない!と必死になったとか。
幹生よりもむしろ、義理のお母さんである鏡子への方が愛情がある感じすらしました。
これは自分の亡くなった母親と重ねていたからかもしれません。
一般的な妻と義理の母という関係よりも、妻である真紀の方がかなり鏡子に踏み込んだ関係だったようにみえましたし。
お母さんができた
というのは、結婚で真紀が得た新しい名前とともに重要なことだったのかもしれません。
ということは・・・
真紀は幹生のことが好きなわけではなかった
家族(名前)が欲しかっただけ
これを聞いたら幹生はショックでしょうねぇ〜〜〜
まあ、もう別れてるんだし、いいんでしょうけど(笑)
幹生の方が真紀のことを好きだったんですね。
というか、最初から最後まで幹生の片想いだった
幹生のことがラブ的に好きなわけではなかった真紀は
恋人のように振る舞い続けることはできなかった
そういうことかもしれないです。
女性の方が、そういう割り切った付き合い方はできそうな気がしますね〜
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